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2023/11/16
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年11月②)

#FX
#自動売買・シストレ

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ループイフダン「2023年11月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

  • 過去に実施したオンラインセミナーは全て下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
    https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka
  • 現在のポートフォリオ運用概要は下記の「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

11月15日までのレンジ=149.18〜151.90

11月15日時点の戦略=B100を継続

11月上旬のドル円は10月末に発表された介入金額ゼロに対して円売りで反応する動きに対して神田財務官がスタンバイ発言を行ったことで月初こそ下押しの場面も見られましたが、市場が落ち着くと絶対的な日米金利差によるドル買い・円売りの動きが強まり、昨年高値に迫る水準まで円安が進行しました。しかし14日に発表された米国CPIが予想より弱く米金利低下からドル全面安となり、150円の大台近くまで水準を下げましたが、動きが収まればいつものドル買いとなるかどうか、ユーロドル急騰もあり微妙な地合いになっての折り返しです。

ドル円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト150.903)、783円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は10,980円の利益となりました。

●ユーロ円

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11月15日までのレンジ=159.05〜163.84

11月15日時点の戦略=B100を継続

11月前半のユーロ円はドル円での円安の動きとユーロドルでのユーロ買いの動きが重なって月初からじりじりと水準を切り上げる展開が続きました。14日の米国CPIではユーロドルが急騰したことからユーロ円も大幅高となり2008年以来の高値を更新しています。今後のユーロドルの動き次第では、ドル円の動きに関係なくユーロ円は上昇しやすい流れになっていく可能性が高まってきました。

ユーロ円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト163.811)、35円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は19,190円の利益となりました。

●ポンド円

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11月15日までのレンジ=182.73〜188.18

11月15日時点の戦略=見送り

11月前半のポンド円はドル円での円安の動きに加え、欧州通貨高の動きも手伝って月初から水準を上げていましたが、14日の米国CPIを受けてドル全面安の動きがドル円以上に欧州通貨で目立ったことからポンド円は8月高値を上抜ける動きとなってきました。

ポンド円は運用を見送っていますが、運用するならばB150継続ということになります。当レポートではしばらくは運用見送りのスタンスを続けます。

●豪ドル円

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11月15日までのレンジ=95.60〜97.85

11月15日時点の戦略=B100に転換(11月10日終値で転換)

11月前半の豪ドル円はドル円の円安の動きに沿って買いが入るいっぽうで、ドル買いの動きが豪ドルでも見られるなど、97円超えでは豪ドル円の売りも目立っていました。しかし他のクロス円同様に、米国CPI後のドル売りで豪ドルが買われる動きが強く、ドル円での下げを吸収する値動きとなりました。

豪ドル円はS100を継続していましたが、11月10日の終値で2週連続で移動平均線を上回ることとなったため、ポジションを決済しB100へと転換しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト97.466)、2,580円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は8,205円の利益となりました。

●ユーロドル

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11月15日までのレンジ=1.0516〜1.0877

11月15日時点の戦略=S100を継続(11月24日終値でB100へ転換の可能性)

ユーロドルは10月からの上昇トレンドを継続、上昇チャンネル内での動きを継続して来ました。14日の米国CPIでユーロドルでのドル売りが強く、ユーロドルは移動平均線を上回る動きとなってきました。このまま今週、来週とユーロ高の地合いが続くと24日にはB100heto転換する可能性も出てきます。ドルの動きを考える上で、今後のユーロドルの動きは要注目と言えます。

ユーロドルは「S100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは5単位(平均コスト1.06852)、68,908円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益はありません。

●カナダ円(チャートのみ)

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11月15日時点の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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11月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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11月15日時点の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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11月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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11月15日時点の戦略=B50を継続(11月10日終値で転換)

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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11月15日時点の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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11月15日時点の戦略=B80を継続



 

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【本レポートに関するご注意】

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  • 記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。レポート内のチャートはFibonacci Trader社のテクニカル分析ソフトを承諾を取り使用しています。
  • 本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。