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2023/07/04
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年7月①)

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#経済指標・ニュース解説

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ループイフダン「2023年7月の戦略」

●お知らせ

    • 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。
    • 過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
      https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

6月のレンジ=138.45〜145.06

7月の戦略=B100を継続

6月のドル円は月初安値の月末高値と月を通して円安の進行が目立ちました。月初こそもみあいペナントを形成していましたが上抜けたことでテクニカルに買いが出て、その後も主要国の金融政策イベントでは日銀だけが緩和維持と明確に方向性が異なったこと、月末前のECBフォーラムでも金融政策イベントと同じ発言が聞かれたことで一時145円台を見ることとなりました。当局からは円安をけん制する発言は出たものの、そのトーンは強く無く市場参加者としてはレートチェックが出るまでは円売り継続というスタンスのようです。

ドル円は「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト144.401)、1,431円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。6月の確定損益は39,247円の利益となりました。

●ユーロ円

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6月のレンジ=148.62〜157.99

6月の戦略=B100を継続

6月のユーロ円はドル円だけでなく対欧州通貨を中心としたクロス円でも円安が進行したことで、ユーロ円は2008年以来のユーロ高となり、リーマンショック前の水準にまで上昇する動きを見せました。ECBが利上げ継続スタンスを示していることに対し、日銀が緩和継続で円独歩安の状態となっているためです。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト157.811)、12円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。6月の確定損益は63,605円の利益となりました。

●ポンド円

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6月のレンジ=172.67〜183.86

7月の戦略=様子見

6月のポンド円もユーロ円同様にポンド高以上に円安が目立っての上昇となりました。ポンド円は2015年以来の高値となっていてブレグジットの国民投票前の水準を回復しています。欧州通貨ではスイス円も史上最高値をつけるなど軒並み円安による欧州通貨高がクロス円で目立った6月となりました。

ポンド円は当面ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。

●豪ドル円

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6月のレンジ=90.29〜97.66

7月の戦略=B100を継続

6月の豪ドル円は他のクロス円同様に大きく上昇しましたが、欧州通貨ほどの勢いではなく、まだ昨年高値もトライしていない水準となります。それでもレンジは7円以上に達していますので、いかに円だけが弱いのかがわかります。ただ、高値をつけたタイミングが欧州通貨に比べると早く、目先の高値をつけた感があることも事実です。

現時点でのポジションは2単位(平均コスト96.428)、2,934円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。6月の確定損益は29,211円の利益となりました。

●ユーロドル

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6月のレンジ=1.0661〜1.1011

7月の戦略=B100を継続(6月23日終値で転換)

6月のユーロドルはECB理事会で0.25%の利上げ、いっぽうでFRBは現状維持と金利差縮小思惑によるユーロ買いの動きが見られました。一時1.10の大台乗せもありましたが、大台超えではユーロ売りオーダーも見られ、月末に向けてはやや売りが目立っての引けとなりました。先月も書きましたがユーロ買いポジションは多少は減ってきているもののまだ高水準で上がったところでの利食い売りが待ち構えている様子でした。

ユーロドルは6月23日の終値で2週連続で移動平均線を上回って引けたことで「B100」に転換して運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.09214)、368円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。6月の確定損益はポジション転換による損失もあり599円の利益に留まりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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7月の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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7月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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7月の戦略=B50を継続(6月16日終値で転換)

●トルコリラ円(チャートのみ)

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7月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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7月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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7月の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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7月の戦略=B80を継続



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。