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2024/12/03
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年12月)

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#テクニカルチャート

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ループイフダン「2024年12月の戦略」

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の3%(当レポートでは15万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の5%を超える損失(当レポートでは25万円超、現状4通貨ペアなので20万円)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

11月のレンジ=149.46〜156.74

12月の戦略=B100を継続

11月のドル円は月前半と後半ではまったく景色が異なる値動きとなりました。月前半はトランプトレードと呼ばれ、公約を実現すると金利上昇と株高を招く可能性が高いとの見方によるドル買いの動きが続きました。しかし156円超えでは利食い売りに加え円安懸念も出始めたところに、財政タカ派の新財務長官指名による金利低下とドル売りに加え、関税懸念によるドル売り、更に月末には日銀利上げ思惑が重なり150円の大台を割り込んでの引けとなりました。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均約定レート151.959)、26,235円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。11月の確定損益は損切設定に引っかかったポジションもあり22,026円の損失となりました。(利益額:50,984円、損失額:73,010円)

 

●ユーロ円

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11月のレンジ=158.02〜166.09

12月の戦略=S100を継続

11月のユーロ円は月前半は欧州の悪材料(ユーロドルの項を参照)が主導してのユーロ安、月後半は米国の新財務長官指名、関税問題、さらには日銀の利上げ思惑とドル材料、円材料と全ての材料がユーロ円の売り材料となったことで月初から月末まで一貫して下げ続ける動きとなりました。

ユーロ円はS100での運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート158.443)、375円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。11月の確定損益は37,216円の利益となりました。

 

●ポンド円

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11月のレンジ=190.14〜199.55

12月の戦略=様子見

11月のポンド円は10月に200円の大台を試しきれなかったこともあり、月初から戻り売りが目立っていましたが、途中からはユーロドルの動きに引っ張られてのポンドの下げとドル円での下げが重なって10月安値にほぼ並んでの引けとなりました。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続していますが、戦略的にはS150となります。

 

●豪ドル円

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11月のレンジ=97.44〜102.39

12月の戦略=S100を継続

11月の豪ドル円は月初こそ買いが先行し一時前月高値を上回る動きを見せましたが、その後は米国の関税問題が特に中国に与える影響が大きいことから豪ドル安の動きも見られ、また月後半はドル円での円高が強まったことから前月安値を下回っての引けとなりました。

豪ドル円はS100での運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート97.387)、2,305円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。11月の確定損益は21,397円の利益となりました。

 

●ユーロドル

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11月のレンジ=1.0332〜1.0936

12月の戦略=S100を継続

11月のユーロドルは、欧州の景気悪化懸念からECB理事会で0.5%の利下げがあるのではとの思惑、ドイツの連立政権崩壊による政局空洞化が来年2月の総選挙まで続くこと、ウクライナとロシアの戦争激化による地政学的リスクと欧州の悪材料が月初からユーロ売り一色となり、下旬には一時1.03台前半まで水準を下げました。月末に向けてはドル売りの動きが強まったことでやや戻してはいるものの上値の重たい地合いは続いています。

ユーロドルはS100での運用を継続しています。現時点でのポジションは3単位(平均約定レート1.04730)、11,091円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。11月の確定損益は37,339円の利益となりました。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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12月の戦略=B80に転換(11月22日終値)も6日終値で再度S転換の可能性

 

●スイス円(チャートのみ)

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12月の戦略=B80を継続(6日終値でS転換の可能性)

 

●ランド円(チャートのみ)

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12月の戦略=B50を継続(6日終値でS転換の可能性)

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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12月の戦略=B50に転換(11月22日終値)も6日終値で再度S転換の可能性

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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12月の戦略=S50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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12月の戦略=S80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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12月の戦略=B80を継続



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。