山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年8月)
ループイフダン「2024年8月の戦略」
●現在のポートフォリオ運用について
「移動平均で攻めるループイフダン戦略」
使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。
長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。
リスク管理としては、全ての通貨ペアで「取引単位を5千通貨単位、最大ポジション数が5、損切設定はあり」とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。
ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)は、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済」とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。
●米ドル円
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※赤い線が移動平均線です。
7月のレンジ=148.50〜161.94
8月の戦略=様子見(8月2日終値でS100を再開予定)
7月のドル円は下げ始めたところに11・12日に追いかけて介入が入ったことで円高へ大きく転換、その後複数の自民党幹部が円安けん制、日銀の利上げ催促と取れる発言をしたことから円売りポジションの調整が進みました。31日に日銀会合では前夜に公式リークはあったものの国債購入額の減額と0.25%への利上げと金融政策正常化が加速されることとなり、一時148円台半ばまで円高が進行することとなりました。FRBも9月からの緩和が見込まれるため、年末に向けて日米金利差縮小が続くこととなるでしょう。
ドル円はB100で運用を継続していましたが、月間の最大許容損失額に達したため、全ポジションを損切りしました。本来は損失額が30万円に到達した時点で切らなくてはならないのですが、体調不良で損切りが一日遅れたために傷口が拡大、合計損失額が350,856円となってしまいました。
ループイフダンには保有ポジションの含み損が一定金額に達した際に取引停止と決済を行う機能はありますので、最大許容損失額から日々の確定損失額を引いた金額をその日の含み損金額とすれば、本来はこうした事故は防げるはずです。体調不良は言い訳にはなりませんので、今一度気を引き締めて臨みたいと思います。
現時点でのポジションはありませんが、2日の終値でS転換がほぼ確定していますので、5日の朝にS100で運用再開予定です。なお7月の確定損益は87,436円の損失となりました。
●ユーロ円
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7月のレンジ=160.87〜175.42
8月の戦略=様子見(8月2日終値でS100を再開予定)
7月のユーロ円はユーロドルが狭い値幅での取引に終始する中でドル円で大きく円高に侵攻した動きとともに史上最高値の175円台から160円台後半まで急速に円高がっ進むこととなりました。ドル円の円高への大転換はしばらく続くであろうことを考えると、ユーロ円の下げもしばらくは続きやすいと見ていた方が良さそうです。
ユーロ円はB100で運用を継続していましたが、月間の最大許容損失額に達したため、全ポジションを損切りしました。現時点でのポジションはありませんが、2日の終値でS転換がほぼ確定していますので、5日の朝にS100で運用再開予定です。なお7月の確定損益は99,774円の損失となりました。
●ポンド円
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7月のレンジ=190.14〜208.11
8月の戦略=様子見
7月のポンド円はドル円、他のクロス円と同様で高値圏から一気に崩れ落ちる展開を見せました。月間レンジは約18円に達する大相場と言えます。英中銀も緩和に転じたことで日英金利差も縮小する方向が見えてきたことで、ポンド円もまたトレンドは下という流れに転じていくこととなるでしょう。
ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。戦略的には8月2日終値で移動平均線を下回り、9日終値次第ではあるもののS150となる予定です。
●豪ドル円
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7月のレンジ=97.00〜109.36
8月の戦略=様子見(8月2日終値でS100を再開予定)
7月の豪ドル円は他のクロス円同様にドル円での円急騰とともに109円台から97円台まで大きく円高が進行することとなりましたが、ドル円の円高の動きが当面は続くであろうことを考えると100円の大台は売りが構えているという流れになって行きそうです。
豪ドル円はB100で運用を継続していましたが、月間の最大許容損失額に達したため、全ポジションを損切りしました。現時点でのポジションはありませんが、2日の終値でS転換がほぼ確定していますので、5日の朝にS100で運用再開予定です。なお7月の確定損益は139,974円の損失となりました。7月はクロス円が総崩れでしたが、特に豪ドル円の損失ダメージが大きくなりました。
●ユーロドル
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7月のレンジ=1.0709〜1.0947
8月の戦略=様子見(8月2日終値が移動平均線より下の場合、9日終値で判断)
7月のユーロドルは、フランス総選挙決選投票、ECB理事会などイベントは多かったもののドル円が為替相場の主役となる中でほぼ蚊帳の外と言う状態が続きました。ドル円の月間レンジが13円40銭にも達したにもかかわらず、ユーロドルのレンジが238pipsにとどまったことからも現れています。しばらくはユーロドルよりもユーロ円の動きが中心という流れが続くと見られます。
ユーロドルはB100で運用を継続していましたが。月間の最大許容損失額に達したため、全ポジションを損切りしました。現時点でのポジションはありませんが、2日の終値でS転換となる通貨ペアが多く、ユーロドルも移動平均線を下回る可能性があることから、2日終値を見た上でポジションを再開するのか、あるいはもう一週間待つのかを決める予定です。なお7月の確定損益は23,672円の損失となりました。
●カナダ円(チャートのみ)
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8月の戦略=S80を継続(7月26日終値で転換)
●スイス円(チャートのみ)
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8月の戦略=B80を継続
●ランド円(チャートのみ)
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8月の戦略=B50を継続
●トルコリラ円(チャートのみ)
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8月の戦略=S50を継続(7月26日終値で転換)
●メキシコペソ円(チャートのみ)
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8月の戦略=S50を継続
(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。
●NZドルドル(チャートのみ)
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8月の戦略=S80を継続(7月26日終値で転換)
●豪ドルNZドル(チャートのみ)
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8月の戦略=B80を継続
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