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2022/08/18
資産運用全般

お笑いコンビKさんの投資トラブルは他人事じゃない!!意外と身近な投資詐欺のパターン5選

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2022年7月、お笑いコンビのKさんの巨額投資トラブルが報じられました。Kさんの投資金額は明かされていませんが、一説には、総額6から7億円とも言われています。

なぜKさんは、このような投資トラブルに見舞われてしまったのでしょうか?

また、投資トラブルや投資詐欺を避けて、賢く資産運用を継続するためのポイントはどこにあるのでしょうか?今回は、よくある投資詐欺のパターンとして、次の5つをご紹介します。

1.元本保証を謳っている
2.お金を預けるだけで増えると謳っている
3.未登録業者や個人が勧誘している
4.高利回りなリターンを「約束」している
5.SNSを通じて勧誘している

もちろん、これらの中には、必ずしも投資詐欺に直結しない項目もあります。

しかし、投資詐欺の手口には共通している点も多いため、5つのポイントをおさえておけば、投資トラブルを未然に防ぐことに役立つでしょう。

1.元本保証を謳っている

元本保証を謳っている投資商品をみかけたら、詐欺だと思ってください。元本とは、投資の元手のことです。たとえば10万円を投資する場合「10万円を下回って損失を被ることはない」と保証するのが、元本保証です。元本保証は、私たちにとって魅力的なうたい文句ですよね。

しかし、元本保証を謳って出資をつのることは、出資法と呼ばれる法律で制限されており、銀行など一部の金融機関を除いて、元本保証をうたうことはできません。認可された機関以外が元本保証を約束して不特定多数の人から資金を集めると、罰則3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が課せられます。

一般の方が行う投資のほとんどは、元本割れによるリスクと引き返えに、リターンを期待するという性質を持っています。一定以上の利回りが期待できる、株式投資、FX、投資信託、暗号資産、その他ビジネスへの投資で、元本が保証されることはありません。

2.お金を預けるだけで増えると謳っている

お金を預けるだけで増えるというような夢みたいな話があったらいいですよね?果たして本当にそうなのでしょうか?結論からお話をするとやはりそんな事はありません。

最近、非常に多い投資詐欺の形態でポンジスキームというものがあります。投資家からお金を集め運用を約束することで、決まった配当の支払いを約束します。しかし実際には、ポンジスキームの運営元は投資家から集めたお金を運用せず、配当の支払いのみをおこないます。なぜ運用をしていないのに配当金が支払えるのかというと、投資家から集めたお金の一部を、ただそのまま配当金として支払っているためです。

たとえば、年間利回り60%をうたう投資商品に100万円を預けると、毎月5万円の配当が受け取れる計算です。しかしこの5万円は、預けた100万円の中から支払われているのです。投資家は、配当金が支払われるため「運用がうまくいっている」と信じてしまいます。その結果、追加投資で多額のお金を預けてしまい、その資金を持ち逃げされてしまうのです。ポンジスキームでは、常に多くの新規投資家が集まらなければ破綻し、配当金を支払うことができなくなります。

3.未登録業者や個人が勧誘している

詐欺投資商品の中には、投資助言業や代理業に未登録であるにもかかわらず、登録業者を名乗って勧誘をおこなっているものがあります。特に、「未上場の株を安く販売します」「今株を買えば、将来必ず高く買い取ります」といった勧誘で、未登録であるにもかかわらず登録業者を名乗る投資詐欺があります。

怪しいと感じたら、お金を預ける前に、金融商品取引法に基づく金融商品取引業の登録業者かどうかを、確認しておきましょう。金融庁や財務局では、WEBページや電話にて、金融商品取引業の登録業者を確認できます。

4.高利回りなリターンを「約束」している

「必ず儲かります」
「絶対に利益が出る仕組みです」
「月利30%を保証します」

「必ず」「絶対に」「保証します」等の断定的な言葉で宣伝している商品は、投資詐欺のよくあるパターンです。実際のところ、高い利回りが将来にわたって約束された投資商品は存在しません。また、「必ず儲かる」などの表現は、金融商品取引法で断定的判断として禁じられています。

それにもかかわらず、こうしたうたい文句で勧誘してくる投資商品は、詐欺です。

最近では、暗号資産に関連する投資商品で、高利回りを約束する投資詐欺もあります。

2021年には、暗号資産取引で高配当が得られるとうたう「OZプロジェクト」の主宰者が約1万5000人から60億円以上の資金を集めたとして逮捕されました。OZプロジェクトは、「投資で月利5%の配当を1000日間受け取れる」「人工知能搭載の仮想通貨のトレードシステムで4カ月後、元本は2.5倍に」になるなどと勧誘をしていましたが、それが実現することはありませんでした。

「必ず儲かる」などのうたい文句をみかけたら、まずは投資に必ずはないということを思い出しましょう。

5.SNSを通じて勧誘している

TwitterやInstagramなどのSNSで勧誘がおこなわれることが多いのも、投資詐欺の特徴のひとつです。SNSで勧誘がおこなわれている投資が必ずしも詐欺だというわけではありませんが、SNSを活用した投資詐欺は、近年急増しています。SNSを活用した投資詐欺を見抜くには、以下の3つのポイントに着目してみてください。

1つめに、「稼げる投資を教えます」などと投稿し、DMでの連絡をうながしてくるアカウントには注意が必要です。

2つめに、誰もがうらやむような私生活、たとえば多額の現金や高級ブランド、高級車の画像を投稿したり、取引ツールの利益確定画面などを発信して、稼いでいることをアピールしたりするアカウントには警戒しましょう。これらは投資詐欺に関連するアカウントによくみられるブランディングです。

最後に、投資商品の専門家としての立ち位置を信用しすぎないようにしましょう。投資の専門家は、誰もが名乗ることができます。また、ツイッターなどのSNSのフォロワー数は、お金を払えば簡単に増やすことができてしまいます。SNSで、「この人にお金を預ければ増やしてくれそう」と思わせる投稿内容は、投資アカウントのよくある手口であるため、特に警戒が必要です。

今回は、「投資詐欺のパターン5選」というテーマでお話ししてきました。詐欺の手口は日々巧妙化しており、今回のパターンに限りません。

資産を増やすために投資をするにもかかわらず、詐欺にあってしまっては意味がないですよね。投資詐欺を避けるもっとも良い方法は金融庁に登録を受けているFX会社や証券会社で投資をすることです。

投資は、最低限の知識を身につけ、正しく実践すれば、資産形成の大きな味方になってくれます。この記事をきっかけに、正しい株式投資、投資信託、FX投資をはじめてみてくださいね。

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