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2020/09/02
FX投資

FXロットの正しい決め方とは?初心者にもわかりやすく解説!【お金マン】

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FXでトレードを始めた際、まず疑問を持つのが注文画面にある“ロット数”です。
「注文する量」であることはなんとなくイメージできますが、
詳細を理解せずに取引してしまっている初心者の方は少なくないと思います。

【お金マン】8月①キャプチャ.PNG

この記事では、“ロット”について解説するとともに、リスクを考慮した“ロット数”の決め方について紹介します。



FXでよく聞くロットとは?

ロット(lot)とは、皆さんのイメージ通り取引数量、すなわち取引単位のことを指します。
このロットの定義は証券会社毎に異なりますが、多くの会社は取引単位を1000通貨、もしくは1万通貨にしています。

【お金マン】8月②キャプチャ.PNG

通貨ペアの売買を行う際には、この取引単位をもとに取引通貨数を決めます。
当然、ロット数を増やせば大きな利益を得ることができますが、その分損失も大きくなるため資産に応じたリスク管理が必要となります。



1ロットはいくらなの?レバレッジとの関係は?

1ロット購入するのに必要な資金を計算する上では、FXの利点である“レバレッジ”という機能を理解しておきましょう。
レバレッジは「テコの原理」と一緒で、少ない資金で多額の資金を運用できる仕組みのことです。
米ドル円を例にレバレッジ機能について簡単に説明しつつ、1ロット購入するのに必要な資金について解説します。

●1ドル=100円
1ロット=10,000通貨(最小取引数量)

レバレッジ機能が無い場合、1ロット購入するには100万円もの資金が必要になりますね。
1ロットと聞くと、少ない取引量のように感じますがレバレッジ機能がなければ、非常に大きな資金を用意しなければならいことを理解しておきましょう。

続いて、レバレッジ機能がある場合について考えます。
国内の証券会社におけるレバレッジは最大25倍と定められているため、レバレッジ機能を用いると1ロットを購入するのに必要な資金は、100万円 / 25倍 = 4万円となります。

ここまでの説明でレベレッジ機能により、「1ロット購入するのに必要な資金」が変化していることがわかります。
レバレッジと必要資金の関係は下図に示す通りです。

【お金マン】8月③キャプチャ.PNG

以上の説明より、上記条件におけて米ドル円を1ロット購入するのに必要な資金は 4万円 ~ 100万円ということがわかります。



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一定のロット数でのFX運用は正しい?

先ほどの例から、自身の資産が4万円あれば1ロットを購入できるから、常に1ロットで取引しようと考える方も少なく無いと思います。
しかしながら、このように一定のロット数で取引することは以下の2つの理由からオススメできません。

① 取引通貨ペア・相場に応じて損切りラインが異なる
② 損失を一定以下にしたいという心理が働く

まず、①について解説します。
ロット数について考える上で、頭に入れておくべきは“損切りライン”についてです。
この解説をする前に、みなさんはどのように損切りラインを設定していますか?

基本的に損切りラインは固定のpipsで設定するのではなく、取引通貨ペア・相場状況に応じて変えていくものになります。
以下の2つの通貨ペアの押し目買いを例に見てみます。

どちらの通貨ペアも上昇トレンドを形成していることが確認できるため、順張りでエントリーする1つの手法として知られる押し目買いを狙ったとしましょう。
各相場において、押し目が入った後、切り下げラインをブレイクした地点をエントリーポイントとし、それぞれの相場において押し目地点の価格を損切りラインに設定しました。
すると、想定される損失は以下に示すように、通貨ペアまたは取引タイミングによって数倍程度と大きく異なっていることがわかります。

(a) AUDJPY:想定損失額 -15,000円(想定損失150 pips)
(b) EURUSD:想定損失額 -13,000円(想定損失130 pips)
※ 1ロット=1万通貨を前提としている

