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2018/06/29
シストレ活用事例

リピート系の運用は「相場の方向性」に注目する

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リピート系の運用は「相場の方向性」に注目する

数あるシステムトレードの中でも、リピート系の注文は、相場の動きに合わせて自動的に注文を行ってくれるため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。しかし、そうした特徴ゆえに、何もかも任せきりにして完全に放置してよいわけではありません。リピート系の注文を運用する投資家は「相場の方向性」に注目して想定と反対に動いた場合は、軌道修正を行う必要があります。

ループイフダンでは「上昇」か「下降」の2つのプランから選択

例えば、アイネット証券が提供するリピート系注文「ループイフダン」では、相場の動きに合わせてあらかじめ選択した値幅でIFDO注文を繰り返すのが基本的な仕組みです。ただし、ループイフダンを使う際には2つあるプランから1つを選択して運用する必要があります。それが「Bタイプ」と「Sタイプ」です。

タイプといっても難しく考える必要はなく、単に「売りと買いどちらの注文から始まるか」という違いです。Bタイプは「買いでエントリーし、利益がでた場合は売り注文を出して利食い」を繰り返します。反対にSタイプは「売りでエントリーし、利益がでた場合は買い注文を出して利食い」を繰り返します。

2つのタイプの設計上の違いから、Bタイプは上昇相場で利益が出ますし、Sタイプは下降相場で利益が出やすいという特徴があります。また2つのタイプに共通しているのが、「レンジ相場で利益を出しやすい」という点です。特に前回高値・安値と同じ価格帯で水平に推移しているような場合は、買いから入っても売りから入っても、複数の注文が利確ポイントに到達しやすいので、ループイフダンが得意な相場とも言えます。

まとめると、ループイフダンで注文を出す場合、現状がレンジ、もしくは上昇相場で今後も上向きが続きそうな場合はBタイプ。現状がレンジ、もしくは下落相場で今後も下向きが続きそうな場合はSタイプを選択して運用していくと利益を出しやすいということができますし、今後一定のレンジで動くと予想できるのであれば、どちらのタイプを使っても利益が出せます。

より利益を狙うならチャート分析が有効

相場の向きによって、選択するプランが異なってくるということは、ループイフダンを稼働させる際に投資家は最低限「今後の相場の向き」と「どの程度の値幅で動くのか」を想定しておく必要があります。

ただし、いくつものテクニカル指標を表示させて複雑に分析したり、常にチャートをチェックしたりする必要はありません。基本的には

  1. トレンドが出ているか(もしくは今後トレンド相場に移行しそうか)
  2. トレンドが出た場合、どの程度の水準まで動きそうか
  3. レンジの場合はどのくらい続きそうか

の3点を知ることができれば十分です。
トレンドについて分析する方法はいろいろとありますが、その中で最も導入しやすいのが移動平均線でしょう。移動平均線は非常にシンプルなテクニカル指標で、一定期間の終値の平均値をつないで線として表示させたものです(※移動平均線にはいくつか種類があり、ここでは単純移動平均線の算出方式を例に出しています)。

つまり、10日移動平均線であれば10日間の終値の平均値となり、これが上向きであれば、買った人が多かったということになります。リピート系の運用では、数週間〜数カ月の値動きが分析できればいいので、移動平均線も200日など長めのものを表示させた方がいいでしょう。

表示させたうえで注目すべきは「線の向き」と「価格と線の位置」です。移動平均線が下に向いていれば、売っている人が多いため、下降トレンドが発生している可能性がありますし、そのうえで、価格が移動平均線と一定の間隔を保った状態で下向きに推移していれば、トレンドが継続する可能性が高いでしょう。反対に移動平均線が下向きでも、価格が線に近づいているような場合はトレンド転換が近づいている可能性があるので注意が必要です。

水平に線を引くことでレンジ相場を分析

トレンドは多くの場合、上昇→下降と一転するわけではなく、上昇→レンジ→下降というように、200日移動平均線のような転換点でもみ合った後に方向が確定します。また、値動き全体で考えるとレンジは7割程度を占めており、現状がレンジかどうかを分析することは非常に重要です。そのためには「高値・安値に水平線を引く」のが最も簡単で効果的です。

基本的にレンジは前回高値・安値を超えず、狭い値幅の中で折り返す値動きをするため、この前回高値・安値に水平な線を引いておき、値動きが線を越えるような動きがあれば「トレンド発生」、越えなければ「レンジ継続」というように判断することができます。

例えばBタイプをレンジ内で運用していて、値動きが前回安値の線を越える場合は下降トレンド発生のサインです。そのため、Bタイプを手じまいし、Sタイプに切り替えるなどの対応ができます。反対に前回安値を越えない場合はそのままBタイプを運用していても利益を出すことができます。

まとめ

リピート系注文を使ってより利益を出せるようにするにはチャート分析を使うことも一つの手です。とはいえ、複雑な分析は必要ありません。シンプルなテクニカル指標である移動平均線をつかってトレンドの確認、水平線を使ってレンジが継続するか否かが分析できます。

 

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