【FX初心者必見】翌週にポジションを持ち越すことが危険な理由
FXは、ほぼ24時間取引できますが基本的に土日は取引できません。
また、未決済の取引(ポジション)は、ロールオーバーという仕組みによって翌営業日へ持ち越されますので、週末に保有していたポジションは、翌週に持ち越されます。
ここで土日は取引ができなくなるだけでしょ?と思ったそこのあなた!
実は、翌週へのポジション持ち越しには、思わぬリスクがあるんです。
今回は、翌週へのポジション持ち越しにが危険な理由について、具体的に解説します。
FX初心者はもちろん、中級者以上の方にも気付きがある内容となっていますので、是非最後までご覧ください。
翌週へポジションを持ち越す?
FX取引は基本的にほぼ24時間取引ができます。
マーケットと呼ばれる世界中に点在する通貨の市場を「はしご」することで、ほぼ24時間取引が可能な仕組みを実現しています。
しかし、週末は例外です。
FXサービスを提供する会社によって取引可能な時間は異なりますが、東京・ロンドン・ニューヨーク市場などの主要市場で取引が行われない為、日本時間で土曜日の午前6時(※)から、週明け月曜日の午前7時までは取引ができません。
※米国標準時間中は午前7時から
そのため、土曜日の取引終了時に保有しているポジションは、冒頭でお話ししたロールオーバーによって自動で翌週へ持ち越されます。
ポジションの持ち越しリスクとは?
FXは、ほぼ24時間取引できること、土日は基本取引できないことはご理解いただけたかと思います。
しかし実は、取引ができない土日も為替レートは動いています。
土日は一部の地域を除いて世界中の市場が休みの為、基本、価格は動きにくい傾向にあります。
しかし、重要な経済ニュースや戦争、テロなどがあった場合は、翌週月曜日の始まりの価格が土曜日の終わりの価格から大きく開くことがあり、このような状態を「窓」、「窓が開く」などと呼ばれています。
ポジションを持ち越して利益方向に窓が開いた場合は、大きな利益となります。
逆に、損失方向に窓が開いた場合は、大きな損失が発生してレート変動によっては週明けいきなり自動ロスカット(※)でポジションが決済されてしまいます。
※自動ロスカットとは、お客様の損失拡大を防ぐ為、損失額が一定の割合を超えるとすべてのポジションを自動で決済する機能です。
また、自動ロスカットが発生する要因にはレバレッジという取引の仕組みが関係してきます。
FX取引では、レバレッジという仕組みがあり、自己資金を上回る金額の取引ができます。
個人口座のレバレッジは、最大25倍です。
例えば10万円の資金では、250万円相当の取引が可能です。
レバレッジは資金効率を高めることもできますが、レバレッジが高まるほど、リスクも高まる点には注意が必要です。
では、二つの例を挙げてレバレッジが高くなるとどのようにリスクが高まるか比較してみましょう。
1米ドルが140円のとき、1万米ドル取引するには、56,000円の資金が必要です。
そこで、10万円を入金して、1万米ドル買いポジションを保有したとします。
10万円で140万円分(140円×10,000米ドル)の取引をしていますので、レバ レッジは14倍(※)です。
※レバレッジ = (現在レート × 取引数量) ÷ 資金
この場合、 米ドル円が約4円下落したタイミングで、自動ロスカットが発生します。
では、すでに自動ロスカットに近い水準で、ポジションを保有した場合はどうでしょうか?
先ほどと同様に1米ドルが140円の時、6万円を入金して1万米ドル買いポジ ションを保有したとします。
6万円で140万円分(140円×10,000米ドル)の取引をしていますので、レバ レッジは23倍、、、ほぼ最大レバレッジ25倍!かなりハイリスクな取引です ね。
この場合、、、米ドル円が0.4円下落しただけで自動ロスカットが発生してしまいます。
いかがでしょうか。
同じ取引量でも資金10万円、レバレッジ14倍の取引では、自動ロスカットまでの値幅が4.4円あるのに対して
資金6万円、レバレッジ23倍の取引では自動ロスカットまでの値幅が0.4円しかありません。
2つの取引からレバレッジが高いほど、リスクの高い取引だということがおわかりいただけるかと思います。
では最後に、ポジションを持ち越すことに話を戻して、先ほどの2つの取引で損失方向に4円窓があいたシミュレーションをしてみましょう。
【米ドル/円が140円の時に1万米ドルの買いポジションを保有】
■資金10万円、レバレッジ14倍の取引では、、、
1万米ドルの取引で損失方向に4円レートが変動した場合の損益は、取引数量10,000×変動幅ー4円でー40,000円の損失です。
つまり、翌週月曜日の取引スタート時に資金は、10万円ー4万円で6万円となりますが、自動ロスカットが発生する水準には到達しなかった為、翌週もポジションを継続して保有することができました。
では、自動ロスカットの水準に近い取引で同様に損失方向に4円の窓があいて翌週月曜日の取引がスタートした場合、どうなるでしょうか。
■資金6万円、レバレッジ23倍の取引では、、、
取引数量とレートの変動幅は、資金10万円の例とかわりませんので、月曜 日の取引スタート時に発生する損失は、ー40,000円です。
しかし、この時点で自動ロスカットが発生する水準を大きく下回っています。
その為、取引開始と同時に自動ロスカットが発生してすべてのポジションが 自動で決済されてしまいました。
月曜日の取引スタート時の資金は、6万円ー4万円で2万円です。
ここから自動ロスカットが発生してすべてのポジションを価格を指定しない注文方法、成行注文で決済します。
FX取引は、元本が保証された商品ではありません。
また、値幅制限もありませんので自動ロスカット後の残金は、相場状況に委ねられ、預け入れた資金以上の損失が発生して追加で不足額を入金しなければならない・・・といった事態が発生する可能性もあるのです。
ポジションの持ち越しはNG?
では、翌週にポジション持ち越すことは、避けるべきなのでしょうか?
実は、そうとも言えません。
たしかに、週末のポジションを翌週に持ち越すことは、取引条件によってリスクは大きくなりますが、適切にポジションや資金を管理していれば、リスクは 抑えられます。
心がけたいのは、週明けの価格変動を想定て、それに耐えられる取引量や、レバレッジ倍率に抑えて余裕のある資金で取引をすることです。
未来の為替レートは誰にも予想できないため、唯一の正解はありませんが、 弊社では、初心者の方であれば「3〜5倍程度」のレバレッジでお取引いただ くことをおすすめしています。
また、弊社では、一度設定を行えば為替レートに追従して24時間自動で売買を繰り返すFX自動売買システム『ループイフダン』を提供しています。
ループイフダンは、余裕のあるご資金で半年から1年など中長期運用を継続してコツコツと利益を積み重ねていくシステムです。
難しい知識は必要なく、中長期運用が前提の仕組みとなっていますので、今回ご紹介した『ポジションの持ち越し』で頭を悩ませることもなくなるのではないでしょうか。
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資金にあわない無理な設定では、すぐに損切りやロスカットの憂き目にあってしまいます。
これから運用をスタートする2人を参考に 資金管理 のコツ を学びましょう。
※本記事は情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本記事の情報により生じたいかなる損害についても弊社及び執筆者は一切の責任を負いかねます。