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2018/04/02
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2018年4月号①)

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ループイフダン「2018年4月の戦略」

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2〜S1がゾーン2、S1〜Pがゾーン3、P〜R1がゾーン4、R1〜R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。詳細はサイトにある説明をご参照ください。?

●ドル円

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3月のレンジ=始値106.66、高値107.29、安値104.64、終値106.26

3月後半は一時的に円が急騰し24日に104.64レベルの安値をつけました。これは3月前半のリスクオフ相場が継続する中で105.00にあったオプション絡みのオーダーを下抜けたことでストップ注文がドル円をはじめ主要な円クロスで多発したことが原因です。その後は米朝首脳会談への期待から下げる前に水準へと戻しました。

3月後半は思惑に反して「105.12(S1)以下のドル安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます」に当てはまりましたが、オプションのストップをつけてしまった後は元の水準に戻すことが多いという経験則から運用を継続しました。(注:今回はオプションオーダーが105.00にあり、オプションが消滅したという条件が重なったためです。通常は運用STOPです。)

結果としてドル円は「B25」を1万通貨(最大ポジション数10)で運用し、月末まで運用継続していました。3月トータルでの損益は84,056円の利益となっています。4月のおすすめ戦略の方向性が変わりましたので、3月末時点で保有していた4単位のポジションも全て成行決済した結果を含んでいます。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン3、4月始値ゾーン4

3で引けて4で始まるパターンは、3月の動きとは反対に、もみあいを想定した戻り「売り」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、もみあい前提なので「S25」が4月のおすすめ戦略となります。

ドル安が進み104.74(S1)に到達した場合、いったん売りポジションを全て利食い、月末まで「B25」に買い転換することとします。ただし、その場合は106.06(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。思惑に反して107.39(R1)以上のドル高となった場合、また買い転換した後に103.41(S2)以下のドル安となった場合には運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1万通貨を106.312から「S25」、最大ポジション数10で開始しています。

●ユーロ円

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3月のレンジ=始値130.06、高値132.43、安値128.95、終値130.93

3月後半はドル円が104円台に入り込んだ際にユーロ円も129円を割り込みましたが、すぐに買い戻しが入り3月中旬までのもみあいレンジへと戻しての引けとなりました。基本的にドル円とユーロドルがドルを中心とした動きとなっていたため方向感が出にくい一ヶ月となったと言えるでしょう。3月末時点の保有ポジションは6単位、61,086円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。実現利益136,060円となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン3、4月始値ゾーン4

3で引けて4で始まるパターンは、もみあいを想定した戻り「売り」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、もみあい前提なので「S40」が4月のおすすめ戦略となりますので、前月の戦略を継続となります。

ユーロ安が進行し129.03(S1)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B40」に買い転換します。ただし、その場合は130.77(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。思惑に反して132.51(R1)以上のユーロ高となった場合、また買い転換した後に127.28(S2)以下のユーロ安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは2月からのループイフダン戦略「S40」1万通貨で最大ポジション数10をそのまま継続としています。

●ポンド円

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3月のレンジ=始値146.75、高値150.60、安値145.00、終値149.04

3月後半も前半に続きポンド円の買いが目立ちました。英国とEUとの間で続くブレグジットの協議で進展が見られソフトブレグジットに向かっている状態が好感されたと言えます。しかし、3月下旬の動きを見ていると150円の大台より上ではまだ売りたい向きも残っていますし、やや買い疲れている様子が伺えます。3月末時点の保有ポジションは8単位、168,206円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。実現利益は81,230円となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン3、4月始値ゾーン4

3で引けて4で始まるパターンは、もみあいを想定した戻り「売り」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、もみあい前提なので「S50」が4月のおすすめ戦略となり、前月の戦略を継続です。

ポンド安が進行し145.41(S1)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B50」に買い転換します。ただし、その場合は148.21(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。また、思惑に反して151.01(R1)以上のポンド高となった場合、また買い転換した後に142.61(S2)以下のポンド安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは2月のループイフダン戦略「S50」1万通貨で最大ポジション数10をそのまま継続としています。

●豪ドル円

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3月のレンジ=始値82.78、高値84.53、安値80.50、終値81.59

3月後半は前半の安値を下抜けたことからいったん下げる動きを見せましたが、80円の大台をトライしきれず月末に向けては下げ始める前の水準へ戻しての月末となりました。3月トータルでの損益は48,781円の利益となっています。4月のおすすめ戦略の方向性が変わりましたので、3月末時点で保有していた2単位のポジションも全て成行決済した結果を含んでいます。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン2、4月始値ゾーン3

2で引けて3で始まるパターンは、もみあいを想定した押し目「買い」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、もみあい前提なので「B20」が4月のおすすめ戦略となります。

豪ドル高が進行し84.22(R1)に到達した場合、買いポジションを全て利食い月末まで「S20」に売り転換します。ただし、その場合は82.20(P)まで戻したら売りポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。また、思惑に反して80.19(S1)以下の豪ドル安となった場合、また売り転換した後に86.23(R2)以上の豪ドル高となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1万通貨を81.72から「B20」、最大ポジション数10で開始しています。

●ユーロドル

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3月のレンジ=始値1.2193、高値1.2476、安値1.2155、終値1.2301

3月後半は一時的に上げる動きも見せたものの1.25台では売りオーダーも見えて反落、結局は3月前半のもみあいの中心水準へと戻しての引けとなりました。これで2か月以上もみあいを継続していることとなりますが、上下ともにオーダーがあり決定打となる材料も見当たらないため、当面はもみあいを継続する可能性が高そうです。3月トータルでの損益は11,109円の損失となっています。4月のおすすめ戦略の方向性が変わりましたので、3月末時点で保有していた7単位のポジションも全て成行決済した結果を含んでいます。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン4、4月始値ゾーン4

4で引けて4で始まるパターンは、もみあいを想定した戻り「売り」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、もみあい前提なので「S40」が4月のおすすめ戦略となります。

ユーロ安が進行し1.2156(S1)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B40」に買い転換します。ただし、その場合は1.2317(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。また、思惑に反して1.2478(R1)以上のユーロ高となった場合、また買い転換した後に1.1995(S2)以下のユーロ安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1.2328から「S40」1万通貨で最大ポジション数10で開始しています。

【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。