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2023/01/03
シストレ活用事例

【2023年最新版】ユーロ/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】

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こんにちは。元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

ユーロ/円について前回、2022年後半は1ユーロ134円から140円台でのもみ合いが中心になるが、ECB(欧州中央銀行)が日本銀行よりも先に金融引き締めに舵を切った場合、140円をブレイクしていくだろうとお伝えしました。
予想通りの展開で円安ユーロ高が加速しています。
上昇トレンドが継続して、10月には一時1ユーロ148円台まで急騰していますが、12月には突如138円台まで急落しました。
今回は一連のユーロ/円のボラティリティーの高さの要因と、2023年にユーロ/円で稼ぐための戦略についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
2022年のユーロ/円のボラティリティーの高さの要因

2023年にユーロ/円で稼ぐための運用戦略



1.2022年のユーロ/円のボラティリティーの高さの要因

2022年は、2014年以来の円安ユーロ高水準まで上昇したユーロ/円ですが、あくまでも円に対してのユーロ高であり、米ドルに対しては年初の1ユーロ1.14ドルから1ドルを割り込むところまでユーロ売りは進みました。
その背景には日本、アメリカ、EUの金融政策の違いが色濃く出ています。

ECBによる利上げ

円安ユーロ高の大きな要因はやはりEUと日本との金利差の違いが明確になった点です。
なぜEUが金融政策の転換を迫られたのか、それは圧倒的に高まっているユーロ圏のインフレ率の高さにあります。
EU圏は目標としている2.00%のインフレ率を大きく上回り、10月の消費者物価指数は前年同時期比10.7と2桁を突破。
6ヶ月連続での更新は過去最大の伸び率となり、このインフレを抑えるためには金融引き締めに転換する必要がありました。

ただしECBの利上げは7月からの開始で、FRB(米連邦準備制度理事会)よりも一足遅かったこともあり、ユーロを売って米ドルを買う圧力が強まって9月には1ユーロ1ドルというパリティとなりました。

ECB(欧州中央銀行)は、インフレ対策のため、これまで続けてきた金融緩和から金融政策を一転させ、2022年7月以降利上げを開始し、10月には2009年以来となる2.00%まで政策金利を引き上げました
結果、金融緩和を頑なに継続している日本との政策金利の差は大きくなり、10月21日には1ユーロ148円の高値をつけています。
ちなみにユーロ/ドルについては、10月以降は反転し、1ドル割れの状態から1.065ドル前後まで回復しました。

つまり日本だけが金融引き締めに舵を切らなかったため、日本円は対米ドルだけでなく対ユーロについても急落することになったのです。

日銀の金融政策転換

ここまで日本円の全面安が続く中でも、日銀の金融政策のスタンスは変わらず、さらに円安が継続していくのですが、12月20日になって状況が一変します。
9月には黒田日銀総裁は、10年国債変動幅の上限引き上げは利上げにあたるとコメントし、日本が利上げを行わない姿勢を明確にしていました。
しかし、12月20日の金融政策決定会合で、10年国債変動幅の許容範囲を従来の0.25%から0.50%まで拡大することが決まり、これまで続けてきた長期金利操作(YCC)を解除したのです。

この金融政策は、日本が長く続けてきた大規模な緩和政策の修正を意味しており、市場は事実上の利上げと判断。
円買いの動きに一転し、ユーロ/円はわずか1日で1ユーロ145円台から138円台までおよそ7円も急落しました。
日銀が打ち出した金融政策の転換はそれだけ大きなインパクトがあったということです。
2022年はこのような金融政策の転換によって、ユーロ/円のボラティリティーはとても高くなっています
ただし、これで日本も他国同様に利上げを行っていくかのついては不透明で、金融政策決定会合後の黒田総裁のコメントでは、これは利上げではないと強調しています。
ユーロ/円は12月末までに141円台まで回復したものの、日銀が金融政策正常化に舵を切ったとの見方が強く、円買い圧力が強まるのではないかと警戒感が増しています

ポンド高の背景のポイント!
ECBが金融引き締めから方針転換し、段階的な利上げで政策金利が2.00%となり日本との金利差が大きくなったことによる円安ユーロ高の加速。
日銀の10年国債利回り変動幅の拡大で12月に入り円買いの展開。



2.2023年にユーロ/円で稼ぐための運用戦略

このような状況の中で、どういった戦略でユーロ/円を運用していくべきなのでしょうか?

EU圏のリスク

2023年に懸念される点は、ウクライナ危機によるエネルギー価格や食品の値上げによってEU圏のインフレに歯止めがかかっていない点です。
11月28日に行われた欧州会議の公聴会で、ラガルドECB総裁は、インフレは10月がピークだったことを望むが、そう考えるには不確実性が高いとコメントしており、さらなる利上げも予想されています。
こうなると経済が停滞している中での利上げの継続となり、EU圏の景気後退は免れません
ECBとしては、景気後退は比較的短期間なものになるだろうとコメントして、ユーロ相場が上昇しているものの、実際に予想通りに展開していくのかは不透明です。
ウクライナ危機の問題も以前と解決されていません。

経済情勢によってはユーロ売りが加速する可能性もあるのです

ユーロ/円の高値は徐々に切り下げられていき、下値は137円、上値は147円というレンジの中での展開になることが予想されます。
大幅な急落のリスクが低いのは、どちらにせよ日本経済が低迷しているため、日銀が利上げに踏み切れないことです。
ただし、2023年4月には黒田日銀総裁の任期が終了し、新体制が発足します
ここから日本の金融政策が明確に引締めに舵を切ると、1ユーロ140円を割り切って下落トレンドが発生する可能性がありますので注意してください。

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度重なる利上げがEU圏の重石となり、景気低迷に突入する可能性がある。
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3.ユーロ/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ

ユーロ/円にとってかなり激動の2022年でしたが、2023年も状況によってはボラティリティーが高くなりますので、逆トレンド発生へ警戒しつつ、強いトレンドが発生した際にはうまく乗っていくことが重要になります。
ぜひループイフダンを有効活用してみてください。

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了