お金の勉強サイト 金銭改革 お金の勉強サイト 金銭改革
2024/11/22
鹿子木健

FXで損益が出る仕組みについてもう一度理解を深めましょう【鹿子木健】

#FX
#お金の知識
FX勝ちパターン講座.png

FXには利益を出す仕組みと損失が出る仕組みがあります。自分はしっかりと理解していると思っていても、うっかり忘れて取引してしまったということがあるかもしれません。

今回はFXの利益を出す仕組みと損失が出る仕組みについて解説していきます。

基礎的な部分になりますが、復習も兼ねてしっかりと理解しましょう。

1.利益を出す仕組みは2つ

FXで利益を得るには以下の2つの方法があります。
①売買差益で利益を出す
②スワップポイント(金利差)で利益を出す

それぞれ解説していきます。

①売買差益で利益を出す
最も単純な方法は、買った時と売った時の売買差益で利益を出すことです。購入した時の価格よりも売却した時の価格が高ければ利益が出ます。

FXは売りから始めることもでき、この場合は、売却した時よりも価格が下がっていれば利益になります。

特に、FXは25倍のレバレッジをかけて取引が可能なので、多くのトレーダーは売買差益を狙って取引をしていると思います。

②スワップポイント(金利差)で利益を出す
FXでも金利による利益が発生します。通貨ペアを構成する2か国間の金利差によって利益を得ることが可能です。

金利が低い国の通貨を売って、金利が高い国の通貨を買えば、ポジションを保有している限り、金利差分が定期的に支払われます。

この金利による利益を狙って、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドのような高金利通貨を買う人も多いです。

ただし、スワップポイントは受け取るだけでなく、支払うこともあります。また、スワップポイントの利益以上の含み損を抱えてしまうリスクもあります。
 

 

2.損失を出してしまう仕組みは4つ

FXで利益を得るための方法を解説しましたが、損失を出す仕組みについて理解を深めることも大切です。むしろ、リスクを減らすためにも、こちらの方がより重要といってもよいでしょう。

FXで損失が発生する仕組みは以下の4つです。

①売買差損が出る
②スワップポイントがマイナスになる
③スプレッドで損をする
④手数料で損をする
それぞれ解説していきます。

①売買差損が出る
購入時よりも売却時の価格が高ければ利益になりますが、反対に売却時の価格が購入時よりも安くなれば損になります。

例えば、100円で購入した米ドル/円が90円になれば10円の損失です。

売りから始めた場合は反対で、始めた時よりも価格が上がってしまえば損失になります。

これはどの投資にもいえることですが、相場は自分の考えどおりに動いてくれるわけではありません。損失によるダメージを軽減するためにも、予想に反した際にどう行動するかをあらかじめ考えておく必要があります。

特に、FXではレバレッジをかけられるため、失敗した際に売買差損が大きくなりやすい点に注意しましょう。

②スワップポイントがマイナスになる
スワップポイントは受け取るだけでなく、支払う場合もあります。

金利が高い国の通貨を売って、金利が低い国の通貨を買うと、ポジションを保有している限り、金利差分を支払うことになります。

例えば、トルコリラ/円の売りポジションを保有した場合、多くのFX会社ではスワップポイントの支払いが発生します。

スワップポイントを考えずに取引してしまうと、マイナススワップで思わぬ損失を出してしまう可能性があります。

③スプレッドで損をする
スプレッドは非常に重要です。スプレッドとは買値と売値の差のことで、スプレッドが実質の手数料とも言えます。

基本的にスプレッドは買値よりも売値の方が低くなっています。つまり、買いでも売りでもエントリーした瞬間は必ずマイナスからスタートするということです。

スプレッドが広いほど、大きな値幅を取らないと利益になりません。特に、短期間に取引を繰り返して小さな値幅を狙うスキャルピングやデイトレードのようなトレードスタイルの人にとっては、スプレッドが取引成績に影響を与えやすいです。

スプレッドはFX会社によって異なります。できるだけスプレッドが狭いFX会社で取引するのがおすすめです。

また、FOMCや日銀の金融政策決定会合のようなイベント時や経済指標の発表時、時間帯などによってスプレッドが広がる場合もあります。取引するときはスプレッドの動向には注目しておきましょう。

④取引手数料で損をする
昨今では取引手数料が無料というFX会社が多いですが、取引手数料が発生する場合は取引成績に影響を与える可能性があります。

特に自動売買は取引手数料が発生する場合もあるので、取引要綱を確認することは大切です。
 

 

 

3.損失を出す仕組みの方が多い点に注意しましょう

ここまででFXの利益を出す仕組みと損失を出す仕組みについて解説をしてきました。利益を出す仕組みと比較して、損失を出す仕組みの方が多いのがFXです。

売買差損については分かりやすいですが、マイナススワップ、スプレッド、取引手数料についてはFX会社ごとに異なります。

気がついたら想定外の損失を出していたというリスクを減らすためにも、損失を出す仕組みについてはよく確認しておくことがFXで利益を出し続けるためには重要な要素です。

 

 

勝ちパターンの実践に適したFX口座、アイネット証券
 

 

 

かなこぎ前.png

かなこぎ次.png

著者の他の記事も読んでみよう

ブログ集鹿子木かなこぎさん.png

このエリアにHTML要素を追加する

【注意事項】

  • 本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
  • 本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
  • 当コラムにてループイフダンの実績を紹介する際に使われている「年利」は元金に対する年間の利益率を指しており、金利や利息を指すものではありません。
  • 筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。
著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。