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2023/03/01
シストレ活用事例

【2023年最新版】メキシコペソ/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】

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こんにちは。元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

前回のメキシコペソ/円の予測では、2015年以来となる1ペソ8円のブレイクまで考える余地があるとお伝えしました。
予測通り、メキシコペソ/円は前回の6.8円からさらに上値を伸ばし、2023年2月25日時点で7.4となっています。
今回はここまで好調さを維持しているメキシコペソの背景と、2023年はどのような運用戦略で稼いでいくべきなのかについてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
メキシコペソ/円好調の背景

2023年にメキシコペソ/円で稼ぐための運用戦略



1.メキシコペソ/円好調の背景

2022年当初は1ペソ5.5円台でしたから、為替レートは1年間でおよそ1.4倍となっています。
7円にレジスタンスラインがあり6.7円から7円の間でもみ合う展開もありましたが、しっかりと7円をブレイクスルーしました。
まずはその好調な理由から確認していきましょう。

相次ぐ利上げで政策金利は11.0%

2021年には4.0%だったメキシコ銀行の政策金利は、2022年5月から段階的に引き上げられ、11月には10.0%に到達し、2023年2月には11.0となっています。
日本は金融緩和政策が依然として継続されており、日本とメキシコの金利差はかなり広がっています
これがメキシコペソ/円上昇の最も大きな要因です。

2022年12月20日にメキシコペソ/円が4ヶ月半ぶりの安値へ急落していますが、これはメキシコ銀行が利上げ幅を0.75%から0.5%に縮小したことと、日本銀行が長期金利上限を引き上げる金融政策を発表したことがほぼ同時に行われたためです。

ただしこれは一時的なもので、6.6円台まで下落した後は再び上昇を続け現時点で7.4円となっています。
メキシコ銀行の利上げ打ち止めが予想されていましたが、2月9日には0.5%の利上げを行い、依然として利上げ自体は続いています。

アメリカ経済の好調ぶりが影響

メキシコは経済的にはアメリカに依存している度合いの大きな国です。
アメリカからの輸入は全体のおよそ50%を占め、輸出に至っては80%を超えています。
つまりアメリカの経済状況によってメキシコの経済は左右されているのです。
そのアメリカの経済が好調なことから、2022年はメキシコも順調な1年となりました。
2022年のメキシコの経済成長率はプラス3.0と当初の予測よりも高く、加えて失業率は3.1%(10月〜12月)と最低値を更新しています。
アメリカ経済の恩恵を受け、メキシコの雇用はとても安定しているのです

インフレ率は2022年9月の8.7%をピークに高止まりの状況ですが、契約ベースの賃金上昇率(ベア率)は7.2%、最低賃金の引き上げも13.1%と実質所得の目減りは抑えられています。
2023年1月の消費者物価指数(CPI)は7.9%と、前月の7.82%から上昇はしているものの、2月10日のロペスオブラドール大統領の声明では、インフレ率は1月に上昇した後に低下し始めるという見通しが示されています。
インフレ率の高さが懸念材料ではあるものの、メキシコ経済の全体のバランスがしっかり保たれていることからメキシコペソ買いがここまで継続しているのです。

メキシコペソ/円好調の背景のポイント!
メキシコ銀行の政策金利が11.0%まで引き上げられ、日本との金利差が拡大した。
インフレ率は高いものの、アメリカ経済の好調さに支えられていること。



2.2023年にメキシコペソ/円で稼ぐための運用戦略

2022年にかけて長い上昇トレンドになったメキシコペソ/円ですが、2023年はどのような点に注意しながら運用していくと効果的に稼ぐことができるのか確認していきましょう。

メキシコの実質成長率は減速する見通し

好調を維持していたアメリカ経済ですが、2023年にかけては実質成長率が1.4%と減速するという見通しをIMF(国際通貨基金)が発表しています。
それに伴いメキシコの成長予測も1%に減速する見通しです。

2022年10月から12月にかけてアメリカの製造業生産が前期比マイナス0.7%に対して、メキシコも5四半期ぶりの減少となりマイナス0.3%となっています。
このように相関が強いため、アメリカの景気後退が色濃くなると米ドルよりも先に新興国通貨のメキシコペソが売られるでしょう。
さらに注意しなければいけないのは、アメリカが利上げのペースを遅らせているのに対し、メキシコ銀行がこのまま利上げを続けていけば内需を圧迫していき、当初の見通しよりもメキシコ経済は厳しい状態になるかもしれません。

ひとまずもみ合いの展開が予想されますので、7.5円を上値として近づいてきたら売り、7.0円に近づいてきたら買いで為替差益を狙っていくのが良さそうです。
ただしアメリカ経済の2023年当初の成長予測は1%から1.4%に上方修正されており、インフレの抑え込みに成功すると米ドルがさらに上値を伸ばす可能性があります。
この場合、メキシコペソも同調して上値を伸ばしますから、7.5円をブレイクした際には上昇トレンドに乗ることも検討してみましょう。

また、次期日銀総裁の植田氏が金融緩和政策を維持するのか、転換するのか定かではありません
仮に日銀が金融引き締め、さらに利上げということを明確に示すと一気に円買いの需要が高まり、メキシコペソ/円は急落するのでこの点は常に注意が必要です。

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3.メキシコペソ/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ

順調に上昇を続けてきたメキシコペソ/円ですが、2023年は大きな転換期になる可能性があります。
メキシコ経済だけではなく、メキシコに大きな影響力を持っているアメリカ経済にも注目してください。
さらに日銀の今後の金融政策の方向性がどう示されるのかについても警戒しておく必要があります。
メキシコペソ/円は、ロングポジションだとスワップポイントも稼げますが、急落の可能性もありますので、建玉の保有量は最小限のリスクに抑えられるようにしてください

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了