ここまでの説明に続いて、②について解説します。
上記に示すように想定損失が異なる場合、「損失額を一定にしたい」という心理が働くと思います。
では、(a)の想定損失額を(b)と同等程度にするためにはどうしたら良いでしょうか?
答えは、「ロット数の調整」をすることです。
損失額を(b)と同等以下とする(a)のロット数xは、(1)式より0.8ロット、すなわち8,000通貨ということになります。

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ここまでの説明を見て、「損切りラインを一定pipsできめればいいじゃないか」と思う方もいるかもしれません。
しかしながら、pipsを一定にするという行為は、損切りに対して根拠がないため無駄な損失を出す原因となるため、ロット数を可変として運用することをオススメします。

【お金マン】8月④キャプチャ.PNG

(a) AUD/JPY

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(b) EUR/USD



リスクを考慮したFXロット数の決め方は?

先ほどは損失額を一定にするためのロット数設定方法について説明しましたが、そもそも損失額自体をどのように定めるのかを理解しなければ、ロット数を正しく設定できませんよね?
ここでは以下の観点からリスク、すなわち損失額を考慮したロット数の設定方法について解説します。

総資産額に対する損失額の割合の理想は?

取引通貨ペア・相場状況によって決まる想定損失額は、総資産の1~5%にしておくのが理想です。
以下の条件を例にイメージを持っていただきたいと思います。
●総資産:10万円
許容損失額の割合:5% (5,000円)

この時点で損失額が大きいと思った方は、損失額の割合を下げておいてください。
この割合の大きさは、自身のお金に対する価値観、すなわち「失っても精神的なダメージが少ない」価格に設定することが重要です。
上記条件をもとに、下チャートのロット数を計算してみましょう。

【お金マン】8月⑥キャプチャ.PNG

想定損失:80 pips (損失額 5,000円を想定)
想定利益:500 pips

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損失額の割合として5%、すなわち5,000円の損失額を許容することができれば、この相場においては少ないロット数であっても総資産の30%に当たる30,000円の利益をあげることできます。

損失額の割合をルール化

先ほどの例だけ見ると、どうしても損失額ではなく利益に着目してしまうのが人間なんですね。
一度の取引で資産の30%の利益をあげることができるなら、もっと稼げるのではないかと思い、取引中に気付いたらロット数を上げているということは、多くのトレーダーが経験していることです。

ここで重要なのが、“ルール化”になります。
まずは、自分の資産に対し、1~5%の損失額を計算してみてください。
その後、導出した損失額が自分にとってどれだけダメージがある額なのかイメージして、許容できる損失額の割合を決めましょう。
例えば、「10万円の1%の1,000円なら、4回連続で負けても飲み会を一回我慢すればいいから精神的ダメージは少なく許容できる」など、より具体的にイメージできると良いです。
上記例より、許容できる割合を1%と定めたなら、これをルール化して連続で勝ち大きな利益を出した際も、その逆で大きな損失を出した際にも変えないようにします。

当然のことながら、このルール化とルールに基づく取引は投資をする上で、最も重要といっても過言ではない行為であり、取引内容以前にロット数、すなわち許容損失額の割合は定めておくべき項目になります。
FXにおけるロット数は、取引をする上で知っておくべき用語というだけでなく、自身の取引ルールを決めていく上で、最初に考えるべき重要な用語です。
今まで、なんとなく変えていたり、一定のロット数で取引をしていたりという方は、この機会にマイルールを見直してみてはいかがでしょうか。

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使ったことのない方は、是非一度アイネット証券のループイフダンを使ってみてください。

参考)ループイフダンってどうなの?
参考)FX自動売買のおすすめランキング
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著者プロフィール
お金マン
お金マン

2017年の仮想通貨バブルで投資の世界に参入。資産運用のためスワップポイント、自動売買に惹かれFXを開始。現在はスワップポイント等に限らず、レバレッジ取引、自動売買botの自作など、幅広くFXをしています。