山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年9月①)
ループイフダン「2023年9月の戦略」
●お知らせ
- 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。
- 過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka
●現在のポートフォリオ運用について
「移動平均で攻めるループイフダン戦略」
使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。
長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。
リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。
ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。
●米ドル円
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※赤い線が移動平均線です。
8月のレンジ=141.50〜147.36
9月の戦略=B100を継続
8月のドル円は米国雇用統計や経済指標に反応した押しもありましたが、注目のジャクソンホールでパウエルFRB議長がタカ派な講演を行ったこともあり、最終週には一時147円台に乗せる場面も見られました。日米金利差を考えるとドル売りで攻めることは困難と考える参加者は多く、押しが入ったらカウンターでドル買いという動きが続いています。米国の利上げがもう無いと確信できるまでは円安の動きは簡単には止められないという動きが続きそうですが、150円の大台では介入が出ると見ていますので、そういう意味では上値余地も徐々に限定的なものとなっていきそうです。
ドル円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト145.890)、5,453円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は42,057円の利益となりました。
●ユーロ円
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8月のレンジ=155.53〜159.75
9月の戦略=B100を継続
8月のユーロ円は日米間だけでなく日欧間の金利差もあることから底堅い値動きを続けました。ジャクソンホールにおけるラガルドECB総裁の講演や前回のECB理事会議事録公表で9月利上げの可能性が後退したことから下旬にも押しは入りましたが、ドル円同様にユーロ円でも押し目買いの動きは強く、160円の大台目前の水準まで高値を切り上げることとなりました。
ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト158.314)、4,968円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。7月の確定損益は26,596円の利益となりました。
●ポンド円
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8月のレンジ=180.51〜186.75
9月の戦略=様子見
8月のポンド円は月初こそ売りが先行したものの、他のクロス円同様に円がじり安傾向を辿ったことで年初来高値を更新する動きとなりました。ドル円と異なりクロス円での介入は出ないことから押し目買いが出やすいのですが、ドル円が150円の大台に近づく場面では介入警戒感が高まりますので、いったん利食いを考える向きが増えてくると見られます。
ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。
●豪ドル円
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8月のレンジ=92.78〜95.79
9月の戦略=B100を継続
8月の豪ドル円は他のクロス円に比べると底堅いものの上値も重たいという流れが続き、テクニカルにも三角もちあいの動きになってきました。日豪金利差もあるいっぽうで、資源国として中国の景気の影響を受けやすい豪ドルは、中国が発表する弱い経済指標や緩和の動きを見て積極的には買いにくい流れになっていると言えます。三角もちあいをどちらに抜けるのかを見極めたいと考える参加者は多いと見られます。
現時点でのポジションは4単位(平均コスト95.414)、8,617円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は16,584円の利益となりました。
●ユーロドル
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8月のレンジ=1.0765〜1.1063
9月の戦略=S100に転換(8月25日終値で転換)
8月のユーロドルは、値幅は伴わないもののじり安の流れが続きました。基本的に米欧金利差があり、特に米長期金利の利回りが上昇する動きの中でユーロ売り・ドル買いの動きが強まりました。ECB議事録で9月利上げに消極的な姿勢が示されていたこともユーロの上値を抑える要因となりました。
ユーロドルは「B100」で運用していましたが、8月25日終値で2週連続で移動平均線を下回ることとなり、8月28日に「S100」へと転換しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.07831)、422円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。8月の確定損益はポジション転換による損失もあり、50,507円の損失となりました。
●カナダ円(チャートのみ)
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9月の戦略=B80を継続
●スイス円(チャートのみ)
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9月の戦略=B80を継続
●ランド円(チャートのみ)
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9月の戦略=B50を継続
●トルコリラ円(チャートのみ)
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9月の戦略=S50を継続
●メキシコペソ円(チャートのみ)
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9月の戦略=B50を継続
(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。
●NZドルドル(チャートのみ)
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9月の戦略=S80を継続
●豪ドルNZドル(チャートのみ)
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9月の戦略=B80を継続
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