お金の勉強サイト 金銭改革 お金の勉強サイト 金銭改革
2024/05/02
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年5月①)

yamanakaTOP.jpg

ループイフダン「2024年5月の戦略」

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

ドル円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

※赤い線が移動平均線です。

4月のレンジ=150.80〜160.17

5月の戦略=B100を継続

4月のドル円は強い米国CPIをきっかけに151円台後半のもみあいを上抜け、FRBの緩和後退思惑が強まったことからドル高円安の流れが続きました。日銀会合では円安に対する懸念どころか円安容認と取れる発言が出たこともあり円一段安、東京が祝日となった4月29日には一時160.17レベルと1990年以来の高値を見ました。しかし、財務省としては急変動は許容できなかったようで、ようやく介入が実施され、154円台半ばまで急反落後にややもどしての月末となりました。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均約定レート157.928)、920円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。4月の確定損益は49,139円の利益となりました。

 

●ユーロ円

ユーロ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月のレンジ=162.26〜171.56

5月の戦略=B100を継続

4月のユーロ円は月半ばまで3月下旬からのもみあいを続けていましたが、これはドル円同様にユーロドルでもドル高となっていたことで、ユーロ円ではニュートラルな動きとなっていたためです。しかし、日銀会合を前にドル円が155円をつけたことから円全面安の動きへと転じ、29日にはドル円の乱高下とともにユーロ円もリーマンショック前の高値を上抜けた後に、急反落するうごきとなりました。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは3単位(平均約定レート168.781)、5,520円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。4月の確定損益は65,929円の利益となりました。

 

●ポンド円

ポンド円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月のレンジ=190.03〜200.53

5月の戦略=様子見

4月のポンド円はユーロ円と同様です。第3週までは3月下旬からの横ばいを続けていましたが、ドル円が155円を上抜けたことでクロス円全般での円安となり、29日には200円の大台を上抜け、2008年8月以来の高値を見ることとなりました。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。(戦略的にはB150となります。)

 

●豪ドル円

豪ドル円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月のレンジ=97.77〜104.91

5月の戦略=B100を継続

4月の豪ドル円は他のクロス円同様に3週目までは方向感が出ず、その後急速に円安に振れる動きとなりました。29日には105円近い水準まで上昇しましたが、豪ドル円の場合は2013年以来と欧州通貨に比べると過去の高値ターゲットは多くあります。しばらくは、ドル円の動きに左右される展開が続くと見られます。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均約定レート103.468)、25,103円の含み損となっていますが、上昇局面での利食いを待っている状態です。4月の確定損益は43,115円の利益となりました。

 

●ユーロドル

ユーロドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

4月のレンジ=1.0767〜1.0980

5月の戦略=S100を継続

4月のユーロドルは、月初に前月末の買い戻しが入ったものの、その後はFRBの緩和思惑後退に対して、ECBは6月からの緩和を見込む向きが増えたことで、米欧金利差拡大思惑からユーロドルの売りが強まりました。その後も金利差拡大の思惑には変化は無いものの、ドル円での円安進行がユーロ円にも波及したことで、ユーロドルは結果として底堅い値動きが続くこととなりました。

ユーロドルはS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート1.06832)、2,561円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状態です。なお、月初にポジション転換した影響から4月の確定損益は8,857円の損失となりました。

 

●カナダ円(チャートのみ)

カナダ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

5月の戦略=B80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

スイス円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

5月の戦略=B80に転換(4月26日終値で転換)

 

●ランド円(チャートのみ)

ランド円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

5月の戦略=B50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

リラ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

5月の戦略=S50を継続(5月3日終値でB50へ転換の可能性)

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

ペソ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

5月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

NZドルドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

5月の戦略=S80を継続(3月22日終値で転換)

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

豪ドルNZドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

5月の戦略=B80を継続



 

山中さん前.png

著者の他の記事も読んでみよう

山中康司.png



 

【本レポートに関するご注意】

  • アセンダントが提供する本レポートは一般に公開されている情報に基づいて記述されておりますが、その内容の正確さや完全さを保証するものではありません。使用されている為替レートは実際の取引レートを提示しているものでもありません。
  • 記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。レポート内のチャートはFibonacci Trader社のテクニカル分析ソフトを承諾を取り使用しています。
  • 本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
  • アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
  • アセンダントおよび株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。
著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。