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証拠金の防衛が最優先!働いて元手を増やしながら腕を磨くのが成功の近道【鹿子木健】
FXは投資なのかギャンブルなのか…よく聞く話のテーマです。私が思うに、証拠金に対する考え方によって、FXは投資にもギャンブルにもなります。今回は証拠金を守り、育てていく考え方について解説します。
1.一番守るべき証拠金について
資産運用としてFXに取り組むのか、一発逆転のギャンブルやハラハラドキドキのエンターテインメントとして楽しむかの違いは、証拠金(投資元本)を大切にするかどうかだと思っています。
FXも含めた全ての資産運用は、投資元本、つまり元手をいかに守り、育てていくかというゲームです。元手が増えるほどリターンは増えますし、行動の選択肢も増えます。逆に元手が減るほどリターンも減り、やれることも少なくなります。そして元手がなくなれば再起不能です。
また、失った投資元本を取り戻すのは、非常に大変というのも有名な話です。100万円で投資を始めて10%を失ったら、元手は90万円になります。ここから10%を増やしても、99万円にしかなりません。つまり、一度減った資金を元に戻すには、それ以上に勝たないといけません。
同じような計算で、資金が増えるほどリターンが大きくなることも分かります。資金100万円のときの10%増は10万円勝ちですが、資金が500万円の10%増は50万円勝ちです。同じ難易度の投資行動でも、資金が多いほどたくさん儲けられるわけです。
つまり、FXを含む全ての投資においては、不用意に資金を減らすリスクを負ってはいけないのです。もちろん負けるときもあるので、勝率100%を目指す、損切りをできるだけしないといった意味ではありません。
負けるときは負けるからこそ、必ずやってくる負けトレードのときに、資金がごっそり減るような行動を取ってはいけないのです。
ハイレバレッジで一発狙いをするトレードや、いつか反転するだろうという限界まで続けるナンピンは、エンターテインメントとしてはたしかに秀逸ですし、ギャンブルとしても刺激的です。ですが、証拠金をむやみに危険にさらさないという、投資のセオリーからは明確に逸脱しています。
2.腕を磨きながら労働で証拠金を増やす
証拠金を減らさないために最も効果的なのは、投資をしないことです。やらなければ負けることはありません。
もちろんいつかはトレードをしなければいけませんが、十分に勉強をし、デモトレードで何百回もトレードを繰り返し、これならお金を増やせると自信をつけてからで十分に間に合います。せっかく勉強をして上手になっても、そのときに証拠金が十分でなければ満足に稼ぐことはできません。
つまり、腕を磨くフェーズでは、実トレードは必要ないということです。これもよく考えたら当然のことで、腕を磨く必要がある=技術や精神が発展途上ということですから、この状態で実運用をすればお金が減る可能性が高いことは明白ですよね。1通貨や100通貨といった超少額投資で実践の感覚を知るくらいは良いのかもしれませんが、大切な資金の大部分を投じるような本気トレードは、トレーニングが終わってからです。
腕を磨くフェーズでは、労働で証拠金を増やすのがおすすめです。労働は投資とは違い、お金という意味での元本は不要です。労働者のスキルや時間や体力を換金する作業ですから、元手の多さとリターンの多さは比例しません。
労働だろうが、投資だろうが、得られるのは同じお金です。
①勉強+デモトレード(あるいは超少額投資)で腕を磨きつつ、労働報酬を証拠金として蓄積する
②十分に勝てると確信してから、実運用を始める?
というフローが、遠回りに見えて一番堅実です。
投資としてFXに取り組むのですから、証拠金を守ることを常に第一に考えてください。
3.直近の相場から勝ちパターンを探る
私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。
勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、美味しい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。
「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。
勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。
ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。
もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。
私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。
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