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2022/02/01
FX投資

利益と損切りは対になる存在!ロスカットとは仲良く【鹿子木健】

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今回のテーマはロスカット、つまり損切りです。ロスカットが大好きという人はまずいないと思いますが、トレードの結果には利食いと損切りしかありません。両者をペアとして考えていくことで、リスクリワードを向上していく意識が身につくと思います。



1.ロスカットと友達になる

今回も資金管理に欠かせない4つの要素、「①リスク許容」「②勝率」「③ロスカット」「④リスクリワード」について解説していきます。

今回のテーマは、③のロスカットです。つまり損切りのことですが、ロスカットが好きな人はあまりいないかもしれません。

ただ、ロスカットを嫌ったり、遠ざけたりするのは良くないです。

ロスカットは日常的な存在であり、共存しなければトレーダーは生きていきません。「勝率を高める努力は必要!でもそこまで高勝率でなくても良い理由」では、長期的に維持できる勝率の目安として、高くても60%台であると書きました。もし勝率が60%だとしたら、負ける確率は40%ですから、10回に4回はロスカットになるわけです。2回に1回よりはやや少ない程度に、当たり前のように負けるのがトレードなのです。

これがトレード回数が多く、毎日のようにトレードをするスキャルピングなら、負けない日はほとんどないことになります。

ポジションを持ったら、思惑通りに動いてくれて利益確定をするか、思惑が外れてロスカットになるかの2パターンしかありません。利食いと損切りは表裏一体の存在です。

無二の親友になることは無理でも、友達くらいの距離感でロスカットと接することができなければ、優位性のある資金管理を保つことは難しいでしょう。



2.自分の意志でロスカットをしている

ロスカットとは、自ら入れた決済注文で損失を確定することです。そう、自分で決めてするものです(証券会社が最終的に強制決済する強制ロスカットはまた別です)。なので、ロスカットを不幸な出来事のようにとらえることは、投資の本質とかけ離れていると思います。

ですがSNSを見ると、大きな金額の損切りをすることを、面白おかしく発信しているトレーダーも多いです。たしかに損切りはセンセーショナルで目立つため、人気アップをしたいインフルエンサータイプの人には鉄板のネタなのでしょう。

そういったスタンドプレーを真に受けすぎず、淡々と利食いすべきときは利食いし、損切りすべきときは損切りをするようにしてください。



3.利益と損失はペアで考える

資金管理4要素の①リスク許容とは、「ここまでのリスクは受け入れる」という意味で、エントリーした価格から許容できる最大のリスクまで逆行した水準が、ロスカットの価格になります。

資金管理の4要素は相互に影響しあい、また①〜④の順番も重要です。③のロスカットと④のリスクリワードは、順番に並んでいることでも分かるように、両者が密接に関係しています。リスクリワードとは、損失と利益の割合のことです。

利益確定の価格は自分の思い通りにはなりませんが、ある程度の見当をつけることはできます。あるトレードの予想利益が100円だとして、ロスカットが100円なら、リスクリワード比率は1:1です。

「勝率を高める努力は必要!でもそこまで高勝率でなくても良い理由」では、勝率は5割が基準であり、そこから高めていく工夫や努力が必要であると解説しました。

同じようにリスクリワード比率も1:1を基準に、損失をできるだけ小さく、利益をできるだけ大きくしていくことで、トレード成績も向上していきます。1:2をいきなり目指すのは難しいかもしれませんが、1:1.1のように少し利益の方が多いだけでも、長い目で見れば大きな成績の差になってきます。

このように、利益と損失は常に1つのペアとして考えましょう。勝つことだけを考え、ロスカットを考慮しないトレードをするのは、資金管理の点から見て非現実的です。よほどの天才でないかぎり、成功することはないでしょう。



4.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、美味しい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。

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著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。