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相場の動きは個人ではどうにもできないのに、それに依存してしまっていませんか?【鹿子木健】
トレードの成否を分ける要素は、外部要因と内部要因があります。これらの連動が勝ちパターンにつながっていくのですが、自分でどうにもできない外部要因頼みの方が多いようにも感じます。自分が解決できるものと、そうではないものを分けて考えていきましょう。
1.外部要因と内部要因
FXのトレードで成功するためには、実にいろいろな要素が絡み合います。なにかひとつだけができても、それ以外の部分が不完全ならまず成功しないでしょう。この連載のテーマであるチャート分析がまさにそうで、ひたすらチャートの読み方だけを研究しても、決して勝てるトレーダーにはなりません。
そういったたくさんの要素は、大きく外部要因と内部要因に分類可能です。
外部要因とは、環境と解釈して良いでしょう。例えば自然環境は、自分だけのものではなく、みんなのものです。ですので、自分の都合の良いように変えることはできません。
相場における外部要因とは、主に以下が該当します。
・価格の変動
・相場に参加している人の心理
・相場の地合
これらを自分の好きなように操作できたら良いですが、もちろんそれは不可能です。
対して内部要因とは、自分の内側にあるもので、行動や考え方のことです。
主な内部要因は以下になります。
・エントリーの判断
・決済の判断
・適切な注文方法の選択(成行、指値、逆指値)
・状況に応じた撤退の判断
・資金管理
・メンタルの制御
これらはトレーダーの個人的な問題ですので、完全にコントロールができます。運に左右されることもありませんし、確率的にうまくいったり、いかなかったりということもありません。
2.コントロールできない外部要因に振り回されていませんか?
この話を単純化すると、相場がどう動くかは自分にはどうにもできないので(外部要因)、適切な行動を選択していきましょう(内部要因)、ということになります。
ですが、外部要因に振り回されている人も多いように感じています。
「ここからどうにか上がってほしい」
「これ以上、下がったら強制ロスカットになってしまう」
というような状態は、まさに外部要因頼み、神頼みの状態です。コントロールできない相場の動きに自分の大切な資金を丸投げしてしまっているといえて、私が皆さんに教えたい勝ちパターンの考え方とはほど遠いです。
3.両者がかみ合うときが勝ちパターン
逆に外部要因が思う通りになっても、エントリーや決済の判断、資金管理、メンタルなどが疎かになっていては、トレードで利益を出すことができないのは、これまでこの連載でお伝えしてきた通りです。チャート分析だけに固執して、他に必要なことを知らずにトレードをするのはまさにこのパターンです。
「相場が勝てる状態のときに(外部)、勝てる行動を選択、実行する(内部)」が、勝ちパターンが目指すところです。
外部要因、内部要因ともに非常に大切ですが、自分では操作できない外部要因に依存するようなトレードをしていては、いずれ破綻することになります。両者の連動を意識してみてください。
4.直近の相場から勝ちパターンを探る
私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。
勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。
「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。
勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。
ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。
もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。
私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン2のチャート例を解説します。
ドル円の日足、週足、月足すべて勝ちパターン2が発生中!!
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