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2023/08/15
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年8月②)

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#スワップポイント
#投資資金

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ループイフダン「2023年8月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

    • 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。
    • 過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
      https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

8月15日までのレンジ=141.50〜145.57

8月15日時点の戦略=B100を継続

8月上旬のドル円は月初の米国雇用統計で一時的にドル売りが入った場面を除いて一貫してドル買いが続きました。背景としては米金利が大幅に上昇し14日には10年債利回りは4.215%へと昨年11月以来の水準に上昇、ドル円もついに145円台乗せとなりました。本邦当局は不気味な静けさを保っていますが、昨年差塩に介入が出た水準が145.90レベルであったことを考えると、そろそろ警戒水域に入ってきたと考えた方がよさそうです。けん制発言なしに突然の介入という動きもあり得ますが、それでも下押ししたところでは改めてドル買いという動きになるでしょう。

ドル円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト145.400)、855円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は26,271円の利益となりました。

●ユーロ円

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8月15日までのレンジ=155.53〜159.21

8月15日時点の戦略=B100を継続

8月前半のユーロ円は月初こそやや売りが先行しましたが、その後はドル円だけでなくクロス円全般でも円安状態となりました。2週目には年初来高値を更新し、節目となる大台160円を視野に入れる展開となっています。ドル円と異なりユーロ円をはじめとするクロス円では介入も出ないため円売り安心感が広がり円独歩安状態となっています。

ユーロ円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト158.847)、400円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は15,729円の利益となりました。

●ポンド円

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8月15日までのレンジ=180.39〜184.72

8月15日時点の戦略=見送り

8月前半のポンド円はユーロ円と同じ構図流れで、月初はやや売りが先行したものの、その後はドル円上昇が円独歩安へとつながり、ポンド円もまた年初来高値を更新中です。今後ドル円で介入が出るようなことがあれば一時的な急落を見る可能性はありますが、その後は改めて円安の動きを再開しやすい流れとなっています。

ポンド円は運用を見送っていますが、運用するならばB150継続ということになります。当レポートではしばらくは運用見送りのスタンスを続けます。

●豪ドル円

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8月15日までのレンジ=92.89〜94.93

8月15日時点の戦略=B100を継続

8月前半の豪ドル円は底堅いものの上値も重く、中期的には6月の年初来高値以降の高値を切り下げる展開となっている点で欧州通貨のクロスとは状況が異なっています。大きな理由としては中国の景気減速懸念が強まり、直近で発表された中国CPIはマイナスとデフレとなりました。他の中国の経済指標も全般に弱く、景気テコ入れの政策が功を奏するにはしばらく時間がかかるであろうことから資源国としての豪ドルには悪材料となっています。

豪ドル円はB100を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均コスト95.414)、11,633円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は5,462円の利益となりました。

●ユーロドル

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8月15日までのレンジ=1.0874〜1.1063

8月15日時点の戦略=B100を継続(今後の展開で来週末にS転換の可能性あり)

ユーロドルは動きが鈍い展開が続いています。ドル高におけるユーロ売りと、ユーロ円でのユーロ買いが相殺する格好でユーロドルの値幅を狭くしています。日々のレンジもドル円の半分程度の値動きに留まることが多いのですが、米金利が大きく上昇してきたことでここからはユーロドルも下げる流れが加速する可能性も出てきました。

ユーロドルは「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均コスト1.10717)、52,536円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は7,005円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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8月15日時点の戦略=B80を継続



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。