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2024/05/16
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年5月②)

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ループイフダン「2024年5月の戦略・月中レビュー」

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

5月15日までのレンジ=151.85〜157.98

5月15日時点の戦略=B100を継続

5月上旬のドル円は4月29日に大規模介入が入った後も動きが止まるとドル買いが湧いてくるという動きの中で1日のFOMCを迎えました。FOMCの結果は予想通りの現状維持であったものの、6月から保有証券の減少額を月間600億ドルから250億ドルへペースダウンするとの決定を緩和的と捉え米金利低下ドル売りとなりました。そしてそこに追いかけるように介入第2弾が入り大幅安、米国雇用統計が予想より悪かったことから一時151.85レベルの安値をつけました。しかしイエレン財務長官による介入牽制発言が繰り返されたこともあり直近では156円台後半まで改めて円安が進んでいます。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート156.428)、631円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は介入で損切設定に引っかかったポジションもあり、15,657円の損失となりました。

 

●ユーロ円

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5月15日までのレンジ=164.00〜169.39

5月15日時点の戦略=B100を継続

5月前半のユーロ円はユーロドルの値幅が限定的なこともあり、ほぼドル円と同じ値動きを示しました。月初はドル円の介入の影響で大きく下げる動きが先行しましたが、その後介入が止まってからは円売りが強まり、ユーロ高の動きも重なって169円台を回復しての折り返しです。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均約定レート168.781)、3,706円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は介入で損切設定に引っかかったポジションもあり8,039円の利益にとどまりました。

 

●ポンド円

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5月15日までのレンジ=191.35〜197.41

5月15日時点の戦略=見送り

4月前半のポンド円もユーロ円同様で月初はドル円の下げによる売りが先行、その後ドル円尾介入が止まると円売りが強まり月初の水準へと戻す動きとなっています。基本的に現在のクロス円はドル円の動き次第という展開が続いています。

ポンド円は運用を見送っていますが、運用するならば現状はB150継続となります。

 

●豪ドル円

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5月15日までのレンジ=99.90〜104.03

5月15日時点の戦略=B100を継続

5月前半の豪ドル円は月初は他のクロス円同様に下げが先行し、その後買い戻しが入る流れです。欧州通貨の場合、ECBが6月から利下げに転じるという見方がコンセンサスとなっていますが、豪中銀は2025年半ばまで利下げに転じないというコメントを出したこともあり、買い戻しの動きは欧州通貨よりも強い動きとなっています。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート103.965)、190円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は介入で損切設定に引っかかったポジションもあり4,004円の損失となりました。

 

●ユーロドル

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5月15日までのレンジ=1.0649〜1.0828

5月15日時点の戦略=S100を継続

ユーロドルはドル円に比べて鈍い動きが続いています。ユーロ円での円売りの影響から底堅くなったいる面もありますが、ユーロの材料としてもDAXが史上最高値を更新するなど、ユーロ買いに動きやすい材料も出ています。6月ECB理事会まではまだ時間があるため、短期的には買い先行の売買が続いています。

ユーロドルはS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均約定レート1.07350)、14,014円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益はありません。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=S50を継続(5月17日終値でB50へ転換の可能性)

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=S80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。