お金の勉強サイト 金銭改革 お金の勉強サイト 金銭改革
2024/04/16
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年4月②)

yamanakaTOP.jpg

ループイフダン「2024年4月の戦略・月中レビュー」

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

ドル円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

※赤い線が移動平均線です。

4月15日までのレンジ=150.80〜154.41

4月15日時点の戦略=B100を継続

4月上旬のドル円は3月下旬からの151円台後半の狭いレンジでのもみあいを継続していましたが、強い米国CPIをきっかけに米金利上昇とドル買いの動きが加速することとなりました。3月下旬の三者会合から半月、その間の値動きは約2円50銭と2022年当時と比較してもいつ介入が入ってもおかしくない状況です。また、シカゴ通貨先物の円売りポジションも10年ぶりの高水準となっていて介入が出た場合の投げも大きくなりそうです。ただ、介入が出たらその水準は買いというのも事実でしょう。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート154.448)、640円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は17,785円の利益となりました。

 

●ユーロ円

ユーロ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日までのレンジ=162.26〜165.17

4月15日時点の戦略=B100を継続

4月前半のユーロ円は月初はドル円が動かない中でユーロドルの底堅さが買い先行の動きとさせましたが、前日高値を超えられなかったこと、またECBの早期緩和思惑によるユーロ売りの動きがドル買いの動きと重なったことでユーロ円は上値が重たい動きとなりました。直近のドル円での円安の動きもユーロドルでのドル買い・ユーロ売りの動きとで相殺された結果、ユーロ円の買いにはつながりませんでした。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均約定レート164.365)、3,128円の含み損となっていますが、上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は21,755円の利益となりました。

 

●ポンド円

ポンド円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日までのレンジ=189.98〜192.93

4月15日時点の戦略=見送り

4月前半のポンド円もユーロ円同様で月初はポンドドルの上昇が、その後はポンドドルでのドル買い・ポンド売りの動きがドル円での円安を相殺する結果となり、どちらかというと高値圏で横ばいの動きとなりました。

ポンド円は運用を見送っていますが、運用するならば現状はB150継続となります。

 

●豪ドル円

豪ドル円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日までのレンジ=98.25〜100.80

4月15日時点の戦略=B100を継続

4月前半の豪ドル円は月初は他のドルストレート同様に通貨高(ドル安)による上昇をみましたが、その後はドル高再開の動きから豪ドルも下げに転じました。また、豪ドル円は大台100円を見たことで達成感による利食い売りもかなり出ていた様子で、月初の水準に近づいて折り返しです。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均約定レート99.486)、3,106円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は10,908円の利益となりました。

 

●ユーロドル

ユーロドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日までのレンジ=1.0605〜1.0884

4月15日時点の戦略=S100を継続

ユーロドルは月初こそ3月の下げに対する買い戻しが出ていましたが、その後は米金利が上昇する一方でECBの早期利下げ思惑が広がったことで米ドル要因とユーロ要因双方がユーロドルの売りに繋がり、1.06目前の水準まで下げる動きとなりました。ドル円との比較では同レベルで米ドルが強く、米ドルの独り勝ち状態となっています。

ユーロドルはS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート1.06832)、5,371円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は月初のポジション転換による損失があるため、8,857円の損失となりました。

 

●カナダ円(チャートのみ)

カナダ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日時点の戦略=B80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

スイス円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日時点の戦略=S80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

ランド円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日時点の戦略=B50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

リラ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日時点の戦略=S50を継続

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

ペソ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

NZドルドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日時点の戦略=S80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

豪ドルNZドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月15日時点の戦略=B80を継続



 

山中さん前.png

著者の他の記事も読んでみよう

山中康司.png



 

【本レポートに関するご注意】

  • アセンダントが提供する本レポートは一般に公開されている情報に基づいて記述されておりますが、その内容の正確さや完全さを保証するものではありません。使用されている為替レートは実際の取引レートを提示しているものでもありません。
  • 記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。レポート内のチャートはFibonacci Trader社のテクニカル分析ソフトを承諾を取り使用しています。
  • 本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
  • アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
  • アセンダントおよび株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。
著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。