お金の勉強サイト 金銭改革 お金の勉強サイト 金銭改革
2020/03/03
資産運用全般

仮想通貨は本当に“終わり”なのか?“終わり”と言われる理由と将来性について

仮想通貨.jpg

仮想通貨は本当に“終わり”なのか?“終わり”と言われる理由と将来性について

投資や資産運用の対象としてここ数年で急成長を遂げているのが「仮想通貨」です。既に仮想通貨取引を行っている方はもちろんですが、そうでない方も、新聞やニュースなどで「仮想通貨」という言葉を見聞きしたことがあると思います。そんな仮想通貨ですが、もはや「終わり」との声も多いことはご存知ですか?まだ登場してそれほど年月が経っていない仮想通貨ですが、なぜ「終わり」と言われているのでしょうか。ここでは、仮想通貨が「終わり」と言われている理由と、仮想通貨が本当に「終わり」なのか、将来性はあるのかについて見ていきたいと思います。これから仮想通貨取引を始めたいという方は、仮想通貨の特徴を知り、 成長を祈りつつ、仮に仮想通貨が「終わり」を迎えるとしても引き際を見極められるよう、リスクを知った上で仮想通貨取引を始めてください。

■仮想通貨とは?

そもそも「仮想通貨」とは一体どのようなものなのでしょうか。既に仮想通貨取引を行っている方はご存知かと思いますが、「終わり」についてお話しする前に「はじまり」について、今一度おさらいしたいと思います。仮想通貨とは、特定の国の中央銀行や政府などが発行せず、インターネット上にのみ存在する実体のないお金のことを指します。一方、日本円やUSドルなど、実体のある通貨を「法定通貨」と呼びます。法定通貨は国家がその価値を保証していますが、仮想通貨にはそういった保証がありません。仮想通貨で最も有名なビットコインは2009年に誕生しました。ビットコインが誕生して以降、仮想通貨が急速に成長してきたのには理由があります。それは、仮想通貨が将来的には法定通貨に取って代わるのではないか、法定通貨の方が「終わり」を迎えるのではないかという見通しがあるからです。仮想通貨が将来的にどのような価値を生み出していくのか、市場規模や時価総額がどう変わっていくのか、法定通貨に代わる決済手段となるのかなど、これからの動向を楽しみに投資を始める人が年々増えており、その面から言えば「終わり」ではなく「成長している」と言えます。

■仮想通貨は未知数

仮想通貨が法定通貨に取って代わるのであれば、将来的に終わりを迎えるのは日本円やUSドルなどの法定通貨の方では?と思われる方も多いと思いますが、事はそれほど簡単ではありません。上述した通り、仮想通貨で最も有名なビットコインですら誕生からまだ10年ちょっとしか経っていません。つまり、仮想通貨の市場はまだまだ歴史が浅く未成熟であって、今後どう推移していくか不透明であるが故に、法定通貨のように決済手段として当たり前の存在となり得るか、それとも市場が低迷して終わりに向かってしまうのかは未知数なのです。

■「仮想通貨バブル」から「バブル崩壊」へ

このように、まだまだ将来性については未知数な仮想通貨ですが、ではなぜもう「終わり」と言われているのでしょうか。それは仮想通貨の相場の値動きが不安定なことによるものが大きいと言えるでしょう。仮想通貨は法定通貨や株式などの他の金融商品と比較すると相場の値動きは非常に激しいです。「値動きが激しい=大きな利益を出せる」とも言えますが、その一方で大きな損失のリスクが高まるとも言い換えられるのです。仮想通貨元年といわれた2017年には、当時ニュースでも話題となった「億り人」と呼ばれる、仮想通貨で巨額の財を成した人が数多く現れました。ビットコインを例にすると、2017年の初頭は11万円ほどだった価格が、12月には200万円を超えるまでに急騰したのです。2017年が「仮想通貨バブル」と呼ばれるのはこのことが理由です。しかし、その1ヶ月後の2018年1月には100万円を割り込むまで急価格が一気に急落し、2018年12月には40万円以下まで価格が下がったのです。このビットコインの急落は他の仮想通貨にも影響を及ぼし、イーサリアムやリップルなどの仮想通貨の価格も急落しました。2017年に「億り人」となった投資家の中にも、この仮想通貨バブルの崩壊によって大きな損失を出してしまった、まさに「終わりだ」と思った人も少なくないでしょう。

