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2023/04/17
西本豪

プロの投資家が見ている為替チャートのポイントとは?【西本豪】

#FX
#自動売買・シストレ

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FXを始めたばかりの方が中級トレーダーを目指すにあたり、避けて通ることができないのがチャートのポイントを見極めることです。

そこでここでは、「プロの投資家がチャートのどのような部分に注目をしてトレードを行っているのか?」詳しくご紹介させていただきたいと思います。



 

1.24時間体制でトレードはしない

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FXを始めたばかりの方の中には「プロのトレーダーは24時間以内にトレードしてるのではないか?」と勘違いされていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、実際にプロトレーダーの多くは、為替チャートに張り付いて朝から晩までパソコンの前に座っていると言うよりも、瞬間的に最大の集中力を発揮するスタイルです。

そのため、一見すると「パソコンの前に座ってトレードに没頭しているのかな?」と思える人も、実際はスマホを触っていて、誰かにLINEで今晩の夕食に関しての連絡していることも珍しくありません。

つまり、24時間365日緊張した状態で取引をしているわけではなく、普段はとてもリラックスをしている人が多いです。

それでは、一体どのようにしてプロの投資家の人たちは、24時間動き続ける為替チャートを前にして、リラックスすることができているのでしょう?

その答えは、トレーディングポイントに集中することにあります。



 

2.ポイントとなる時間に集中する?

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そこで続いては、皆様がおそらく気になっていらっしゃるであろう『トレーディングポイント』についてご紹介させていただきたいと思います。

いくら百戦錬磨のプロトレーダーといっても、当然、24時間365日集中力が持続する人と言うのは1人もいらっしゃいません。

そこで、各トレーダーはそれぞれが独自のトレーディングポイントを作り、為替チャートを眺めながら、そのポイントがやってくるのをひたすら待っています。

そして、トレーディングポイントが訪れると、全神経をトレードに集中させ、全身全霊で勝つためだけにトレードに打ち込みます。

■それぞれのトレーディングポイント

こうしたお話をすると多くの方が「プロのトレーダーは特別なタイミングやチャートのポイントがあるのでは?」とお考えになられると思うのですが、実際、多くのトレーダーが意識しているのは、とても単純なものとなっています。

それは、例えば、為替チャートで言うならば、いわゆる移動平均線のゴールデンクロスだったりデッドクロスだったりや、ローソク足の陽線か陰線か、または上髭や下髭と言った点です。

■為替のプロは流れを見ている

しかしながら、初心者トレーダーとプロの投資家が見ているチャートが同じなのに、なぜ、プロの投資家は勝ち残ることができているのでしょう?

それは、見ているチャートが同じでも、集中して見ている内容が違う点にあります。

プロの投資家の多くは、例えば、先程ご紹介した、ローソク足の形状にしても、そのローソク足が作られた流れを見ています。

そのため、例えば30分足でトレードしているプロトレーダーであれば、ローソク足が完成し始める25分から集中を開始して、30分となりローソク足が完成して、次のローソク足が形作られる5分程度までチャートを見ています。

そして、その動きの強さと完成したローソク足、そして相場全体の状況を見ながら、「実際にトレードで参戦するか?」もしくは「撤退するのか?」などと思考を膨らませています。

■単純なシグナルトレードではない

つまり「単純にゴールデンクロスが完成したから買いだ!」と言う風にシグナルが出たからトレードと言うのではなく、「ゴールデンクロスの作られ方が強い買いを示していたので買いだ!」と言う風な形で相場を見ているとお考えください。

特に、テクニカル指標の『騙し』にやられてしまっているトレーダーの皆様の多くは、こうしたシグナルが出る経緯について軽視している方も多いので、是非、注目をしていただけたらと思います。



 

3.実戦には勝負する時間の決定から!

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さて、それでは実際にプロトレーダーは、一体どのようにして、ローソク足やトレーディングポイントを追いかけているのでしょう?

いよいよ、実践の方法についてご紹介させていただきます。

■ローソク足(30分)の場合

ローソク足が形作られる25分くらいまでは、大きな変動に対してはアラームを仕掛けているので、リラックスして為替のニュースを見たりして過ごします。

そして25分ごろになると、ローソク足決定の攻防が始まるため、その攻防に対して集中力約60%で状況観察します。

例えば、同じ下髭で引ける相場でも、ラスト1分で急に完成したような下髭のローソク足の場合には、次のローソク足の出来始めは強気で動く傾向があるため、即座に買いで入ります。

その直後に、ローソク足の時間軸で1時間足の展開へと目を移し、先程完成したローソク足が1時間足ではどの様になっているのかを追いかけます。

1時間足においても30分足同様に強めの下髭をつけていて、次の足で上に伸びようとしている場合には強めのホールドとなります。

また、次に4時間足へと目を移し、先程の30分足の下髭が4時間足にどれほどの影響与えているかを確認します。

4時間足でもインパクトを残すような下髭となっていれば、さらに強めのポジションのホールドを意識するようになります。

■ローソク足の確定時は集中

今回の例では、30分足、1時間足、4時間足が決定するタイミングでのトレードになりましたが、実際には「1時間足は確定するタイミングでも、4時間足は確定前となるタイミングだった」というケースは多々あります。

そうした場合には、当然、自分のポジション状況を30分足を追いかけながら、4時間足の足の完成し方を追いかけていくことになります。

つまり、プロトレーダーの多くは、完成しているローソク足を見ることは当然なのですが、その経緯に対して注意して見ていることが多いと覚えておいていただければと思います。

■トレードの手順

①基準になる時間軸を決める

②基準にしたローソク足の作られ方を注視する

③その他のローソク足の作られ方を確認する

④基準にした時間軸・その他の時間軸で相場の強弱を判断

⑤トレード開始



 

4.まとめ

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さて、今回は多くのプロの投資家が見ているチャートのポイントについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

ちょっとテクニックのお話になってしまったので、理解することが難しかった方もいらっしゃったかもしれません。

しかしながら、毎月、アイネット証券さんの方でご寄稿させていただいているお話にお付き合いいただけましたら、少しずつ理解が深まってくるかと思いますので、もしよかったら今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

それでは皆様の良きFXライフを祈って失礼させて頂きます。

 

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著者プロフィール
西本豪
西本豪

起業家/投資家。オーストラリア大手通信事業でのセールス時代にリーマンショックを経験。 『汗水流した給与も為替の影響で一瞬で半額になること』を知り、学生時代から始めたFXの世界へ本格参戦。 短期売買でエントリーしたポジションをスイングや長期ホールド型に伸ばすトレードを得意としています。 27歳でカナダで留学生向けのサービス会社を設立。 現在は、株式会社Childishの代表取締役としてココア留学・人材育成事業・IT広告事業・海外永住権・音楽家のサポート事業などを兼任しながら、投資家としても活動するマルチタスカー。