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2024/03/01
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年3月①)

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ループイフダン「2024年3月の戦略・レビュー」

●お知らせ

  • 次回オンラインセミナーは3月23日に開催です。詳細、申し込みは以下のページからどうぞ。

   https://inet-sec.co.jp/seminar/seminarInput.do?openTime=20240323&seq=1

  • 現在のポートフォリオ運用概要は下記の「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

2月のレンジ=145.88〜150.87

3月の戦略=B100を継続

2月のドル円は強い米国の経済指標を背景に米国の緩和時期後退の思惑が広がったこと、いっぽうで日銀副総裁の緩和継続発言と日米金利差拡大状態が当面続くとの見方から円安が進行、150円台後半の水準をつけることとなりました。しかしこの円安の動きの中で鈴木財務相と神田財務官がけん制発言をおこなったことから、その後は150円台前半から半ばを中心に上下とも動きにくい流れが続きました。月末には日銀審議委員がインフレ目標達成の目途に言及したことで一時的に押しが入ったものの、月末実需のドル買いで戻して引けています。当面はこの上下ともにオーダーに挟まれる展開が続きやすいと言えるでしょう。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト149.960)、6,201円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。2月の確定損益はポジション転換もあり58,138円の損失となりました。(利益額:13,864円、損失額:72,002円)

 

●ユーロ円

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2月のレンジ=158.07〜163.71

3月の戦略=B100を継続

2月のユーロ円は前半はドル円での円安の影響が大きく、後半はユーロドルの上昇の影響が大きいと要因は異なりましたが、ほぼ月を通して上昇の1か月となりました。日経平均株価が1989年高値を上抜け史上最高値を更新しましたが、日経平均株価が上昇する動きとユーロ円が上昇する動きの相関が高く、そうした動きを見ている市場参加者による買いも出ていたように思います。ドル円は当局の牽制もあり買いにくいのですが、そういう面でもユーロ円は買いやすいという流れが続きやすいと言えます。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト162.296)、4,684円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。2月の確定損益は27,949円の利益となりました。

 

●ポンド円

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2月のレンジ=185.22〜191.31

3月の戦略=様子見

3月のポンド円も主要なクロス円同様に円安要因での上昇という面が大きかったのですが、それに加え3月英中銀MPCで利上げに賛成した委員が2人いたことで、緩和への転換時期が遅くなるであろうとの見方もポンドを買いやすくしたと言えます。ポンド円は191円台まで上昇したことで2015年8月以来の水準となりました。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。(戦略的にはB150となります。)

 

●豪ドル円

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2月のレンジ=95.49〜99.04

3月の戦略=B100を継続

2月の豪ドル円も基本的に円安要因による豪ドル買い・円売りの動きが続きました。高値は一時99円台に乗せたことで2014年12月以来の高値をみましたが、月末に向けてはNZ円安に連れ安となったことや、中国の景気に対する不安からいったん利食いの動きが強まったことも影響しました。引き続き下がったところでは買いという流れが続きやすいと言えそうです。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト98.486)、6,277円の含み損となっていますが、上昇局面での利食いを待っている状態です。2月の確定損益は26,248円の利益となりました。

 

●ユーロドル

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2月のレンジ=1.0694〜1.0897

3月の戦略=S100を継続(1日終値でB100に転換の可能性)

2月のユーロドルは、前半こそそれまでの流れを継続してユーロ安が続いていましたが、ラガルドECB総裁、デギンドス副総裁ともに早期緩和に対して消極的な発言をしたことから上昇に転じることとなりました。その後、テクニカルには年初からのレジスタンスラインを上抜けたこともあって、買いが強まってはいるものの、総じて値幅は狭く月間のレンジも200pips程度に留まりました。

ユーロドルはS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト1.08367)、3,149円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状態です。なお、移動平均線との位置関係から本日の終値次第ではB100に転換する可能性があります。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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3月の戦略=B80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

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3月の戦略=B80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

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3月の戦略=S50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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3月の戦略=S50を継続

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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3月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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3月の戦略=B80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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3月の戦略=S80を継続



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。