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2023/07/18
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年7月②)

#FX
#経済指標・ニュース解説

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ループイフダン「2023年7月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

    • 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。
    • 過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
      https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

7月15日までのレンジ=137.23〜144.90

7月15日時点の戦略=B100を継続

7月上旬の米ドル円は145円近い水準から137円台前半まで大きく円高が進行しました。理由の一つは最近発表された米国CPI、PPIが予想以上に低下してきていることから米金利が低下しドル売り要因となったことです。もうひとつは内田日銀副総裁がイールドカーブコントロールの修正について言及して以降、7月の日銀会合で修正が行われるのではないかという思惑が急速に高まり、そうだとすると大規模緩和の出口も近いかもしれないということが円買いにつながりました。ドル、円双方の材料が同方向を向いたことによる円高相場でした。

ドル円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均コスト139.882)、24,935円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は高いコストの買いポジションが損切に引っかかり66,754円の損失となりました。

●ユーロ円

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7月15日までのレンジ=153.36〜157.95

7月15日時点の戦略=B100を継続

7月前半のユーロ円はドル円同様にユーロドルもドル安に動いたものの7月ECB理事会での利上げが確実視されていることから、ユーロドルは底堅い動きを示しましたが、ドル円での円買い戻しの動きがユーロ円でも見られたことから、ユーロ円は高値圏から調整の売りが出るうごきへと繋がりました。ただユーロ円の場合はまだ安値を切り上げる動きも続いているため、今後の展開次第では改めて高値を試す可能性はありそうです。

ユーロ円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは3単位(平均コスト156.791)、14,406円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は10,340円の利益となりました。

●ポンド円

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7月15日までのレンジ=179.47〜184.00

7月15日時点の戦略=見送り

7月前半のポンド円は、ユーロ円と同じ構図です。米金利低下によるドル売りの動きがポンドドルの買いになったいっぽうで、ドル円ではドル売り+円買いの動きが重なったことで、クロス円は高値圏からやや反落する動きとなっています。引き続き、ドルの動きと円の動き双方の状況を見ながらクロス円の動きを考える流れが続くでしょう。

ポンド円は運用を見送っていますが、運用するならばB150継続ということになります。当レポートではしばらくは運用見送りのスタンスを続けます。

●豪ドル円

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7月15日までのレンジ=93.26〜96.82

7月15日時点の戦略=B100を継続

7月前半の豪ドル円は4日の中銀会合で現状維持の結果となったことから前月の上げに対する調整もあり売りが先行していました。しかし、その後は米金利低下の動きが豪ドルでも米ドル売りが入る動きとなりやや戻す展開となっています。ただ、隣のニュージーランドと比べると政策金利が1.4%ほど低く、豪ドルNZドルでの売りが出やすい地合いが上値を抑えやすくなっています。

豪ドル円はB100を継続しています。現時点でのポジションは3単位(平均コスト95.918)、19,781円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は5,115円の利益となりました。

●ユーロドル

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7月15日までのレンジ=1.0833〜1.1244

7月15日時点の戦略=B100を継続

ユーロドルは月初こそ前月下旬からのフラッグパターンを継続しやや上値の重たい展開でスタートしましたが、フラッグの上抜け、年初来高値更新というテクニカルな動きが、米金利低下によるドル売りに加わって第2週に大きくユーロ高に動くこととなりました。これまでは1.11台に乗せられない展開を繰り返してきましたが、今回の上抜けで1.11がしばらくは強いサポートになってくると考えられます。

ユーロドルは「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.12233)、1,043円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は20,053円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B80に転換(7月14日終値)

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=S80に転換(7月14日終値)



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【本レポートに関するご注意】

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。