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経理目線で読み解くFX、貸借対照表(B/S)を活用した資金管理法

FXは、「勝った」「負けた」のギャンブルではなく、事業です。事業である以上、経理目線でお金の管理をする必要があります。
FXを事業経営として捉え、損益計算書に落とし込む考え方については、以下のコラムで解説していますので、そちらを先にお読みいただくと、このコラムがより分かりやすくなると思います。
FXトレードを「経理」で読み解くと損切りは必要経費になります
上記のコラムでは財務諸表のうち損益計算書について解説しましたが、今回はこちらも財務諸表のひとつである、貸借対照表(B/S)です。財務が健全であるかを判断するのに用いられるデータですが、この貸借対照表をFXの資金管理に役立てることができます。
1.貸借対照表の仕組みをFXに落とし込んでみる
貸借対照表は、バランスシート(B/S)とも呼ばれるように、左側の「資産」と、右側の「資本」「負債」の合計が左右対称になるのが基本形です。事業経営では資産から負債を差し引いたものが資本となります。
こちらは、基本的な貸借対照表です。

これをFXに落とし込むと、右下の資本は自己資金、つまり証拠金です。FXではレバレッジをきかせた取引ができます。最大で25倍までのレバレッジ取引が出来るので、自己資金以外の部分はFX会社から借り入れているようなものと位置づけ、負債に入れ込むことができます。
そして自己資金である証拠金とレバレッジ分を足した合計が、ポジションです。貸借対照表の左側にある資産は、FXでいうポジションに該当します。それでは、これを先ほどの貸借対照表に落とし込んでみましょう。

自己資金である証拠金と、FX会社から借りてきた他人資本の合計が、ポジションという形の資産が左右対称になります。この図はそのことを示しているわけですが、この形はFXを続けていく上で変わることはありません。
2.FXの仕組みは不動産投資と同じ
自己資本に他人資本を加えてポジションを保有し、利益を狙う。この仕組みは、実は不動産投資とまったく同じです。不動産投資では自己資金に銀行からの借入金を加えて収益物件を購入し、その物件からの家賃収入や売却益を狙います。
そのため、不動産投資にもレバレッジの概念があります。自己資金200万円に対して2,000万円の収益物件を購入したケースをFX風の表現にすると、証拠金200万円で2,000万円分のポジションを保有するため、レバレッジ10倍です。
FXも不動産投資と同様にレバレッジをきかせることができますが、他人資本を利用する際に金融機関の審査は必要ありません。FX会社にレバレッジの仕組みが最初から備わっていて、証拠金に対して最大25倍の取引ができる仕組みになっているからです。
金融機関の融資審査は、落ちることがあります。FXにはそれがないため、投資における資金効率を高める意味ではFXのほうが広く門戸が開かれているといえるでしょう。
いかに資産価値が下落しにくい物件を見つけられるか、そして融資の審査に通過するかが、不動産投資のポイントです。FXもこれと同じく、いかにリスクを抑えて他人資本を有効活用できるかがポイントなのです。
このように不動産投資とFXが同じ仕組みであることを理解した方は、FXをギャンブルと捉えることはないでしょう。何も考えずに、買った、売ったを繰り返して利益が上がるほど不動産投資は簡単ではないのですから。
3.FXの目的は自己資本である証拠金を増やすこと
FXの目的は、トレードによって手持ちの資金を増やすことです。貸借対照表で見ると、右下の自己資金(証拠金)を増やす投資です。
そして、レバレッジをかけることによって取引ができる金額は、証拠金という分母によって決まります。
つまり、証拠金が大きくなるほどレバレッジをかけて取引できるポジションの規模も大きくなります。同じトレードをして利益を上げる場合であっても証拠金が増えればロット数を増やすことができるため、より資金を大きく増やせるようになります。
この概念を貸借対照表で図示すると、以下のようになります。期首には200万円だった証拠金が期末に100万円増えた場合を想定しました。1つ目の貸借対照表は、期首です。

証拠金が200万円で、レバレッジ分も200万円だとすると、レバレッジは2倍です。この資金で保有できるポジション額は、400万円です。
しかし、期末になって証拠金が100万円増えて300万円になると、貸借対照表は以下のようになります。

丸印を入れた自己資本(=証拠金)が300万円になっているため、レバレッジ分も300万円です。同じレバレッジ2倍の取引であっても、600万円までのポジションを保有することができます。
レバレッジが変わらない限り、貸借対照表における自己資本と他人資本の比率は変わりません。リスク度は同じであっても、証拠金が増えることによってロット数を多くできるため、同じ勝率・成績であればより多くの利益が期待できるわけです。
【注意事項】
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