FXの資産運用でリスクを抑えるコツとは?

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資産運用にはどんな選択肢(手段)がある?

資産運用とは、金融商品などを利用して手元にあるお金を増やそうとすること。言わば、自分に代わってお金に働いてもらうわけです。

最も身近な金融商品と言えば預貯金でしょうが、超低金利が長く続いており、利息はほとんど期待できません。ただ、その一方で安全性が非常に高いのも確かです。

今の時代は、それなりにリスクを取った運用を行わなければ、資産を増やすことが難しいと言えるでしょう。しかし、収益性ばかりを追い求めるとリスクも高くなってしまうので、安全確実な預貯金にも蓄えつつ、一部の資金で金融商品に投資を行い、リスクを抑えつつ収益性の向上を求めるのが定石です。

では、高い収益性を期待できる金融商品にはどんなものがあるのでしょうか? 株式投資や投資信託、FX(為替証拠金取引)などがその代表例として挙げられます。

それぞれ、どういった収益を期待でき、その反面としてどのようなリスクが関わってくるのかについて、順を追って説明していくことにしましょう。



株式や投資信託にはどんなリスクが関わってくる?

株式投資とは、上場企業が発行している株券を購入する行為を意味します。上場企業とは、証券取引所(市場)で自社の株式を公開取引している会社のことです。希望すればどんな会社でも上場企業になれるわけではなく、証券取引所の審査に通過した会社だけに限られています。

上場企業の株式は時価で取引されており、購入価格よりも株価が高くなった時点で売却すれば、値上がり益を得ることができます。加えて、株式を保有している間はその会社がビジネスで稼いだ利益の一部を配当金としてもらえるケースも少なくありません。

しかし、逆に購入時よりも株価が下がった時点で売却すると値下がり損を被ってしまうのも確かです。売らなければ損失は確定しないものの、いっこうに購入価格の水準まで回復せず、評価損を抱えたまま身動きが取れなくなることも考えられます。

さらに、証券取引所の審査を通過した会社だけが上場できるとはいえ、経営不振などを理由に倒産に追い込まれたり、上場廃止となったりするケースも出てきます。そこまでには至らずとも、業績低迷で配当の支払いを停止することもあります。

一方、たくさんの投資家から集めた資金をプロが本人たちに代わって運用するのが投資信託です。個々の商品によってその投資対象や運用方針は異なっており、期待できる収益性や関わってくるリスクもそれに応じて異なってきます。

株式を投資対象としている投資信託は、おのずと前述したようなリスク(株式特有のリスク)が関わってくることになります。ただし、幅広い銘柄に分散投資を行っているため、個人が自己資金で数銘柄を売買するケースと比べればリスクがいくらか軽減されています。

国が発行する国債や企業が発行する社債など、債券を投資対象としている投資信託は株式で運用しているものよりもリスクは低いと言えるでしょう。債券とは、期限に元金と利息が支払われることが約束されたものだからです。

しかし、国はともかく、企業の中には経営不振などを理由に支払いが滞ったり、倒産してしまったりするところが出てくるものです。やはり、幅広く分散投資を行っているものの、低格付けの(信用度の低い)社債にターゲットを絞っているタイプの債券型投資信託には相応のリスクが関わってくることに留意したほうがいいでしょう。



FXにはどんなリスクが関わってくる?

FXとは、2カ国の通貨を売ったり買ったりする取引です。たとえば、米ドルに対する日本円の価値が下がる(円安が進む)と予想したら、日本円を売って米ドルを買うという取引を行います。

予想通りに米ドルに対して円安が進めば、為替差益が得られるわけです。こうした通貨の組み合わせのことを通貨ペアと呼んでいます。

また、FXでは2カ国間の金利差がスワップポイントという収益をもたらすことがあります。南アフリカランドのような高金利通貨を買って日本円のような低金利通貨を売ると、金利差に相当する金額をスワップポイントとして受け取ることが可能です。

さらに、高いレバレッジを効かせられるのもFXの大きな魅力でしょう。預けた証拠金の最大25倍に相当する資金を取引でき、より効率的に利益を追求できます。

裏返せば、こうしたメリットはリスクにも結びついてくるのも確かです。予想と反対方向に相場が動けば為替差損を被りますし、高いレバレッジをかけているとそのダメージも大きくなってしまいます。

スワップポイントについても、売った通貨よりも買った通貨の金利が低ければ、逆に負担しなければなりません。たとえば、米ドル安・円高が進むと思って「米ドル売り/円買い」の取引を行うと、日本は米国よりも金利が低いのでスワップポイントを支払うことになるのです。



FXのリスクを上手にコントロールするコツとは?

為替に限らず、あらゆる相場は予想通りに動くとは限りません。重要なのは、想定が狂った場合の適切な対処です。

着実に利益を積み上げている投資家の多くは、読みが外れた場合に深追いをしません。一定レベルに損失が達した時点で、ストップロス(損切り)の注文を入れてポジションを決済しています。

それに伴って損失は確定しますが、さらに予想とは反対方向に相場が動いて深傷を負う恐れがなくなるからです。こうして読み違えた場合はさっさと見切りをつけながら、期待通りの展開となった場合には早々に決済せず、できるだけ利益を伸ばすように心掛けます。

そして、上手なトレーダーは円高が進みそうな局面で前述した「米ドル売り/円買い」のようなトレードを仕掛ける際も、スワップポイントがマイナスになる場合の負担を考慮して短期決戦を前提としているものです。言い換えれば、スワップポイントのロスを踏まえてもそれを凌ぐ為替差益が得られそうなケースだけに的を絞っているわけです。

さらに言えば、大きな損失を出さないトレーダーはむやみにレバレッジの倍率を高くしていません。レバレッジを高くしすぎると期待できるリターンが大きくなる反面、わずかな値動きで受けるダメージも強烈になるからです。




資産運用にリスクはつきもの。むやみに恐れず、きちんとコントロールを!

高い収益性を見込める金融商品はいずれも相応のリスクが関わってきます。しかしながら、リスクを一切許容しなければ、資産を増やすことは諦めるしかありません。

将来的なお金のニーズを踏まえれば、大半の人は多少なりとも資産の一部でリスクを取る資産運用が求められてきそうです。その際には、個々の金融商品の特性に応じてリスクをコントロールすることが大切だと言えます。

FXにおけるストップロス(損切り)の徹底がその一例です。こうしてコントロールを徹底することで、むやみにリスクを恐れる必要はないとも言えるでしょう。



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