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2022/12/15
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年12月②)

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ループイフダン「2022年12月の戦略(月中レビュー)」

●お知らせ

●2022年のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

12月15日までのレンジ=133.61〜137.96

12月15日時点の戦略=S100を継続

12月前半のドル円は、11月末にパウエルFRB議長が行った講演で12月FOMCでの利上げ幅縮小に言及したことから米金利低下によるドル売りが先行しました。その後強いPPIでドル買い、弱いCPIでドル売りと上下してからのFOMC待ち。FOMCでは予想通り0.5%と利上げ幅の縮小となったものの、金利見通しで2023年末の中間値が前回から0.5%上がり、5.125%となったことから137.96レベルまで上昇。しかし、パウエル議長は今後はデータ次第で、抑制的な金利水準に近づきつつあると今後の状況によってはそこまでタカ派に動かないことへの含みも残したことで引けにかけてはドルの上値が重くなりました。

ドル円は「S100」で1日から運用を開始しました。現時点でのポジションは3単位(平均コスト134.676)、15,947円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は47,318円の利益となりました。

●ユーロ円

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12月15日までのレンジ=140.75〜145.34

12月15日時点の戦略=B100を継続

12月前半のユーロ円は月初こそドル円の下げに引っ張られた売りが先行しましたが、すぐに買い戻され、その後は底堅いドル円とともにユーロ円をはじめとする対欧州通貨でのクロス円も底堅い流れとなりました。これは本日15日に一連の欧州主要中銀(スイス中銀、英中銀、ECB)の金融政策決定会合があり、各中銀とも0.5%の利上げが行われることがコンセンサスであることから、日本との金利差拡大が底堅い動きの要因となっています。

ユーロ円は「B100」で1日から運用を開始しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト144.650)、833円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は20,331円の利益となりました。

●ポンド円

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12月15日までのレンジ=163.03〜169.08

12月15日時点の戦略=B150を継続

12月前半のポンド円も、ユーロ円同様でドル円の底堅い動きと本日15日の英中銀利上げによる金利差拡大からポンド円の買いにつながっていました。本日の一連の欧州の政策金利発表が終わるとクリスマスに向け市場参加者が減少します。本来であれば動きも鈍ってくるのですが、今年はまだまだ動きも大きいことから注意すべき時期になって行きそうです。

ポンド円は「B150」で1日から運用を開始しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト168.400)、2,070円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は30,275円の利益となりました。

●豪ドル円

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12月15日までのレンジ=90.97〜93.60

12月15日時点の戦略=S100を継続

12月前半の豪ドル円は月初はドル円に引っ張られての円高、その後はドル円の買い戻しに加え6日に豪中銀が予想通り0.25%の利上げを行い3.1%としたことで、日本との金利差拡大によるクロス円での買いが対豪ドルでも見られた格好です。しばらくはクロス円は押し目買いが入りやすい地合いが続きそうです。

豪ドル円は「S100」で1日から運用を開始しました。現時点でのポジションは2単位(平均コスト92.493)、2,752円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は4,953円の利益となりました。

●ユーロドル

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12月15日までのレンジ=1.0392〜1.0682

12月15日時点の戦略=B100を継続

12月前半のユーロドルは月初からじり高の動きが続きました。FRBもECBも0.5%へと利上げ幅を縮小するのは同様と金融政策イベントの与える影響よりもテクニカルにユーロドルが買いサイクルに入っていること、またそれまで悪材料が目立ち買いが出遅れていた向きがユーロ買いに回っているというフローの動きも見られました。

ユーロドルは「B100」で1日から運用を開始しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.06745)、1,466円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は19,338円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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12月15日時点の戦略=S80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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12月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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12月15日時点の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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12月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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12月15日時点の戦略=S50に転換(12月9日)

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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12月15日時点の戦略=B80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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12月15日時点の戦略=S80を継続



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。