お金の勉強サイト 金銭改革 お金の勉強サイト 金銭改革
2023/12/01
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年12月①)

yamanakaTOP.jpg

 



 

ループイフダン「2023年12月の戦略」

●お知らせ

  • 過去に実施したオンラインセミナーは全て下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
    https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka
  • 現在のポートフォリオ運用概要は下記の「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

ドル円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

※赤い線が移動平均線です。

11月のレンジ=146.66〜151.90

12月の戦略=B100を継続

11月のドル円は前半に2度ほど昨年高値を試す動きが出たもののあと3銭で届かず、弱い米国CPIも手伝って主にポジション調整によるドル売りが目立ちました。また今週はタカ派のウォラーFRB理事が、インフレ率低下が数か月続けば金利を引き下げる根拠と、緩和に積極的とも取れる発言をしたことで、一時146円台半ばまで円高が進行する動きとなりました。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均コスト149.891)、30,378円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。11月の確定損益は32,199円の利益となりました。

●ユーロ円

ユーロ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

11月のレンジ=159.05〜164.29

12月の戦略=B100を継続

11月のユーロ円は月前半は底堅いドル円の動きにユーロドルの上昇が加わったことで2008年以来の164円台を見ることとなりました。その後ユーロドルは堅調な動きを続けましたが、ドル円が昨年高値を超えられず、その後円売りのポジション調整が広がったことで161円台へと押しています。なお、ユーロ円の2008年高値は169.95レベルとなっています。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは3単位(平均コスト162.791)、16,935円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。11月の確定損益は29,520円の利益となりました。

●ポンド円

ポンド円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

11月のレンジ=182.73〜188.65

12月の戦略=様子見

11月のポンド円はユーロ円同様で月前半は買いが強まり、その後いったん押しを挟みましたが、ポンドドルの買いが強まった動きから、24日に改めて年初来高値を更新する動きを見せました。ポンド円の188円台後半は2015年以来の水準で、2015年高値は195.87レベルとなっています。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。

●豪ドル円

豪ドル円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

11月のレンジ=95.60〜98.58

12月の戦略=B100を継続

11月の豪ドル円は前半はドル円が底堅かった動きから95円台半ばまでの上昇を見ましたが、ドル円だけでなくクロス円全般での円ポジション調整の動きから後半はダブルトップをつける動きとなりました。ただ豪ドル円の場合は安値も切り上げる動きとなっているため、今後の動き次第では改めて高値を更新する動きも出てきそうです。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト97.966)、176円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。11月の確定損益は13,595円の利益となりました。

●ユーロドル

ユーロドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

11月のレンジ=1.0516〜1.1016

12月の戦略=B100を継続

11月のユーロドルは、月初安値で前月に底固めをした動きからユーロ買いが強まっていましたが、米国CPI後の全般的なドル売りの動きから大幅上昇、今週はウォラーFRB理事のハト派発言で1.10の大台に乗せる動きとなりました。米国同様欧州でもインフレが収まってきていることから月末にはユーロ売りが見られました。

ユーロドルはS100で運用を継続していましたが、2週連続で移動平均線を上回った動きから、27日にB100へとドテン買いを行いました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.09432)、3,099円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。11月の確定損益はドテンでの損失が大きく93,568円の損失となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

カナダ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

12月の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

スイス円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

12月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

ランド円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

12月の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

リラ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

12月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

ペソ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

12月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

NZドルドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

12月の戦略=S80を継続(1日終値でB80に転換の可能性大)

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

豪ドルNZドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

12月の戦略=B80を継続



 

山中さん前.png

山中さん次.png

著者の他の記事も読んでみよう

山中康司.png



 

【本レポートに関するご注意】

  • アセンダントが提供する本レポートは一般に公開されている情報に基づいて記述されておりますが、その内容の正確さや完全さを保証するものではありません。使用されている為替レートは実際の取引レートを提示しているものでもありません。
  • 記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。レポート内のチャートはFibonacci Trader社のテクニカル分析ソフトを承諾を取り使用しています。
  • 本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
  • アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
  • アセンダントおよび株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。
著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。