★☆★ シストレちゃんねる から お得なお知らせ! ★☆★

 デモ訴求ページTOP画像.png

■ハッキング事件や詐欺事件が横行し規制強化へ

また、時を同じくしてCoinCheckやZaifなどの大手仮想通貨取引所でのハッキング事件詐欺事件なども相次ぎ、2019年の初頭にはさらに価格が下がりました。こうしたハッキング事件や詐欺の横行などを受けて、世界各国で仮想通貨取引に制限を設ける流れが加速し、日本も金融庁が多くの仮想通貨取引所に対して業務改善命令を出しました。その結果、多くの仮想通貨取引所で仮想通貨の取引量が減り、以前よりも価格が上昇しにくくなっているのです。

■仮想通貨は成長市場?それとも終わりを迎える?

このように、仮想通貨を取り巻く環境は年々厳しくなってきています。もちろん、仮想通貨市場はまだ黎明期と言えるので、長期的目線で見た場合、今後成長していくことは大いに考えられます。ですが、日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が2020年1月に公表したデータによると、2019年11月の仮想通貨現物の取引高が数量ベースで約18憶と、同協会が記録を開始した2018年9月以降過去最低となりました。また、金額ベースで見ても低い値となりました。仮想通貨バブルが崩壊して1年以上経ってのデータが上述の通りですので、仮想通貨バブルの崩壊による成長の鈍化が表れているとも言えそうです。このまま成長が鈍り続ければ、仮想通貨の価値は下がり、「終わり」を迎える時が来てしまう可能性も否定できません。

■専門家の意見も分かれている

2020年2月現在、ビットコインは110万円ほどまで価格は回復してきましたが、この先もこのまま価格が上昇していくのか、それとも再び大暴落して終わりを迎えてしまうのか、専門家の意見も分かれています。仮想通貨バブルの崩壊以降続いていた価格の下降トレンドがようやく終了し、完全に上昇トレンドに転換したと見ている専門家も多くいる一方で、上述したように値動きが大きいのが仮想通貨の特徴のひとつでもあるので、一転して暴落する可能性も非常に高いと見ている専門家の意見も根強く残っているようです。また、日経新聞が2020年1月に報じて話題となった「金融庁による仮想通貨のレバレッジ規制強化」が現実のものとなれば、日本国内の仮想通貨市場の停滞化が避けられず、その結果仮想通貨取引は金融商品としての魅力が失われて失速、終わりを迎えるのではという懸念の声も挙がっています。つまり、仮想通貨の市場はまだまだ成長する可能性がある反面、さらなる規制などによる成長の鈍化も懸念されているので、もはやうま味がなく終わりだと見なす声が絶えないのです。

■FXで知識やスキルを学ぶ選択肢も

これから仮想通貨取引を始めようと考えている方は、仮想通貨はハイリスク・ハイリターンであることをあらかじめ踏まえて投資を開始する必要があります。「リスクを考えると仮想通貨取引は…」という方は、仮想通貨の前にまずは一定の実績や歴史を持つ法定通貨取引のFX(外国為替証拠金取引)から始めてみるのもひとつの方法と言えるでしょう。FX取引の場合、少額の資金から始められますし、無理をしなければ堅実な投資取引が行えます。仮想通貨取引で必要な知識と共通する部分も多いので、まずはFXで知識やスキルを養ってから仮想通貨取引を始めても決して遅くはないでしょう。FXから仮想通貨取引に切り替えようと思った時、ひょっとしたら仮想通貨市場が成長しているか、それとも「終わり」に向かっているか、現在よりも見通しがついているかもしれません。

★☆★ シストレちゃんねる から お得なお知らせ! ★☆★

 デモ訴求ページTOP画像.png