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2024/08/19
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年8月②)

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ループイフダン「2024年8月の戦略・月中レビュー」

 

●オンラインセミナーのお知らせ

当レポートで使っている戦略の解説、損益状況、また最近の金融市場情勢についてお話しさせていただきます。以下のサイトからお申し込みください。

https://inet-sec.co.jp/news/detail.jsp?id=548

多くの皆様の参加をお待ちしております。

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、全ての通貨ペアで「取引単位を5千通貨単位、最大ポジション数が5、損切設定はあり」とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)は、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済」とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

8月15日までのレンジ=141.67〜150.88

8月15日時点の戦略=S100を継続(2日終値で転換)

8月上旬のドル円は7月末の日銀会合とFOMCで円高の流れが定着してきたところに、米国雇用統計が予想よりもかなり弱く景気後退懸念が広がったことで米金利低下、株安、ドル安と荒れ模様の週末となりました。週明けの東京市場では日経平均株価が史上最大の下げ幅を演じたことで、ドル円も141.67レベルの安値をつけましたが、翌日の日経は史上最大の上げ幅と目先の危機を脱し、その後のドル円は落ち着きを取り戻し雇用統計前の水準へと戻してきました。

ドル円は2日終値でS転換が確定しましたので週明け5日からS100で運用を再開しています。現時点でのポジションは5単位(平均約定レート145.273)、54,935円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は14,495円の利益となりました。

 

●ユーロ円

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8月15日までのレンジ=154.39〜159.93

8月15日時点の戦略=S100を継続(2日終値で転換)

8月前半のユーロ円はドル円の円の動きに左右され5日の株安時には一時154.39レベルの安値をつけ、その後はユーロドルが上昇した動きも手伝って、雇用統計前の水準を上抜け月初の水準まで回復してきました。引き続きクロス円は全般にドル円の影響を強く受ける展開が続くと見られ、8月後半もドル円の動きを見ながらの取引となります。

ユーロ円は2日終値でS転換が確定しましたので週明け5日からS100で運用を再開しています。現時点でのポジションは5単位(平均約定レート159.751)、63,100円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は7,045円の利益となりました。

 

●ポンド円

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8月15日までのレンジ=180.08〜187.57

8月15日時点の戦略=見送り

7月前半のポンド円もユーロ円同様で米国雇用統計後の月曜に180.08レベルまで水準を下げ、その後は雇用統計前の水準へと戻してきました。最近は上下の振れが大きく、ポンド円の場合は損益の振れも大きくなるため、1回あたりの取引量を減らすことを考えると良いかと思います。

 

●豪ドル円

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8月15日までのレンジ=90.12〜98.73

8月15日時点の戦略=S100を継続(2日終値で転換)

8月前半の豪ドル円も他のクロス円とまったく同様です。7月は1991年以来33年ぶりの豪ドル高・円安の水準となっていましたが、雇用統計後の月曜には90円台前半まで下げましたので19円も下げたことになり、豪ドル円は元の数字が小さいため変動率で考えると相当な値動きになったと言えます。。

豪ドル円は9日終値でS転換が確定し、S100で運用を再開しています。現時点でのポジションは5単位(平均約定レート95.072)、65,035円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は635円の損失(スワップ金利の払い)となりました。

 

●ユーロドル

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8月15日までのレンジ=1.0777〜1.1046

8月15日時点の戦略=B100を継続

ユーロドルはドル円が大きく動く中で蚊帳の外の状態が多く、平均的な値幅はドル円の5分の1程度という状況です。それでも2度目のトライで1.10の大台に乗せてきたことから、対ユーロでもドル安の地合いが定着しつつあるという見方で良さそうです。

ユーロドルは7月にいったんポジションを決済しましたが、改めてB100での運用を再開しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート1.10368)、2,376円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は6,763円の利益となりました。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=S80を継続(2日終値で転換)

 

●スイス円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=S80を継続(9日終値で転換)

 

●ランド円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=S50を継続(9日終値で転換)

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=S50を継続

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=S50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=S80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=B80を継続



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。