山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年12月②)
ループイフダン「2024年12月の戦略・月中レビュー」
●現在のポートフォリオ運用について
「移動平均で攻めるループイフダン戦略」
使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。
長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。
リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の3%(当レポートでは15万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。
ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の5%を超える損失(当レポートでは25万円超、現状4通貨ペアなので20万円)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。
●米ドル円
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※赤い線が移動平均線です。
12月13日までのレンジ=148.64〜153.79
12月16日時点の戦略=B100を継続
12月前半のドル円は月初を安値にほぼワンウェイでドル高・円安が進んだ2週間となりました。材料としては12月FOMCでの利下げを完全に織り込む中で長期金利が上昇しドル買いの動きが強まったことに加え、12月の日銀会合における利上げの可能性がほぼ無くなったことから円売りも広がったため、ダブルで上昇を加速させた動きとなりました。テクニカルにも20週移動平均で下支えが入ったという面も見逃せないポイントです。
ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート153.454)、4,352円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は32,996円の利益となりました。
●ユーロ円
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12月13日までのレンジ=156.17〜161.54
12月16日時点の戦略=S100を継続
12月前半のユーロ円はユーロドルに目を向けるとユーロ売り材料ばかりが目立っていたのですが、ドル円での円売りの動きがユーロ円でも見られ、ユーロ円は月初からほぼドル円同様の値動きを見せました。テクニカルには20週移動平均に近づいての週末クローズとなったことで、月後半が正念場となってくるでしょう。
ユーロ円はS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは5単位(平均約定レート159.473)、61,235円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は損切に引っかかったポジションもあり2,067円の損失となりました。
●ポンド円
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12月13日までのレンジ=188.07〜194.99
12月16日時点の戦略=見送り
12月前半のポンド円もユーロ円同様にドル円での円売りに引っ張られて月初から上昇が目立っています。12月は今年最後の金融政策決定会合があり、先週はECBが予想通り0.25%の利下げを行いましたが、英中銀は現状維持の見通しでポンドの上昇圧力が加わりやすい地合いとなりそうです。
ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。戦略的にS150となりますが、20日終値の水準次第ではB150 に転換します。
●豪ドル円
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12月13日までのレンジ=95.51〜98.05
12月16日時点の戦略=S100を継続
12月前半の豪ドル円もドル円での円売りの影響が強く出ることとなりましたが、中国が景気刺激策を発表したり、米国の追加関税が実施されれば人民元安容認といった発言が出たりと、ここに来て中国関連のニュースが増えています。豪ドルは中国景気の影響が大きいため、今後どのような展開となるのかを見極めたい局面と言えます。
豪ドル円はS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均約定レート96.938)、11,880円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は18,730円の利益となりました。
●ユーロドル
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12月13日までのレンジ=1.0452〜1.0629
12月16日時点の戦略=S100を継続
12月前半のユーロドルは欧州の景気後退懸念、独仏の政局懸念、ロシア・ウクライナの戦争激化による地政学的懸念と売り材料ばかりが目立っていましたが、ユーロドルではユーロ売りの動きとなっても、ユーロ円では円売りの動きが強く結果としてユーロが上昇する動きと相殺された格好となりました。上値は重いものの値幅自体は狭い月前半になったと言えます。
ユーロドルはS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均約定レート1.04227)、11,576円の含み損となっています下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は15,421円の利益となりました。
●カナダ円(チャートのみ)
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12月16日時点の戦略=S80を継続(20日終値でB転換の可能性)
●スイス円(チャートのみ)
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12月16日時点の戦略=B80を継続(20日終値でB転換の可能性)
●ランド円(チャートのみ)
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12月16日時点の戦略=S50を継続(20日終値でB転換の可能性)
●トルコリラ円(チャートのみ)
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12月16日時点の戦略=S50を継続(20日終値でB転換の可能性)
●メキシコペソ円(チャートのみ)
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12月16日時点の戦略=S50を継続
(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。
●NZドルドル(チャートのみ)
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12月16日時点の戦略=S80を継続
●豪ドルNZドル(チャートのみ)
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12月16日時点の戦略=B80を継続
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