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【2023年最新版】トルコリラ/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】
こんにちは。元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。
数年に渡って下落トレンドが継続しているトルコリラ/円。
高金利であることからトルコリラはずっと注目されていますが、2019年に1トルコリラ21円台だったトルコリラ/円は、2023年にかけて7円台を割り込むところまで下落しています。
前回、トルコリラ/円は6円を割り込む可能性すらあるとお伝えしましたが、まさにそのような状況です。
そろそろ上昇トレンドに転換してほしいところですが、2023年ははたして買い時となるのでしょうか。
今回はトルコリラ/円暴落の要因と、2023年にトルコリラ/円で稼ぐための戦略についてお伝えしていきます。
【今回の記事でわかること】
・トルコリラ/円の暴落の要因
・2023年にトルコリラ/円で稼ぐための運用戦略
1.トルコリラ/円の暴落の要因
なぜここまでトルコリラ/円の下落トレンドが継続しているのかについては、以前から触れてきた通り、事実上エルドアン大統領の独裁国となってしまっていることが背景にあります。
現状のトルコについてまずは確認していきましょう。
ハイパーインフレの中での利下げ
世界中でインフレによる金融政策の見直しや利下げなどが行われている中、トルコも例外なくインフレの脅威にさらされています。
しかしその金融政策は逆行しています。
2021年19.00%だった政策金利は、2022年8月には13.00%、9月には12.00%、10月には10.5%、さらに11月には9.00%まで引き下げられました。
エルドアン大統領は2023年1月3日、物価上昇率の抑制に成功し、中期目標を達成したとその功績をアピールしています。
その上で公務員の給与と年金を30%引き上げることにも言及しました。
トルコ統計機構(TUIK)が1月3日に発表した消費者物価指数(CPI)の上昇率は64.27%と確かに当初の予測より下振れしていましたが、インフレ調査グループの見立てはまったく異なり137%以上となっています。
つまりトルコの実質金利のマイナス幅は想定以上に大きなものだと考えられます。
そんな中でも、エルドアン大統領は次期大統領選挙を見据えてトルコ中央銀行にも圧力をかけ続けており、中央銀行はその要請を受けて1桁台まで政策金利を引き下げました。
トルコ統計機構にも圧力がかかり、事実に反する数値が発表されているのではないかと、市場は懐疑的です。
ただし、トルコは為替差損型保証預金制度を導入していますので、実際の貸出金利は下がっておらず、金利がこれだけ引き下げられてもトルコリラが急落しないストッパーの役割を果たしています。
次期大統領有力候補者が有罪となる
エルドアン大統領の独裁の手は様々な分野に伸びています。
次期大統領候補の有力者であったイスタンブールのイマモール市長は、公務員を侮辱した罪などによって起訴され、有罪の判決を受けために政治活動禁止の措置を受けています。
イマモール市長は、2019年に与党であるAKPを破ってイスタンブールの市長となった人物です。
イスタンブールはかつてエルドアン大統領が市長を務めていたことからお膝元でしたから、それだけトルコ国民に政治不信・エルドアン大統領への不満が高まっていることを示していました。
そこに危機感を持ったエルドアン大統領が対応策として、強行手段に打って出たということは明白です。
トルコのカントリーリスクは依然として強い状態のままなのです。
この点が解消されない限り、トルコリラの下落トレンドはなかなか転換期を迎えられずにいます。
トルコリラ/円の暴落の要因のポイント!
・エルドアン大統領の独裁によってハイパーインフレの中で利下げが行われている。
・迫る時期大統領選挙の有力候補が政治活動禁止の措置を受ける。
2.トルコリラ/円で稼ぐための戦略
ウクライナ戦争の影響もあり、エネルギー価格の高騰がトルコ経済に大きな足かせになっていましたが、原油価格が落ち着いてきたことで今後の回復に期待が持てるようになっています。
それではどこのタイミングでトルコリラ/円は買いを入れるべきなのでしょうか?
底は6円台を割り込む可能性がある
2022年の貿易収支の赤字は1674億ドル、11月の雇用統計では失業率が10.2%と前月より2万人以上増加している状態ですが、エネルギー価格が下がることや外国人観光客の回帰によってトルコ経済は持ち直しつつあります。
しかし、市場はただちにトルコリラを買う動きには傾かないでしょう。
2023年6月までに実施されるトルコ大統領選挙の行方を注視し、しばらくは様子見の状態が続きそうです。
そのためトルコリラは、米ドルに対してもみ合い状態になっています。
トルコリラ/円が下落しているのは、日銀の金融政策の見直し発表によって円高ドル安に振れているためです。
エルドアン大統領が有力候補を追放したことにより、野党は候補擁立ができなくなる可能性があり苦心しています。
仮にエルドアン大統領の単独候補となった場合は、国民投票で過半数を獲得する必要がありますが、現状の支持率を考えると厳しい側面もあります。
トルコ大統領選挙が前倒しで4月30日から行われるという見方もあり、この結果次第でトレンドの転換期となるか、さらにトルコリラ安が加速し、5円台まで下落するかが決まってきます。
安いからは買い時というわけではなく、トルコリラ/円はまだ下落する可能性を十分に残している点に注意してください。
為替差益は自動売買取引で稼ぐ
政策金利が下がっているためトルコリラ/円の買いでのスワップポイントはあまり期待できません。
6円台となると下落幅も限度がありますので、なかなか売りでポジションを保有することも難しいでしょう。
トルコ大統領選挙が落ち着くまでは6円台から7円台の狭いレンジでのもみ合いが予想されますので、ここは利幅を抑えて、取引量で為替利益を稼いでいくことが必要になりそうです。
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トルコ大統領選挙が終り、トレンドが明確になった時点で買いと売りの設定を入れ替えれば、トレンドに乗ってさらに稼ぐことができます。
トルコリラ/円で稼ぐための戦略で稼ぐための戦略のポイント!
・トルコ大統領選挙の結果で明確なトレンドが出現するので、そのトレンドに乗る。
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3.トルコリラ/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ
とにもかくにも2023年前半のトルコリラ/円を左右するのは、トルコ大統領選挙になります。
ですから大きなポジションを保有するのであれば、4月・5月以降まで待つのが無難です。
トルコ大統領選挙前後は変動幅がかなり大きくなることが予想されるため、一端ポジションを整理し、状況を見極めてから取引を再開していくのがベストではないでしょうか。
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