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2018/01/31
資産運用全般

コインチェック口座持ってます(泣)

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コインチェック口座持ってます()?

 

コインチェックNEM流出。大変な事件が起きましたね。仮想通貨バブルは正に絶頂といった感じで、猫も杓子もとりあえず買えという状況はとても怖いと思っておりましたが、とうとう実害が出てしまいました。マウントゴックスの前例がありましたが、のど元過ぎてしまった人もいれば、忘れてしまった人もいるでしょう。身近にもそんな人間がおりました。

 

まさかコインチェックじゃないよね?

友人に勉強の意味をこめて、仮想通貨を購入したものがいます。金額は聞いてませんが、かなりの儲けが出ていたようです。軽く話は聞いていましたので、早く利食った方がいいんじゃないのなどと軽口を叩いておりました。

どこで取引していたのか知らなかったので、事件後、週明けに聞いてみました。

筆者「まさか取引口座ってコインチェックじゃないよね?」

友人A「そのまさかですよ。思いっきり被害者ですよ。というかコインチェックしか口座持ってないですよ。」

筆者「えっ?そうだったの。取引していたのNEMじゃないからすぐ撤退できるんでしょ?」

友人A「ダメです。NEM以外の通貨でも取引出来ないし、出金も出来ません。」

筆者「げっ。でも少ししか預けてないんでしょ。」

友人A「いえ。持ってる仮想通貨全部、預けたまんまです。。。」

友人A「もう土日ずっとネットやツイッターで追っかけていて、眠れませんよ(泣)」

 

預けるのも自分で管理するのも大変

コインチェックは問題のNEMについては売買停止後の一定期間のレートを元に日本円で補償することを表明していますが、1/31現在、返金時期については明言していません。また、NEM以外も全てのアルトコインが取引停止となっています(ビットコインは可能)。二次被害を防ぐためにはしょうがないことだったかもしれませんが、取引が出来ないということは、その間に大幅な価格変動があったとしても何も出来ないということです。またもしこのままコインチェックが立ち行かなくなった場合は、もちろん全てパアです。

筆者の想像では、取引所に預けるのは取引する時だけで、それ以外は自分のウォレットで保管しているのかと思っていました。しかし、実際は取引所に資産をそのまま置いている人も多いようです。

友人Aも取引所に全幅の信頼をおいていた訳ではないのですが、自分のウォレットで管理するというのは、すぐ取引したい時に面倒くさいですし、手元に置いておくこと自体が不安だったということです。

確かに例えば銀行が信頼できないからといって、現金を引き出して手元に置いておくというのはとても不安です。空き巣に入られでもしたら目も当てられません。

まして仮想通貨であれば、取引所でさえハッキングされたのですから、自分の端末などでは簡単に盗まれてしまうと考えてもおかしくありません。

 

信頼できる金融機関に預けよう

まだまだ仮想通貨に関する法規制は整備されておりません。取引所が登録制になりましたが、参入障壁が高くなったということで、顧客への直接的なメリットははっきりしません。

もちろん登録された業者は信頼できる業者かとは思いますが、仮想通貨自体の取扱いは依然グレーな部分が多いと思います。

今回の事件を受けて、当局が仮想通貨取引所全てに緊急調査をするとのことでしたが、顧客保護の法整備にはまだまだ時間がかかるでしょう。

その点、従来の金融商品には充分な法規制が整備されており、登録業者も高い水準の自己資本維持を義務付けられています。

株式やFXは顧客の資産について、信託保全による分別保管が義務付けられておりますので、仮に業者が倒産したとしても、顧客の資産は守られております。

今回の事件は顧客の資産そのものが流出してしまったので、分別保管とは少し意味合いが変わってきますが、流出しやすい商品への投資はやはりリスクが付きまとってしまいます。

 

是非とも、大きな資産運用をお考えの際は、安心できる金融商品と信頼できる金融機関を選択することをお勧めします。

参考:信託保全による分別保管の仕組み
https://inet-sec.co.jp/guide/trust/

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