山中康司のループイフダン戦略レポート(2019年5月号②)

yamanaka_top.jpg

ループイフダン「2019年5月の戦略」月中レビュー(5月15日時点)

5月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

 

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2~S1がゾーン2、S1~Pがゾーン3、P~R1がゾーン4、R1~R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。詳細はサイトにある説明をご参照ください。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

米ドル円.png

5月15日までのレンジ=109.02~111.69

 

5月前半のドル円は東京市場が大型連休中ということもあり、月初こそ静かな値動きをしていましたが、5日にトランプ大統領が突然中国に対して10日から25%関税を適用と、これまでの合意に向けてのムードが一気にひっくりかえることとなりました。翌6日は株式市場も為替市場もリスクオフで反応、その後も25%関税適用、中国も報復関税と貿易摩擦激化を嫌気して円が主要通貨に対して全面高となりました。ドル円は一時109.02レベルの安値をつけ、その後も上値の重たい展開が続いています。

 

5月の戦略は逆張りのBタイプを考え「B25」で運用開始しましたが、トランプ大統領の発言を受けS1に到達、既存ポジションのみで運用STOPとなっています。現時点でのポジションは3単位、39,735円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は損切設定にかかった取引もあり16,498円の損失となっています。



●ユーロ円

ユーロ円.png

5月15日までのレンジ=122.49~125.23

 

4月後半以降は欧州の景気減速懸念と一向に進展しない英国議会のブレグジット問題を材料にユーロは上値の重たい展開を続けていました。そこにトランプ大統領の25%関税発言とその後の米中貿易摩擦によって、ユーロ材料、円材料双方の下げ圧力でユーロ円は122円台半ばまで大きく水準を切り下げ上値の重たい地合いが続いています。

 

5月の戦略は逆張りのBタイプ「B40」を4月から継続運用していましたが、S1に到達したため、既存ポジションのみで運用STOPとなっています。現時点でのポジションは7単位、164,277円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は損切設定にかかった取引もあり32,752円の損失となっています。

 

●ポンド円

ポンド円.png

5月15日までのレンジ=141.21~146.51

 

5月前半のポンド円は、月初こそ前月末からの買い戻しも出ていましたが、英国内で与野党の協議が不発に終わり英国議会での合意がどうなるのかは不透明なまま、そこへトランプ大統領の発言が加わり他のクロス円同様に大きく水準を切り下げることとなりました。下旬には欧州議会選があり、英国も出ることとなりますが与党保守党の支持率は第4位と国内政治の混乱を示している状況のまま月後半へと折り返しです。

 

5月の戦略は逆張りでの買い戦略「B100」最大ポジション数5で運用を開始しましたが、S1に到達したため、既存ポジションのみで運用STOPとなっています。現時点でのポジションは5単位、132,731円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は0円のままです。

●豪ドル円

豪ドル円.png

5月15日までのレンジ=75.74~78.70

 

5月前半の豪ドルは前月後半からの上値の重たい地合いでスタートしましたが、トランプ大統領の関税発言でリスクオフの円高となりました。特に資源国である豪州にとって、関税が引き上げられることによる中国の景気減速懸念は他のクロス円以上に厳しい環境となります。引き続き米中貿易摩擦の行方に振らされる展開が続きそうです。

 

5月の戦略は、逆張りの買いを想定し「B20」で運用を開始しましたが、S1に到達したため、既存ポジションのみで運用STOPとなっています。現時点で全てのポジションが損切り決済となったため、ポジションはありません。また今月の確定損益は86,168円の損失です。

 

●ユーロドル

ユーロドル.png

5月15日までのレンジ=1.1135~1.1265

 

5月前半のユーロドルは欧州の景気減速懸念といった悪材料はあるものの、トランプ大統領の関税発言でドル円とクロス円に注目が集まり、蚊帳の外に置かれた状況が続きました。値幅も130pipと狭く方向感も出ていません。ただ、イタリアの財政規律が改めて懸念材料となるなど、引き続きユーロにとっての悪材料があるため、上値の重たい地合いが継続しやすいでしょう。

 

5月の戦略は逆張りのBタイプを考え「B40」で運用を開始していますが、現時点では見直しを考える各水準には到達していませんので、後半もこのまま継続運用となります。現時点でのポジションは4単位、36,274円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は11,584円の利益となっています。

 

*以下、チャートのみの更新です。



●スイス円(チャートのみ)

スイス円.png

5月後半の戦略=S1到達で既存ポジションのみで運用STOP



●ランド円(チャートのみ)

ランド円.png

5月後半の戦略=S1到達で既存ポジションのみで運用STOP



●トルコリラ円(チャートのみ)

リラ円.png

5月後半の戦略=S1到達で既存ポジションのみで運用STOP



●メキシコペソ円(チャートのみ)

ペソ円.png

5月後半の戦略=S1到達で既存ポジションのみで運用STOP



●NZドル米ドル(チャートのみ)

NZドルドル.png

5月後半の戦略=S1到達で既存ポジションのみで運用STOP



●豪ドルNZドル(チャートのみ)

豪ドルNZ.png

5月後半の戦略=R1に到達したため「S40」に売り転換、その後「P」到達で運用終了



【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



【本レポートに関するご注意】

 ・アセンダントが提供する本レポートは一般に公開されている情報に基づいて記述されておりますが、その内容の正確さや完全さを保証するものではありません。使用されている為替レートは実際の取引レートを提示しているものでもありません。

・記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。レポート内のチャートはFibonacci Trader社のテクニカル分析ソフトを承諾を取り使用しています。

・本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。

・アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。

・アセンダントおよび株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。

著者プロフィール

著者アイコン
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。

関連記事