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2021/10/01
FX投資

FXで成功している人ほど、たくさん損切りしていると考えてみよう【鹿子木健】

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多くのFXトレーダーが一度は直面する、「損切りできない問題」。この壁を越えなければ、継続的に利益を出し続けるトレーダーになることはできません。私なりの考えで、なぜ損切りが必要なのか、なぜ損切りできないかを書いていきます。



1.損切りできない問題について考えてみます

FXに真剣に取り組んでいる方なら、「成功するためには損切りできることが必須である」と、何度も何度も見聞きしているはずです。

私は詳しくありませんが、ごく一部に損切りをしないやり方もあるそうですが、それは損切りしない優位性があるやり方を確立できているからです。決して、損切りをしたくないという理由で、そういうやり方を採用しているわけではないはずです。

損切りを嫌がったり、躊躇しているようでは、決してFXの世界で成功できません。



2.一度のトレードで負けることはなんでもない

明確な取引のルールがあることが前提として、相場が思惑と違う方向に進んだので、ルール通り損切りをするのは当たり前のことです。トレードの結果は毎回の勝敗ではなく、何回も勝ったり負けたりを繰り返しながらの総計で判断するものなので、1回や2回損切りをすることは、全体の成績にほとんど影響を与えません。

でも、こうして損切りをするとき、「間違えたトレードをしてしまった」「良くない結果になった」というように、罪悪感を感じてしまうような人も多いように思います。このように損切りをした自分を責めてしまうと、自己評価を下げてしまうことにつながります。

そして、自己評価が低い人には、お金や周りの人間といった、自分以外のものが自分の価値に直結すると考えてしまいがちです。だから、損切りをするほど自分の価値が下がると錯覚してしまいます。その結果、頭で必要と分かっていても、損切りすることにどんどん抵抗を感じる、良くない連鎖が起こってしまいます。



3.損切りは必要経費そのもの

損切りは必要経費のようなものだからしかたない、という表現を見ることがあります。その通りなのですが、私はさらに一歩踏み込んで、損切りは必要な経費そのものだと思います。

会社が利益を出すためにスタッフを雇う人件費だったり、加工された製品を作るための材料費といった、そのビジネスをしていくために絶対に必要な経費と、FXにおける損切りは同じ位置づけとなります。

なぜなら、FXのトレードを続けていくと、勝率が100%になることはありえず、必ず負けるトレードも発生していくからです。必ず負けることもあるのなら、その分を含んで全体を考える必要があります。



4.典型的な勝ち組トレーダーの損切り額

具体的にどれくらい損切りという必要経費を支払っているかを、利益が出ているトレードを例に考えていきましょう。

<条件>
・取引回数:300回
・証拠金:100万円
・勝率60%
・利益:資金の1%(1万円)
・損失:資金の0.5%(5000円)

この条件でトレードをした場合、以下の結果になります。

勝ちトレード:180回→180万円の利益
負けトレード:120回→60万円の損失

差引:120万円の利益

勝率が高く、利益に対して損失が小さい、かなり優秀なトレードの例ですね。300回の取引で100万円の資金で120万円勝ちですから、資金は2倍以上の220万円になっています。もしトレードが1日に1回なら、FXの年間営業日はだいたい250日ですので、1年と数か月で資金が2倍以上になるという、非常に優れた運用結果です。

ですが、これだけ素晴らしいトレードであっても、60万円も損切りしているのです。利益にばかり目が行きがちですが、負けた分も見るようにすると、感じ方も変わるのではないでしょうか。

言い換えると、60万円の損切りをしたからこそ、180万円の勝ちトレードがあり、総計でも120万円勝ちできたといえます。まさに、損切りこそ必要経費といえるのではないでしょうか。

5.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、その中でも一番簡単で、一番発生頻度が高い勝ちパターン1の実践例が以下にあるので、ぜひ一度ご覧になってください。非常にシンプルですが、効果は高いです。

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著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。