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2023/05/02
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年5月①)

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ループイフダン「2023年5月の戦略」

●お知らせ

    • 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円については2月セミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。
    • 4月22日に開催したセミナーも含め、過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
      https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

4月のレンジ=130.64〜136.55

5月の戦略=B100で運用継続(4月21日終値で転換)

4月のドル円は基本的に米金利(10年債利回り)に沿った値動きとなり、月初の押し以降は下旬まで上下しながらも米金利の上昇とともにドル買いの動きとなりました。米金利は当初は弱い経済指標に反応して下げていましたが、ウォラーFRB理事をはじめFRB関係者のタカ派発言が目立ったことから上昇に転じました。そして月末に一連の金融政策決定会合のトップを切って日銀会合がありましたが、出口戦略どころか現在の大規模緩和政策をイールドカーブコントロールも含めて当面続けるということから一気に円安に振れた月末相場となりました。

ドル円は4月21日の終値が2週連続で移動平均線を上回ったことからB100へと転換しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト137.377)、45円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。4月の確定損益はポジション転換もあり、8,519円の損失となりました。(執筆時点で5月の確定利益は5,000円)

●ユーロ円

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4月のレンジ=142.54〜150.42

5月の戦略=B100を継続

4月のユーロ円は米国雇用統計以降は買いが目立ち、ECB関係者のタカ派発言が続いたことも重なって2014年12月高値を上抜ける流れとなりました。そして月末の日銀会合で大規模緩和が継続されることが示され、5月4日のECB理事会以降も利上げを継続するであろうECBと日銀との温度差からクロス円の中でもユーロ円に買いが集中し、150円の大台に乗せる月末となりました。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト150.813)、1,540円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。4月の確定損益は31,628円の利益となりました。(執筆時点で5月の確定利益は5,015円)

●ポンド円

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4月のレンジ=162.76〜171.15

5月の戦略=様子見

4月のポンド円はポンドドルは高値圏で上下を繰り返していましたが、ドル円がじり高の動きとなったことからポンド円はじり高の展開を辿りました。そして月末には日銀会合の件か大きく円安に振れることとなったため、ポンド円も171円台にまで上伸する動きとなりました。

ポンド円は当面ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。

●豪ドル円

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4月のレンジ=87.58〜90.77

5月の戦略=S100を継続

4月の豪ドル円は87円台後半と90円水準を上下に方向感のはっきりしない横方向の値動きを続けました。これは主要国の金融政策において今後も利上げを続けるECB、5月FOMCで利上げ打ち止めとなるFRB、既に利上げ打ち止めとなっている豪中銀、カナダ中銀、そして緩和を継続する日銀と、中銀間の金乳政策による温度差が表れた結果と言えます。

現時点でのポジションは4単位(平均コスト89.318)、41,037円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。4月の確定損益は14,053円の利益となりました。また先週に続いて5日終値が移動平均線を上回って引けるようであればB100へと転換することとなります。

●ユーロドル

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4月のレンジ=1.0787〜1.1094

5月の戦略=B100を継続

4月のユーロドルはECBによるタカ派なコメントが続く中でテクニカルにも年初来高値を更新するなど改めてユーロ高を狙う動きが強まりました。ジンクスのようなものですが、昔からインターバンク・ディーラーはゾロ目が近づくとつけようとするディーラーが出てくるものです。そうしたことから、早晩1.1111というユーロドルのレートをつける可能性が高いのではないかということで、ユーロ高は継続しやすいでしょう。

ユーロドルは「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.10498)、5,520円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。4月の確定損益は22,753円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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5月の戦略=B80を継続(4月21日終値で転換)

●スイス円(チャートのみ)

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5月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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5月の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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5月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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5月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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5月の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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5月の戦略=B80に転換もS80へ転換の可能性あり



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。