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2024/02/16
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年2月②)

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ループイフダン「2024年2月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

  • 現在のポートフォリオ運用概要は下記の「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

2月15日までのレンジ=145.88〜150.87

2月15日時点の戦略=B100を継続

2月上旬のドル円は米国雇用統計が予想外に強い結果となったこと、CPIも予想よりも茶かかったこと、と引き続き強い米国経済指標がドル買いを牽引するうごきとなりました。さらに内田日銀副総裁がマイナス金利解除後も緩和的な政策を継続していくと受け取れるハト派な発言をしたことも円安材料となりました。ドル円は一時150円台後半と年初来高値を更新していますが、円売りポジションも増えていることから昨年高値を一気に超えるよりは短期的に調整が入りやすい地合いです。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト150.491)、1,540円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は10,789円の利益となりました。

 

●ユーロ円

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2月15日までのレンジ=158.89〜161.64

2月15日時点の戦略=B100を継続

2月前半のユーロ円は引き続きユーロドルの動きよりもドル円での円安の影響が大きく月初からじり高の展開を続けています。現時点では1月高値を前に足踏み状態ですが、ドル円の円安の動きに対してスピード調整といった感じで、この後もユーロ円をはじめ主要なクロス円ではドル円の影響が大きい流れが続くと見られます。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト161.298)、8,199円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は11,742円の利益となりました。

 

●ポンド円

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2月15日までのレンジ=185.22〜180.06

2月15日時点の戦略=見送り

2月前半のポンド円もユーロ円同様に月初安値、今週が高値となっていますが、ポンド円の方が買いの勢いが強く年初来高値を更新しています。これは前回の英中銀MPCにおいて利上げに賛成票を投じた委員が2人いたことから、緩和への転換が後退しているという見方によるものです。ただ、ポンド円も基本的にドル円の影響が大きいという点は変わりません。

ポンド円は運用を見送っていますが、運用するならば現状はB150継続となります。

 

●豪ドル円

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2月15日までのレンジ=95.49〜97.85

2月15日時点の戦略=B100を継続

2月前半の豪ドル円も他のクロス円と同様、月初からじり高の動きを続けています。ただ、中国景気の影響を受けやすい豪ドルにとって、不動産不況の影響が不透明なことから、97円台後半になる利食いもでて、比較的売買の回転が速くなってきている様子が伺えます。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト97.466)、13,520円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は5,480円の利益となりました。

 

●ユーロドル

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2月15日までのレンジ=1.0694〜1.0897

2月15日時点の戦略=B100を継続(16日終値でS100に転換の可能性)

ユーロドルはドル円ほどではありませんが、全般的なドル高の動きを受けてじり安の流れとなっています。ECB内でもタカ派、ハト派は分かれているものの主要3極ではECBが最も早く緩和に転じそうだという見方もユーロドルの上値を抑えていますが、ユーロ円での円売り(ユーロ買い)の動きがユーロドルの値幅を相殺する格好となっています。

ユーロドルは「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均コスト1.08937)、44,412円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益はありません。なお、16日終値でS100に転換する可能性が高い状況です。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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2月15日時点の戦略=B80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

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2月15日時点の戦略=B80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

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2月15日時点の戦略=S50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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2月15日時点の戦略=S50を継続

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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2月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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2月15日時点の戦略=B80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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2月15日時点の戦略=S80を継続



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。