リーマンショック・スイスショック・コロナショックを題材に元外銀ディーラーがリスク管理術をわかりやすく解説!
【 目次 】
はじめに
「いつかまた相場の大暴落が起きたらどうしよう…」
FXや株式などの投資をしていると、過去の「〇〇ショック」のような大相場に巻き込まれ、大切な資産を失ってしまわないか不安になることはありませんか?
実は、歴史的な大暴落には必ずと言っていいほど「事前の予兆」が隠されています。
本記事では、元外銀ディーラーの視点から、過去の代表的な3つの大相場(リーマンショック、スイスショック、コロナショック)の背景と、そこから学べる実践的なリスク管理術を分かりやすく解説します。
大損を避けるためのヒントが詰まっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. リーマンショック(2008年):サブプライム問題からの連鎖
2008年9月に発生したリーマンショックは、米国の大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」の破綻をきっかけに、世界中を巻き込んだ金融危機です。
負債総額は約64兆円にのぼり、日本のメガ証券3社を合わせた規模の企業が吹き飛ぶほどの大事件でした。
しかし、この破綻は突然起きたわけではありません。その1年以上前から危険な予兆は表れていました。
- 2007年夏・サブプライムローン問題の顕在化: 米国で信用力が低い個人向けの住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付きが表面化しました。
- 証券化商品の暴落と金融機関への不安: 住宅価格の下落により、ローンを組み込んだ高利回りの金融商品が暴落。これを販売していた金融機関の経営不安が一気に高まりました。
- 為替市場への影響: リーマン破綻のショックはもちろん大きかったですが、実はその前年のサブプライム問題発覚時から、為替市場では円高が進行し始めていたのです。
当時の状況からは、金融商品や不動産市場の不自然な動きに目を向けることで、リスクを事前に察知できることが分かります。
2. スイスショック(2015年):無制限介入の撤廃と為替の乱高下
2015年1月に起きたスイスショックは、「起こるべくして起きた」と言える、中央銀行の政策転換による大暴落です。
当時、スイス中央銀行は「ユーロ/スイスフランが1.20を下回らないよう、無制限に介入する」という防衛ラインを設定していました。
しかし、変動相場制において「無制限介入」を永続させることは歴史的に見ても不可能です。
- 突然の防衛ライン撤廃: わずか数日前に「介入を続ける」と発言していたにもかかわらず、突如として防衛ラインを廃止。
- 相場の歴史的暴落: 瞬時にユーロ/スイスフランが1.20から0.85まで暴落し、数千ポイントの大幅下落を記録しました。
- 投資家と業者の破綻: 証拠金を一瞬で失い、巨額の追証(借金)を抱える投資家が続出。
海外ではFX業者自体が破綻する事態にも発展しました。
「無理な市場介入はいつか限界を迎える」という事実が、スイスショックから得られる最大の教訓です。
3. コロナショック(2020年):人為的な経済停止と急激な回復
2020年のコロナショックは、過去の金融危機とは毛色が異なる「人為的な経済の突然死」でした。
2020年1月に中国・武漢で最初のロックダウンが開始され、その後2月にイタリアなど欧州へ波及。
世界中の都市が封鎖され、飲食や物流が強制的にストップしたことで、為替や株式市場はパニック的な急落を見せました。
しかし、この時の相場の動きにはある特殊性がありました。
- 迅速な政策対応: 各国政府と中央銀行によるかつてない規模の「金融緩和」と「財政出動」が即座に行われました。
- 短期的な下落とV字回復: 下落期間は約2週間と短く、その後わずか数週間で下落前の水準まで「V字回復」を果たしました。
未知のウイルスという突発的な要因であっても、「中国での大規模なロックダウン」というニュースの時点で、世界経済への波及を想像できたかどうかが、その後のリスク回避の分かれ目となりました。
4. 暴落相場の共通点:ショックを回避するためのリスク管理術
これまで見てきた3つの大相場には、投資家が心に刻むべき「共通点」があります。
「何の前触れもなく突然暴落が起きることは少ない」
- リーマンショック: 前年のサブプライム問題という火種があった。
- スイスショック: そもそも「無制限介入」という無理な政策に対する歪みが溜まっていた。
- コロナショック: 本格的な暴落の前に、中国でのロックダウンという重大な兆候があった。
まとめ
相場が急激に崩れる前には、必ずニュースやチャートの動きに「小さな違和感」や「兆候」が表れます。この兆候を見逃さないことが、プロのディーラーも実践するリスク管理術の基本です。
- 大きな利益を狙うことよりも、逆方向のポジションで捕まらない(大損をしない)ことを最優先に行動しましょう。
- 常に市場の不自然な動きにアンテナを張り、最悪のシナリオを想定した資金管理を徹底しましょう。
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※本記事は情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本記事の情報により生じたいかなる損害についても弊社及び執筆者は一切の責任を負いかねます。