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2023/01/05
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年1月①)

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ループイフダン「2023年1月の戦略」

●お知らせ

  • あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
  • 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。昨年は3回見直しを行っていますので、現在の戦略についてまとめてあります。
  • 12月10日(土)にWEBセミナーを開催しました。アイネット証券のホームページにてご視聴いただけますので、是非ご覧ください。
    https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

12月のレンジ=130.57〜138.17

1月の戦略=S100を継続

12月のドル円は11月末のパウエルFRB議長講演で12月FOMCでの利上げ幅縮小に言及したことを受けドル売りが先行、しかし下げたところではドル買いも見られ20日までは横方向のもみあいが続きました。しかし20日の日銀会合においてサプライズのイールドカーブコントロールの変動幅拡大という実質的な緩和縮小が発表されたことで130円台半ばまで円買いが進行、その後も戻りでは売りに押され月間安値圏での年末クローズとなりました。

ドル円は「S100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト130.198)、2,414円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。12月の確定損益は85,335円の利益となりました。

●ユーロ円

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12月のレンジ=138.80〜146.71

1月の戦略=S100に転換(1月3日)

12月のユーロ円は欧州の主要中銀が12月に追加利上げを行う反面、日銀は現状維持との見方からユーロ円は買いが先行しました。しかし、日銀会合でもイールドカーブコントロールの変動幅拡大と、緩和縮小に踏み切ったことで一気にそれまでの動きの巻き返しが起こることとなりました。

ユーロ円はB100で運用を継続していましたが、年末に2週連続で移動平均線を下回って引けたことでS100に転換、年明け3日にS100へとポジションを変えています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト138.466)、255円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。12月の確定損益は20日の日銀会合時の損切もあり19,122円の損失となりました。

●ポンド円

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12月のレンジ=157.81〜169.26

1月の戦略=S150に転換(1月3日)

12月のポンド円は、ユーロ円と似た動きで、英中銀の利上げに対して日銀は現状維持との思惑によるポンド円の買いが先行しました。しかし20日の日銀会合では実質的に緩和縮小というサプライズがあり、ポンド円は一気に水準を下げ9月以来の安値をつけて引けました。

ポンド円はB150で運用を継続していましたが、年末に2週連続で移動平均線を下回って引けたことでS150に転換、年明け3日にS150へとポジションを変えています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト157.330)、420円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。12月の確定損益は20日の日銀会合時の損切もあり64,423円の損失となりました。

●豪ドル円

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12月のレンジ=87.02〜93.60

1月の戦略=S100を継続

12月の豪ドル円は月初は11月末のパウエル議長発言による円高、その後は豪中銀利上げによる豪ドル買いとなりましたが、20日までは基本的にもみあいを続けていました。そして、20日の日銀会合がサプライズとなったことで他のクロス円同様に急速な円高を見て、月末の引けにかけては買い戻しも出た流れです。

豪ドル円は「S100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト88.483)、13,212円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。12月の確定損益は21,999円の利益となりました。

●ユーロドル

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12月のレンジ=1.0392〜1.0735

1月の戦略=B100を継続

12月は米欧ともに0.5%利上げを実施することは織り込み済みであるいっぽうで、米国の利上げペースが減速することを背景としたドル売りの動きがユーロドルでもユーロ買い(ドル売り)に動きやすい流れとしていたこと、またテクニカルにユーロ買いのチャートパターンが続いていたこともユーロじり高の動きとなった要因です。

ユーロドルは「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト1.06074)、515円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。12月の確定損益は19,338円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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1月の戦略=S80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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1月の戦略=S80に転換(1月3日)

●ランド円(チャートのみ)

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1月の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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1月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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1月の戦略=S50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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1月の戦略=B80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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1月の戦略=S80を継続



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。