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2019/09/11
FX投資

FXのナンピンのメリット・デメリットと実践的な手法を紹介!【お金マン】

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FXのナンピンについて解説していきます。

ナンピンは一般的には悪いとされることも多いですが、実は場合によっては実践的な場面で使うこともできる手法です。少し難易度は高いかもしれませんが、今回はFXのナンピンについてみていきましょう。

この記事を読むとわかること

・そもそもナンピンとは何か

・ナンピンのメリット

・ナンピンのデメリット

・ナンピンを用いた手法

では、1つずつ見ていきましょう!



そもそもナンピンとは

ナンピンとは、買いで保有している通貨が下がった時に、さらに買い増しをして平均購入単価を下げることです。例えばドル円が110円の時に100lot買いました。しかし下がってきて100円の時に100lot購入すると、平均購入単価が下がり105円まで戻ってくると損はなくなるということです。平均購入単価が下がると、利益が出る水準が下がり利益が出やすくなります。このような買いをナンピン買いといいます。



ナンピンのメリット

メリットは2つあります。

①平均購入単価が下がる。

上記でも説明しました通り、平均購入単価が下がると、利益が出る水準が下がり利益が出やすくなります。

②買い増しした分が上がれば、利益も大きくなる。

最初に購入した時よりも安い価格で買い増ししていますので、上がった時の利益は最初よりも金額が大きくなります。

 

AさんとBさんが110円で100lot購入しました。だんだん下がってきてAさんのみが100円の時に100lot買い増ししました。Bさんは何もしませんでした。そして2人とも115円の時に利益確定させました。この時の利益額の違いはどうなるでしょうか。

 

Aさん、ナンピン買いした場合

平均購入単価 105円(110円を100lot、100円を100lot保有中)

       115円-105円=10円

最終利益   10円×200lot=2000万円

 

Bさん、何もしなかった場合

平均購入単価 110円(110円を100lot保有中)

       115円-110円=5円

最終利益   5円×100lot=500万円

 

このような差になります。一見、大きく勝てるのでメリットが大きいように見えますがデメリットもあります。



ナンピンのデメリット

ナンピンは上昇トレンドが続いている時に、一時的な下げの場面で行うと有効な可能性が高い手法になります。しかし、トレンドを読み間違えて下降トレンドの場面でプラスマイナスゼロで逃げようと思い行うと損失を拡大させる恐れがあります。そのためナンピンは危険であると言われます。

無計画にナンピンをしているとどんどん損失が拡大する恐れがあるので出来る限り使用しない方がいい手法と言われます。

 

先ほどの例で見てみましょう。

続いては、2人も95円で損失確定させたとします。

 

Aさん、ナンピン買いした場合

平均購入単価 105円(110円を100lot、100円を100lot保有中)

       95円-105円=-10円

最終損失   -10円×200lot=2000万円

       

Bさん、何もしなかった場合

平均購入単価 110円(110円を100lot保有中)

       95円-110円=-15円

最終損失   -15円×100lot=-1500万円

 

このようにナンピン買いをした結果損失が拡大してしまう恐れもあります。



ナンピンを使ったトレード手法

ナンピンをしてもいい場面はどんな時でしょうか?

①長期で上昇トレンドが発生している場合。

週足や日足で上昇トレンドが発生している時などにはナンピン買いは有効です。4時間足、1時間足での一時的な下げのところで買い増しすると上手くいきやすいです。

 

画像の様に週足が上昇トレンドの場合はどこで買うかを考えます。

図1.png

図2.png

青い丸よりも左側の高い位置で買っていた場合、どんどん下がってきて、どうしよう!?となりますよね。ピンクの安値ラインを割れない限り、買いが優勢ですので近くまで落ちてきたところで買い増しです。

1回目にピンクラインに触って反発したのを確認してから2回目の反発で買い増した方がより信ぴょう性が高くなります。この様にナンピンする場合は必ず長期足のトレンドに乗ることが大切です。

②利益が乗ってきて買い増しする場合。

エントリー後に無事に利益が乗ってきて30pipsほど利益が出た場合、少し下がってきて含み益が20pips程のところでナンピン買いをします。そして損切りの逆指値を平均購入単価のところに置いておくと最悪下がったとしてもプラスマイナスゼロで終わることが出来ます。もし上がった場合にはより大きい利益を獲得することが出来ます。平均購入単価のところに逆指値を置くことが出来たら気持ちに余裕も生まれます。

 

ナンピンを行おうとしても、初心者の場合は最初から資金を全力投球していた。などの理由で証拠金が足りずにナンピンが出来ないこともありますよね。そうならない為にも、ピラミッティング手法もオススメです。一度に全力でポジションを保有することなどはしないで、含み益が出るにつれて少しずつポジションを買い増ししていく手法です。2分割から4分割程度に分けて複数回で購入します。買いのタイミングが分散されますのでリスク分散も可能です。

ピラミッティング手法には4種類の手法があります。

 

①スケール・ダウン

最初に投入する資金が最大で、2回目の買い増しで1回目の半分の資金量、3回目の買い増しで2回目の半分の資金量と言うように買い増し金額を減らしながら購入していく手法です。スケール・ダウンがピラミッティング手法の中では1番ポピュラーな手法になります。

 

②イコール・ポジション

文字通り最初に購入した資金と同じ額のポジションを買い増ししていく手法です。全てのポジションのリスクが一定に保たれることが特徴です。

 

③逆ピラミッティング

スケール・ダウンとは反対に最初は少ない資金で購入していき、ポジションを増やすにつれて資金を増やしていく手法です。他の手法に比べて大きな利益を得ることも出来ますが、後半に大きい金額を購入するのでそれに伴いリスクも拡大していきます。

 

④リフレクティング

最初の方は大きい資金で購入し、最後の方には少ない資金で購入していく手法です。逆ピラミッティングとスケール・ダウンを融合した手法になります。他の3つの手法とは異なり、利益が出る度に利益確定していきますので4つの手法の中で1番安定している手法であるといえます。

 

自分の考えた通りに相場が動いた場合はスケール・ダウン手法が1番の利益になり、逆ピラミッティング手法が薄い利益になります。反対に相場が動いた場合は、スケール・ダウン手法が1番の損失になり、逆ピラミッティング手法が少ない損失で済みます。相場の格言に、『頭と尻尾はくれてやれ』と言う言葉がありますがピラミッティング手法を行うと頭も尻尾も獲得することが出来ますのでオススメです。

ナンピンを用いた実践的な手法は中・上級者向けになります。上記がよくわからないという方は、FXの手法の記事で基本の手法を解説しています。



まとめ

ナンピンにもメリット、デメリットがありますので環境認識を怠らない様にしてください。また無計画なナンピンは損失を拡大させますので計画的にここまで下がったら買うなど、あらかじめ戦略を考えておくことが大切です。計画的なナンピンで効率よく資金を増やしていきましょう。

これからFXを始めたいという方はまず私のサイトのFXの始め方の記事をご一読ください。

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著者プロフィール
お金マン
お金マン

2017年の仮想通貨バブルで投資の世界に参入。資産運用のためスワップポイント、自動売買に惹かれFXを開始。現在はスワップポイント等に限らず、レバレッジ取引、自動売買botの自作など、幅広くFXをしています。