山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年12月①)
ループイフダン「2022年12月の戦略」
●お知らせ
- 12月10日(土)13:00〜、今年最後のオンラインセミナーを開催します。詳細は下記をご覧ください。
https://inet-sec.co.jp/news/detail.jsp?id=465
皆様の参加をお待ちしております。
- 過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka
●2022年のポートフォリオ運用について
「移動平均で攻めるループイフダン戦略」
使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。
長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。
リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。
ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。
*11月の損益について
円相場を中心としたボラティリティ上昇により思いのほか早期に最大許容損失額に到達してしまうことが何度か発生していますが、11月も10日に発表された米国CPIの結果を受けて介入以上の値動きとなり、全てのポジションを決済することとなりました。
そのため月中レポートに書いたように、12月から1回あたりの取引量を1万通貨単位から5千通貨単位に減らすこととしました。それ以外の変更はありません。
●米ドル円
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※赤い線が移動平均線です。
11月のレンジ=137.65〜148.81
12月の戦略=S100を開始
11月のドル円は10日の米国CPIをきっかけに急落し、その後のPPIで137.65レベルと学館安値を見ることとなりました。米国のインフレがピークアウトしたとの判断から10年債利回りが低下し、それにともなってドル円でもドルが売られた結果です。その後月末までは安値圏でのもみあいを続けていましたが、パウエル議長が講演で12月から利上げ幅を縮小させることに言及したため、再び月間安値に並ぶ下げを演じ、月初の本日には朝方から一段安の動きを見せています。
なお、11月の損益は中間レポートで報告した通り、112,170円の損失となりました。
ドル円は11月18日に終値が2週連続で移動平均線を下回ったことでB戦略からS戦略への転換が確定しました。あらたに「S100」で運用することとなりますが、今回から1回あたりの取引金額を半減しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト136.716)、195円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。
●ユーロ円
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11月のレンジ=142.57〜147.10
12月の戦略=B100を再開
11月のユーロ円はドルの動きとしてドル円とユーロドルが基本的には同様の動きをしていたためドル円ほどの動きでは無かったものの、ドル円での運売りポジション解消がより強かったことで徐々に上値が重くなる展開となりました。ただ、11月末のパウエル議長講演後にドル円が大幅安となり、月初もドル円が続落した動きからユーロ円も11月安値を下回る動きでのスタートとなっています。
なお、11月の損益は中間レポートで報告した通り、17,648円の損失となりました。
ユーロ円は上値が重たいものの終値と移動平均線の位置関係に変化はありません。B100での運用を再開することとなります。現時点でのポジションは1単位(平均コスト142.610)、145円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。
●ポンド円
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11月のレンジ=163.03〜170.94
12月の戦略=B150を再開
なお、11月の損益は中間レポートで報告した通り、59,223円の損失となりました。
ポンド円も上値は重たいものの終値と移動平均線の位置関係に変化はありません。B50での運用を再開することとなります。現時点でのポジションは1単位(平均コスト165.329)、295円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。
●豪ドル円
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11月のレンジ=92.13〜95.55
12月の戦略=S100を開始
11月の豪ドル円は上値が重たいものの値動きとしては3円強のレンジに収まっていることを考えると他のクロス円同様にドルの動きはドル円同様であるものの、ドル円ほど豪ドルドルでのドル売りが強く無かったという動きです。ただ、中国でのゼロコロナ政策による景気後後退リスクが強まると資源国としての豪ドルは上値が重たくなっていく可能性がある点には注意が必要でしょう。
なお、11月の損益は中間レポートで報告した通り、30,608円の損失となりました。
豪ドル円は11月18日に終値が2週連続で移動平均線を下回ったことでB戦略からS戦略への転換が確定しました。あらたに「S100」で運用することとなります。現時点でのポジションは1単位(平均コスト93.028)、290円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。
●ユーロドル
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11月のレンジ=0.9729〜1.0496
12月の戦略=B100を開始
11月は米金利低下の影響から主要通貨におけるドル売りが強まりましたがユーロドルでも同様で、月初の0.97台から月末には1.05目前の水準へとユーロ高が進みました。FRBが利上げ幅を縮小してくるとECBも同様の動きとなってくる可能性はあるものの、現状では米金利に対する反応が強い状況と言えます。
なお、11月の損益は中間レポートで報告した通り、104,347円の損失となりました。
ユーロドルは11月18日に終値が2週連続で移動平均線を上回ったことでS戦略からB戦略への転換が確定しました。あらたに「B100」で運用することとなります。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.04405)、82円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。
●カナダ円(チャートのみ)
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12月の戦略=S80を継続
●スイス円(チャートのみ)
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12月の戦略=B80を継続
●ランド円(チャートのみ)
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12月の戦略=B50に転換(11月25日)も再転換の可能性あり
●トルコリラ円(チャートのみ)
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12月の戦略=S50を継続
●メキシコペソ円(チャートのみ)
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12月の戦略=B50を継続
(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。
●NZドルドル(チャートのみ)
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12月の戦略=B80を継続
●豪ドルNZドル(チャートのみ)
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12月の戦略=S80を継続
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