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2022/03/03
シストレ活用事例

【2022年最新版】NZドル/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

2021年10月に急騰したNZドル/円(NZD/JPY)ですが、その後は2022年1月下旬までにかけて下落基調。1NZドル82円台から75円を割り込むところまで急落しました。2022年に入り、再び上昇基調となっているNZドル/円ですが、はたして今後はどう変動していくのでしょうか?今回は2022年の見通しとNZドル/円で稼ぐ運用戦略についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
2022年上昇基調の背景

2022年にNZドル/円で稼ぐための戦略



1.2022年上昇基調の背景

2022年1月下旬に75円を割り込む安値をつけたNZドル/円。2月に入り、78円台まで回復しています。その背景にはニュージーランド経済の堅調ぶりと、3会合連続で引き上げられている金融政策があります。

2022年2月23日・政策金利は1.00%まで引き上げられる

新型コロナが世界中で感染の勢いを増す中で、比較的抑え込みに成功していたのがニュージーランドです。その徹底した対策ぶりは世界中から高く評価されています。規制の強化によって2021年第3四半期のGDPは前期比3.7%のマイナスと、3四半期ぶりのマイナスに落ち込んだものの、ロバートソン財務相は「個人消費は盛り返し、雇用状況も改善している」と前向きな発言をしていました。

ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は、物価の安定のため2020年3月から0.25%だった政策金利を10月に0.50%、11月に0.75%と引き上げ、2022年2月23日には3会合連続の引き上げで1.00%」としました。物価を安定させつつ、持続可能な最大限の雇用を支援するため引き続き金融政策を引締めるとコメントしています。また、大規模資産購入プログラムによって保有した債券を段階的に縮小していく方針についても言及しました。市場はこの対応を評価し、NZドル/円は78円台まで回復したのです。

資産逃避先としても機能している

現状、世界中が懸念しているのがロシアのウクライナへの侵攻です。2月24日、実際にロシアが軍事行動を起こし、世界中で株価が大幅下落するリスクオンの状態に陥りました。ただしNZドル/円はあまり大きな影響を受けていません。一時的に76円台まで下落したものの、すぐに77円台を回復しています。ウクライナの緊張状態が続く中でユーロが売られ、NZドルが買われ続けているからです。1ユーロ1.73NZドルだったのが、地政学リスクの高まりによってわずか4日で1.66NZまでNZドル高になっています。

ロシアへの経済制裁により原油高が最高潮の勢いになっていて、小規模ながら産油国であるオーストラリアの豪ドルが買われており、連動性に強いNZドルも上昇している状態です。ニュージーランドは中国の経済に依存していますので、今回のウクライナ侵攻の影響を直接的に受けにくいため、ユーロの資産がNZドルに流れているという見方もできます。ニュージーランドは鉱物や原油などは産出していませんが、畜産・農業が輸出の7割ほどを占めていますから、世界的に物価上昇となっている中、ニュージーランド経済には安定感があります。資産逃避先として魅力的で、今まで以上に注目を集めているのがNZドルなのです。

2022年上昇基調の背景のポイント!
・経済回復が順調で、3会合連続の利上げを行った
・欧州の混乱の中、資産逃避先としてNZドルが買われている



2.2022年にNZドル/円で稼ぐための戦略

それでは2022年にかけてNZドル/円で稼いでいくためには、どのような点に注目していくのがいいのでしょうか?その戦略についてご紹介していきましょう。

NZドル75円の強いサポートラインを利用

2021年以降、NZドル/円には75円のラインに強いサポートがあります。新型のオミクロン株の感染拡大でも一時的に割り込むぐらいで反発していますし、ロシアのウクライナ侵攻というリスクオフの局面でも76円台と下値が限定的だったことを鑑みると、このサポートラインはかなり強いと考えられます。

ただし、80円にもレジスタンスラインがありますので、当面はこのレンジ内でのもみ合いとなりそうです。75円〜76円であれば買い、80円近くまで上昇してきたら売りというのが効果的な利益の上げ方です。仮にここをブレイクした場合、下値は72円まで、上値は84円ぐらいまでは想定しておいてもいいかもしれません。RBNZは、今後の原油価格・輸送コストの上昇やサプライムチェーンの混乱によって、インフレ率が短期的に上昇することを予測しており、より大幅な利上げの用意もあるとコメントしていることから「2.00%までの利上げ」の可能性もあります。この場合は一気に80円をブレイクしていくでしょうから、上昇トレンドに乗っていくのがいいでしょう。

自動売買取引で取引機会を増やす

安定感が増しているNZドルなので、現状としては買いの方向でトレードしていくのがいいでしょう。ただし、もみ合いの展開が予想されますので狭いレンジでの反発を繰り返しても、取引回数を増やし利益を積み上げていくことが重要です。とは言っても、本業が忙しい、家事が忙しいという人も多いでしょうから、こういう局面では自動売買ツールを有効活用して、取引回数を増やしていくのがベストです

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2022年NZドル/円で稼ぐための戦略のポイント!
・75円の強いサポートラインを利用して買いの方向。ただし80円に近づくと逆張りが有効的。
・レンジ相場で利益を効果的に積み上げていくためにも、自動売買ツールを効果的に利用する。



3.NZドル/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ

世界中で金融引き締めの舵取りをしている中、ニュージーランドも同様の流れで利上げを行っています。今後は益々日本との金利差が大きくなってくることでしょう。スワップポイントも期待できるようになってくるため、ロングでインカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙っていくことができます。

ただしまったく不安要素がないというわけではありません。ニュージーランド経済は中国と密接に関わっていますので、ロシアによる混乱が中国経済にも波及してその余波を受ける可能性もありますので、今後の中国の出方がどうなるのか注目しつつ、欧州の混沌とした状況が落ち着くまでは注意が必要です。

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了