【トランプ大統領】円安は加速する!?どうなる為替と株式への影響
2024年11月5日の米大統領選で、共和党のトランプ候補が過半数を獲得して勝利し、4年ぶりの返り咲きを果たしました。
これを受けて、金融・株式市場では「トランプ・トレード」が活発に行われていました。
この記事では、トランプ・トレードとは一体何なのか?
トランプ氏就任による米ドル円相場や経済への影響を考察していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

4年ぶり!トランプ氏が米大統領に返り咲き!
第45代大統領を務めたトランプ氏は、再選を目指した2020年の選挙で民主党のバイデン氏に敗北。
しかし今回は、対抗馬の民主党候補・ハリス氏に圧勝という形で、返り咲きました。
どちらの候補が勝利してもおかしくない「接戦州」においても、7つすべての州を制したトランプ氏。
加えて、米国大統領選挙と同時に行われた米国連邦議会選挙では、上院・下院ともに共和党が過半数を獲得。
2025年1月から始まった第119議会は、上下両院ともに共和党が多数党となり「トリプルレッド」が実現しました。
トリプルレッドとは、米国で大統領職と上下両院の多数党を共和党が占める状態を共和党のシンボルカラーから「トリプルレッド」といいます。
逆に民主党が占める状態は「トリプルブルー」といいます。
米国で予算案や法案を成立させるには、上下両院の可決が必要で『トリプルレッド』又は『トリプルブルー』の状態は大統領の掲げる政策が実現しやすくなるのです。
その為、トランプ政権による政策の実現性は高まったとして、米国市場では「トランプ・トレード」が活発になりました。
トランプ・トレードとは?
トランプ・トレードとは、トランプ氏の政策や発言に基づき、その影響を見越して行われる取引を指します。
トランプ氏の政策には、下記などがあります。

これらが実現すれば企業の業績にも好影響であるとして、開票後、米国株は好調に推移しました。
米国の主要500銘柄の時価総額を指標化した代表的な株式指数・S&P500は、11月6日開票後わずか6日で218.59ポイント、3.78%上昇しました。
トランプトレードは、為替相場にも影響を与えています。
関税引き上げにより物価上昇が進めば、ドルの上昇要因となる利上げへの期待が高まることから、ドル高が進みました。
また、暗号資産の規制緩和効果で投資が増えるとの期待から、
ビットコインはトランプ氏勝利から1か月で4割以上上がり、初めて10万ドルの大台に乗りました。

暗号資産は株式や為替など既存の金融商品とは異なる性質を持っていますが、
トランプ氏就任の市場への影響として、象徴的な出来事だったといえるでしょう。
トランプ大統領の就任で株価や為替はどうなる?
それでは、トランプ大統領就任の影響について、ここからは為替と株価に分けて考察していきます。
まず、株式ではどのような見通しが考えられるでしょうか。
トランプ氏が公言した関税引き上げと減税を大幅に実施すれば、米国企業の利益が増え、業績にもポジティブな影響を与えるとみられます。
結果的に、米国株式市場全体への追い風はさらに大きくなるでしょう。
また、トランプ氏の政策の一つに港湾や空港といった交通インフラへの大規模な投資があるため、インフラ関連株が上昇する可能性も指摘されています。
一方、為替への影響はどうでしょうか?
2024年11月13日の東京外国為替市場円相場は、約3か月半ぶりに1ドル155円台に下落しました。
トランプ氏の勝利によって、日米金利差が拡大していくとの予測が影響しています。
各政策の実行度合いや、景気に及ぼす影響度合いにも左右されますが、今後もドル高・円安が加速する見通しです。

それはなぜか。
トランプ氏の就任により、大幅減税や関税引き上げ、財政赤字の拡大などが予想されますが、
それらは物価の上昇・インフレを招きやすいのが特徴です。
たとえば、米国が関税を引き上げると、それが輸入品の価格高騰として反映されます。
急激にインフレが進むと、経済が好調のアメリカといえど、国民生活を圧迫する恐れがあります。
そうしたことから、
FRB・連邦準備制度理事会は、インフレ抑制のため政策金利を高く据え置こうと考えるでしょう。
実際、2024年9月時点では4回と予測されていた利下げ回数が、2回に減少し、アメリカの10年国債利回りも急上昇しました。
投資家としてはより多くのリターンを得られる高金利の通貨に魅力を感じるもの。
今後、利下げペースが鈍化して米ドルが買われやすくなり堅調に推移すると考えるのが自然でしょう。
また、米国が利下げに慎重になれば、金利の安い日本円との金利差が保たれることになり、日本円より米ドルの金利が大幅に高い場合、円を売り、米ドルに投資する人が増えることから、
米ドル円相場については、ドル高・円安の圧力が引き続き保たれると考えられます。
とはいえ、トランプ氏は方針転換を恐れない性格とみられ、その予測不可能性も指摘されています。
大統領就任後は、トランプ氏の特徴であるSNSの発信を含む、各メディアでの一挙手一投足が市場参加者から注目を集めていきそうです。
まとめ
今回はトランプ大統領就任による株式・為替への影響をテーマにお話ししました。
トランプ大統領就任後は、積極的な減税によって企業の利益が増え、株価には好影響との見通しが一般的です。
為替については、インフレへの懸念から利上げへの期待が高まり、ドル高・円安の圧力は引き続き高い状態が続くと考えられています。
もちろん、必ずしも今回お話ししたシナリオ通りになるとは限りませんが、このような見通しがある中で、日本円だけを貯蓄していくことは得策と言えないかもしれません。
そこで、資産形成の一環として、外貨にも目を向けるのも1つの手でしょう。
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