絶対決めよう!FXの損切りルールについて【お金マン】
「トレードの成績を安定させて、着実に利益を残したい」
「損切りの重要性はわかっているものの、なかなか損切りが出来ない」
「そもそも損切りする必要はあるの?」
FXトレードをする中で、上記のようなことを考える方はいると思います。
今回の記事では、『損切り』をテーマに解説していきます。
この記事を読めば、
- 損切りとは?
- なぜ損切りをする必要があるのか?
- 損切りしないとどうなるのか?
- 損切りの考え方、損切りの基準は?
- スキャルピング、デイトレード、スイングトレードそれぞれの損切りルール
などを理解することができます。
損切りとは?
そもそもトレードにおける損切りとはどういうものでしょうか?
損切りとは、自分が取ったポジションとは逆方向に為替相場が動いた際に、それ以上損失が広がらないように決済をする事で、一定額で損失を確定する行為のことを言います。
「ロスカット」「ストップロス」も損切りを意味する用語になります。
?人間は心理的に、「損をする」という行為に対して非常に痛みを感じます。
?そのため、損切りをしていったん仕切りなおす、という行動を取ることが苦手な人はとても多いようです。
損切りは何故大切なの?
FXに限らず、投資においては損切りをすることは非常に大切です。
なぜなら、損切りをしないと
- 損失をずるずる拡大させ、大損する
- 人間の特性上、損失を先延ばしにする傾向にある
ということになるからです。
トレード初心者によくある勘違いとして、「トレードの勝率が高い方がいい」という考え方があります。
あながち間違いではないのですが、勝率を重視しすぎてしまうと、どれだけ勝率が高くても、1回の損失が大きくなってしまい、それまで積み上げた利益が飛んでしまう可能性がある、という落とし穴があります。
トレードにおいて重要なのは、実は勝率よりも『損益額』の方なのです。
極論、勝率が10%だとしても、90%の負けにおいて損切りが徹底され損失額が限定され、10%分の勝ちでその損失分以上の利益を出していれば、トレードにおいては勝ちなのです。
損益額を重視したトレードをするために、損切りルールを自らに課して、ルールに基づいて損切りをすることは必要不可欠なのです!
投資の初心者でよくあるのが、コツコツ利益を出しながらも、一回の損切りに躊躇してしまい、結果としてドカンと損失を出してしまう、「コツコツドカン型」のパターンになってしまうことです。
これを防ぐには、損切りルールをしっかり守ることが必要なのです。
また、2点目のように、人間は損失を先延ばしにする傾向にあります。
これは行動経済学の「プロスペクト理論」という概念で証明されています。
人間の特性として、利益を得られる局面ではすぐに利益を確定させたがるのに対して、損失が発生する局面では、損失を確定するのを先延ばしにする傾向にあります。
これを防ぐために、損切りルールを設定し、そのルールを守ることが重要となるわけなのです。
損切りルールを絶対に破らないようにしていけば、損失が出た際は機械的に処理することが出来るので、トータルで利益を出していくことが出来るようになります。
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損切りしないとどうなる?
ここまで損切りの重要性について見てきましたが、損切りをしないとどうなるのでしょうか?
損切りをしないと
- 損失が先延ばしになり、被害が拡大する可能性が高くなる
- 損失が拡大してしまうと、元の金額になるまで時間がかなりかかる
- 運よく相場が戻る可能性もあるが、再現性の高いトレードが出来なくなる
といったデメリットがあります。
1点目については既に述べてきたように、損切りルールを守らないと、その後損失が拡大していく可能性も高くなってしまいます。
その結果、2点目のように損失が拡大し続けてしまうと、元の金額に戻るまで損失分を取り戻すのに時間もかかり、トレードで勝ち続けなくてはならなくなります。
勝ち続けたとしても、元の位置に戻るだけになるので、それであれば一定ラインで損切りをして被害を最小限にした方が良いです。
また、損切りせずに、運よく相場が戻ったとしても、それは「運が良かった」ということです。
その運というのは再現性が低いので今後のトレードを改善させる材料にならないので、損切りルールを作ってルールに基づいてトレードしていかないと、トレードの力量は増していきません。
損切りラインの考え方について
ここでは損切りラインの考え方について見ていきましょう。
損切りの考え方については、以下の4点を念頭に置いておきましょう。
- 損切りのタイミングは、エントリー時に考えておく
- 損切りのポイントは、サポートライン・レジスタンスラインの少し外側に置く
- 可能な限り、利益:損失の割合を2:1以上になるような位置で損切りを設定する
- エントリー時の根拠が崩れたら、躊躇なく損切りする
それぞれ具体的に見ていきます。
1点目については、エントリー時にgoodシナリオとbadシナリオを描いた上で、常に出口戦略を意識しておくようにしましょう。
エントリーしたタイミングで、為替が〇〇までいったら利益確定、△△までいったら損切りといった具合に決済ラインを設定しておき、そのラインに到達したら例外なく決済するようにしましょう。
下記のチャートのようなイメージで、あらかじめ損切りラインを検討しておくと良いです。
そうすることで、感情に惑わされずに機械的にトレードが出来るようになり、損失の先延ばしなど人間特有の弱点を克服することができます。
2点目については、エントリーしたタイミングで、直近に形成されているサポートライン・レジスタンスラインの少し外側に損切りポイントを設定するようにしましょう。
「少し外」というところがポイントです。
サポートライン・レジスタンスラインぴったりに損切りラインを設定すると、その付近まで値が動いて、到達後にすぐ反対に動く「ダマシ」が発生した時に逐一損切りが発生してしまい、勝率が悪くなってしまうからです。
そのため、少し余裕をもって損切りラインの設定をするようにしましょう。
3点目については、先ほども述べましたが、トレードにおいては「利大損小」になるように損切りラインと利益確定ラインをコントロールするようにしましょう。
利益と損失が2:1の割合になるように出来れば、勝率が40%でもプラスの運用が出来ます。
反対に、この割合が逆になってしまうと、勝率が70%以上をキープしないとプラスの運用が出来なくなってしまいます。
可能な限り、2:1の割合になるように損切りラインを設定するようにしましょう。
4点目については、エントリー時の根拠がなくなってしまったら、即損切りするようにしましょう。
エントリーする際は何かしらの根拠をもってエントリーする事になります。(もしエントリーの根拠が無い場合は、すぐに運用方法を見直してください)
その後の値動きにより、エントリーした根拠が崩れる可能性もあります。
根拠が崩れた場合は、トレンドが変わった可能性が高く、そのままポジションを保持していると、損失拡大の危険性が高まります。
このような場合は、すぐにポジションを手仕舞って、次のトレードに備えた方が無難です。
トレード手法別・損切りの目安
トレード手法別に、参考値として目安を表にしました。
トレード手法 |
損切り目安pips |
スキャルピング(数秒〜数分) |
5pips未満 |
デイトレード(1日以内) |
50pips未満 |
スイングトレード(1日〜数週間) |
数十〜数百pips未満 |
利益幅は上記の2倍以上に設定するように意識しましょう。
投資手法により1回のトレードでどれくらいの利益を得るのかが変わってきますが、上記を目安に損切りを計算するようにしておけば、大きく間違えることはないでしょう。
まとめ
今回の記事では、損切りの重要性についてと損切りの考え方について解説してきました。
損切りのルールを設けてそれを遵守することが、トレードで安定的に利益を出すために必要不可欠なのです。
投資において、感情をコントロールすることはとても大切なのですが、損切りルールは感情を律するのにうってつけの施策です。
是非今回の記事をきっかけに、トレード時のシナリオ設計と損切りルールの設定を行うようにしてください!
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