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2022/02/08
シストレ活用事例

【2022年最新版】米ドル/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

2022年に入り、米ドル/円のボラティリティーが高くなっています。およそ5年ぶりに1ドル116円を突破したかと思うと、同月中に113円台まで急落するなどかなり派手な動き方です。今回はその背景と、2022年に米ドル/円で稼ぐための運用戦略についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
2021年後半からの米ドル/円上昇の要因

2022年に米ドル/円で稼ぐための戦略



1.2021年後半からのドル買いトレンドの背景

2021年9月下旬に1ドル109円前半だった米ドル/円は、上昇トレンドに乗り、1月4日には2017年1月以来となる1ドル116円台まで急騰しました。その背景には何があるでしょうか?

高いインフレと金融引き締めの流れ

米ドル高の大きな要因のひとつが、「高いインフレ率」です。2021年12月10日に発表された11月CPI(消費者物価指数)は「前年比率+6.8」と39年ぶりの高水準で、2022年1月12日に発表された12月CPIも「前年比率+7.0」で1982年以来最大となっています。失業率も低下しており、雇用も順調に回復しています。12月3日の雇用統計の発表では失業率は4.2%まで改善され、1月7日の雇用統計では3.9%とさらに改善されました。

そのため、FRB(米連邦準備制度理事会)がテーパリング(資産購入の段階的縮小)を終了し、量的金融引締政策(QT)を開始することが濃厚となってきました。ハト派のパウエルFRB議長も指名承認公聴会で、「バランスシート縮小も速いペースとなる可能性がある」と述べており、アメリカの金融政策が緩和から引締めに移行することは市場のコンセンサスとなっています。

アメリカのFFレート(政策金利)は2020年3月から0.00〜0.25%を長く維持していましたが、ついに利上げの時期を迎えることになったということです。他国でも利上げしている国が増えてはきていますが、経済大国のアメリカの利上げとは影響力が違います。こうなると米ドルに資金が流入するのは自然の流れです。利上げを見据えてドル買い圧力がかなり強まっているのが現状です

1月のFOMC後にドル買い再点灯

ただし、懸念材料がないわけではありません。オミクロン株による新型コロナ感染が再拡大し、アメリカ経済にマイナスに働くことが想定されます。また、「ウクライナ情勢」は緊迫感を増しており、地政学的リスクが高まっています。ロシアはウクライナ国境に10万の軍隊を配備、ウクライナにある大使館から各国のスタッフやその家族に退避命令が出るなど状況は深刻です。そのため、米ドル/円は1月24日にかけて1ドル113円半ばまで急落しました。

反発したのは1月26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、利上げが適切となることに言及した他、パウエルFRB議長も「経済や労働市場はとても堅調で、雇用を損ねずに利上げできる余地がある」との声明を発表。米金利先物市場は3月の利上げを100%織込みました。しかも2022年3回を予想されていた利上げの回数は、4回目が11月に前倒しし、5回目まで織込み始めています。これを受けて1ドル115円台を回復。115円50銭のレジスタンスラインをブレイクする構えです。

2021年後半からのドル買いトレンドの背景のポイント!
・アメリカの金融政策が、緩和→引締めに移行
・3月の利上げはほぼ間違いなく、2022年に5回の利上げの可能性もある



2.2022年米ドル/円で稼ぐための戦略

FRBの利上げが織込まれている状態で、2022年1月は1ドル115円台となっていますが、今後米ドル/円で稼いでいくためにはどのような戦略が有効的なのでしょうか?

ウクライナ情勢には要警戒

2月以降、最大級の警戒が必要になるのが、ロシアとアメリカの交渉の行方です。ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)とロシアの折衝地帯のため、ロシアとしてはウクライナのNATO加盟は絶対阻止したいところです。ポイントは2月4日から23日まで中国で行われる北京オリンピックで、過去のロシアの動きを考慮すると、何か起きるとすれば閉会式後ということになるでしょう。2014年のソチオリンピックが閉会した矢先にクリミア半島に侵攻したのは記憶に新しいところです。

この場合、有事のドル買いに傾くのか、有事の円買いに傾くのか、状況によって臨機応変な対応がとれるように準備しておく必要がありそうです。外交交渉で打開できた際にも、リスクオフとなりボラティリティーが高くなるでしょうから、反対のトレンドに巻き込まれないように注意してください

1ドル115円50銭より上は売り、下は買い

米ドル/円にとって1ドル115はかなり大きな抵抗線ですので、金融政策、地政学リスクに進展がないのであれば、ここを挟んで上下していくことが予想されます。当面は115円50銭より上は売り仕掛け、下は買い仕掛けという戦略になってくるでしょう。金利上昇で米ドルのプラススワップは拡大することが予想されるので、できればロングの建玉を多く保有しておきたいところです。

現状としては113円50銭がサポートラインになっていますので、原油価格や株価の推移によってはこの辺りまでは下がってくることは充分予想されます。こうなると買いのチャンスです。112円50銭にはさらに強いサポートラインがあります。サプライズでここをブレイクするようだと一気に109円台まで急落する可能性もありますから、メリハリをつけて取引していくことが大切です。

サプライズによって大きく下げた後、大きく上げた後でも、沈静化していく中で反発が見込まれますので、自動売買ツールを有効活用して利益を確保していくのがいいでしょう。自動売買取引に慣れていないのであれば、アイネット証券の「ループイフダン」は設定がシンプルで操作しやすいのでお勧めです。トレンドに合わせて使い分け、反対のトレンドが発生した際には設定をリセットして新しく設定し直せばどちらのトレンドにも対応できますし、もみ合いでも24時間取引を行ってくれますので、寝ている間や本業で忙しい中でも利益を積み上げていくことができます。反対のトレンドが発生した際に放置しておくと、ナンピンで含み損と損切りが続くことになりますので、取引は自動で任せたとしても、日々のヘッドラインは自分でしっかりと確認しておくことが重要になります

2022年米ドル/円で稼ぐための戦略のポイント!
・ウクライナ情勢には要警戒。特に北京オリンピック後のロシアの動きに注意。
・115円50銭あたりを目安にして、ループイフダンで自動売買取引していくと効果的。



3.【2022年最新版】米ドル/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ

2022年はオミクロン株の感染拡大が、アメリカ経済にどのような影響を及ぼすのかにも注目したいところですが、2022年中の利上げはほぼ間違いない状態です。後は利上げの回数、量的金融引締政策の規模どうなっていくのかという点が焦点になってきます。地政学的リスクも加味しながら、ボラティリティーの高いタイミングを上手く見計らっていきたいところです。

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了