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2023/08/01
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年8月①)

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#経済指標・ニュース解説

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ループイフダン「2023年8月の戦略」

●お知らせ

    • 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。
    • 過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
      https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

7月のレンジ=137.23〜144.90

8月の戦略=B100を継続

7月のドル円は月前半は米国のインフレが鎮静化したことによる米金利低下と、内田日銀副総裁がイールドカーブコントロール(YCC)の修正に言及したことがドル売り・円買い双方に作用したことで一時137円台前半へと円高が進行ました。しかし、その後、G20で植田日銀総裁がYCC修正に否定的な発言をしたことで反転、また金融政策ウィークではFRBは予想通りに0.25%利上げ、日銀はサプライズでYCCの修正に動きましたが円高は一時的で日米金利差がさらに拡大したことから改めてドル買いに動き、142円台後半まで円安が進むこととなりました。

ドル円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト142.415)、1,501円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。7月の確定損益は月前半の損切もあり21,411円の損失となりました。

●ユーロ円

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7月のレンジ=151.40〜158.04

8月の戦略=B100を継続

7月のユーロ円は月前半はドル円の影響が大きくユーロドル上昇以上にドル円の下げが目立ったことで下げが先行、その後買い戻しが出る流れとなりました。ECB理事会に向けては一時年初来高値を更新し158円台も見ましたが、利食いと日銀会合前後の乱高下により、月間安値更新後の高値圏とクロス円は全般に荒っぽい値動きの最終週となりました。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト156.835)、368円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。7月の確定損益は日銀会合前の下げで損切に引っかかったこともあり、8,083円の利益に留まりました。

●ポンド円

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7月のレンジ=176.31〜184.00

8月の戦略=様子見

7月のポンド円は月初に年初来高値をわずかに更新して以降は、ポンドドルの上昇以上にドル円の下げが大きかったことで調整の売りが続きました。そして日銀会合前夜の日経速報で円高に振れたあとに行って来いで買い戻しという乱高下もドル円や他のクロス円と同様の動きだったと言えます。

ポンド円は当面ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。

●豪ドル円

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7月のレンジ=91.78〜96.82

8月の戦略=B100を継続

7月の豪ドル円は豪中銀が金融政策決定会合で現状維持としたことをきっかけに売りが先行、ドル円の下げも手伝って上値が重くなりました。その後金融政策ウィークに向けて買い戻しが出たものの日経速報で下げた後に行って来いで買い戻しと、月後半はドル円の動きそのままの展開となっていました。

現時点でのポジションは3単位(平均コスト95.918)、177円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。7月の確定損益は25,464円の利益となりました。

●ユーロドル

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7月のレンジ=1.0833〜1.1275

7月の戦略=B100を継続(6月23日終値で転換)

7月のユーロドルは、月前半は米金利低下と年初来高値更新というテクニカルなユーロ買いも加わって1.12台後半までユーロ買いが進みましたが、後半はECB理事会に向けてのポジション調整もあり急速に水準を下げる展開となりました。ECB理事会では予想通り0.25%の利上げとなったものの9月の追加利上げ思惑は後退し上値の重たいままでの月末クローズとなりました。

ユーロドルは「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは3単位(平均コスト1.11219)、31,272円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。7月の確定損益は26,964円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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8月の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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8月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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8月の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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8月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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8月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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8月の戦略=S80に転換(7月28日終値)

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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8月の戦略=B80に転換(7月28日終値)



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。