山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年7月①)
ループイフダン「2022年7月の戦略」
●お知らせ
- 1月から通貨ペアによって2つのストラテジーでポートフォリオを運用しています。詳細は「2022年のポートフォリオ運用について」をご覧ください。
- 過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka
●2022年のポートフォリオ運用について
(1)移動平均で攻めるループイフダン戦略
*対象通貨ペア=ドル円、ユーロ円、ポンド円
長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。
使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。
ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。
ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。
(2)ループイフダンBS戦略
*対象通貨ペア=豪ドル円、ユーロドル
BS戦略自体がBタイプとSタイプの組み合わせとなっていることから、方向性を決めるために特段のルールは定めていません。BS戦略自体についての詳細はアイネット証券ホームページの説明をご覧ください。
https://inet-sec.co.jp/systrd/loop_bs/
なお、最大ポジション数と値幅設定については(1)「移動平均で攻めるループイフダン戦略」と同様で、ポートフォリオとしての資金管理も合計金額で判断して管理することとします。また、上記ホームページの説明では豪ドル円、ユーロドルはお勧め通貨ペアに該当していませんので、3か月ほど試験的に運用した上で見直しを行うこととします。
チャートのみ掲載しているその他の通貨ペアについては、引き続き(1)「移動平均で攻めるループイフダン戦略」に沿ったチャートと戦略を掲載しています。
*6月前半の損益について
各通貨ペアともに値動きが大きく、またイベントも続くため日々の損益の変動も大きめの状態が続いています。6月15日時点ではポンド円の含み損が大きく、全体としては確定損益と未確定損益の合計で45,780円の損失で折り返しました。ポートフォリオとしてのリスク管理をきちんとしていれば問題ないという立場ではありますが、特定通貨が足を引っ張るという展開は避けたいため、単独通貨で「1か月の最大想定損失額25万円以上」という部分の運用をやや保守的とし「1か月の最大想定損失額20〜25万円以上」とやや幅を持たせた上で警戒度を高めて月後半を見守りたいと考えています。
●米ドル円
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※赤い線が移動平均線です。
6月のレンジ=128.78〜136.99
7月の戦略=B100を継続
6月のドル円も円安が進行しました。最大の要因は日米金利差拡大が確定路線であるという点で、6月FOMCで0.75%の利上げを行い、金利見通しでも2022年末の金利水準の中央値は3.4%と示されました。いっぽうで日銀会合では大規模緩和継続が決定されるとともに債券先物市場で金利上昇した動きを抑制するため指値オペが強化されるなど、日米金融政策の方向性の違いがドル高と円安とダブルで円独歩安状態を作り出しています。
ドル円は6月1日から「B100」で運用再開しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト136.346)、6,456円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は116,946円の利益となっています。
●ユーロ円
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6月のレンジ=138.38〜144.244
7月の戦略=B100を継続
6月のユーロ円は、月前半はECB理事会に向けてタカ派な方向性が示されるとの思惑で日欧金利差が変化していく(年内にマイナス金利縮小からプラス金利拡大へ)ことからユーロ円でも買いが目立つ動きとなりました。しかしイタリアなど欧州内でも弱い国の長期金利が上昇する動きを懸念し、債券の再投資を決定したことで月間安値を見ましたが、月後半は改めてドル円での円安が進行したことで高値圏での引けとなりました。
ユーロ円は6月1日から「B100」で運用再開しました。現時点でのポジションは3単位(平均コスト142.211)、16,818円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は83,816円の利益となっています。
●ポンド円
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6月のレンジ=159.98〜168.71
7月の戦略=B150を継続
6月のポンド円は、月初こそ英国と日本との金融政策の違いからのポンド買い・円売りの動きが先行しましたが、欧州内でも英国の景気の弱さが懸念されたこと、利上げしていると言っても米国に比べればといった見方もありFOMCの日に月間安値をつけました。その後は円安の動きから再び上昇に転じましたが、月末に向けては実需の動きも加わりポンド円はやや上値が重たい地合いで引けています。
ポンド円は6月1日から「B150」で運用再開しました。現時点でのポジションは2単位(平均コスト166.857)、36,950円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は75,108円の利益となっています。
●豪ドル円
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6月のレンジ=91.96〜94.53
7月の戦略=BS100を継続
6月の豪ドル円は月初こそ円安と中国ロックダウン解除が資源国通貨に好材料となるとの見方から買いが先行していましたが、その後は米国を中心に想定以上のペースで進むと見られる利上げの動きが世界経済に悪影響を与え、特に中国ではロックダウン解除後に感染者が拡大した動きも重なって豪ドルには悪材料となりました。月末に向けての円安の動きにも関わらず、豪ドルも対ドルで下げている動きから豪ドル円はもみあいのまま引けることとなりました。
豪ドル円は6月1日から「BS100」で運用再開しました。現時点でのポジションと含み損益は以下の通りです。
Sタイプ????????? ?2単位(平均コスト93.402)????????? 含み損益 -7,254円
Bタイプ?????????? 3単位(平均コスト95.022)????????? 含み損益-38,727円
? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? 合計??????-45,981円
また、ここまでの確定損益は128,641円の利益となっています。
●ユーロドル
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6月のレンジ=1.0358〜1.0772
7月の戦略=BS100を継続
6月のユーロドルは月初は底堅い推移となっていましたが、FOMCに向けて米欧金利差拡大の動きがユーロ売りドル買いにつながるとの見方から一転売りが目立つ流れとなりました。FOMCの日に安値をつけましたが、1.0358レベルが安値と5月に続いて1.03台半ばで下げ止まったことから2017年安値トライを見込んで売っていた向きが踏み上げさせられる結果となりました。月末に向けては全般的なドル高の動きから改めて売りが入っての引けとなりました。
ユーロドルは6月1日から「BS100」で運用再開しました。現時点でのポジションと含み損益は以下の通りです。
Sタイプ?????????? 1単位(平均コスト1.04276)??????? 含み損益 -7,376円
Bタイプ????????? ?4単位(平均コスト1.05824)??????? 含み損益 -56,118円
? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?合計?????? -63,494円
ここまでの確定損益は77,712円の利益となっています。
●カナダ円(チャートのみ)
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7月の戦略=B80を継続
●スイス円(チャートのみ)
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7月の戦略=B80を継続
●ランド円(チャートのみ)
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7月の戦略=B50を継続
●トルコリラ円(チャートのみ)
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7月の戦略=S50を継続
●メキシコペソ円(チャートのみ)
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7月の戦略=B50を継続
(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。
●NZドルドル(チャートのみ)
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7月の戦略=S80を継続
●豪ドルNZドル(チャートのみ)
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7月の戦略=B80を継続
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