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出口戦略がなければトレード結果がどうなるか分からない【鹿子木健】
1.口に入れたものは最後に身体から出る
皆さんは毎日何かを食べたり、飲んだりしていると思います。また、常に呼吸をしています。
口から取り入れたものは、いずれ必ず身体から排出されます。飲食したものは、消化器官で吸収されて栄養になり、最後には排泄されます。また空気は肺から取り入れられ、最終的に呼気として排出されます。
このように入ったものが出ていくからこそ、人間は生きていけます。
こう考えると、口から取り入れるものは身体を作るもの、そのものですよね。暴飲暴食は良くない、刺激が強いものは避けるべきという考えが自然と導かれ、結果として健康や寿命を獲得する、「身体上の勝ちパターン」につながるかもしれません。
2.買ったら売る、売ったら買う
さて、FXでは売買のパターンは2つだけです。
最初に買う→最後に売る
最初に売る→最後に買う
新規エントリー時と逆の行動を、決済時に行います。そう、出口は明確です。
スキャルピングなら数分から数時間、デイトレードなら1日以内、スイングトレードなら数日から数週間と期間は異なりますが、最後に必ず反対売買をしなければいけません。
ちなみに貿易のための決済には、出口がありません。決済のための資金を為替相場から調達すればそれで終わりです。貿易のような実需と、トレードの違いがここにあります。
3.出口が決まっているからトレードが計画できる
さらにいうと、出口には2つあります。利益確定で勝って終わる場合と、損切りで負けて終わる場合です。
まずこのことを、しっかりと頭でも身体でも理解できているかどうかが大切です。
そして、必ず利食いか損切りで終わると分かっているなら、両方のシナリオを想定しておくことが大切。
特に最終撤退ラインとしての損切り価格を決め、あらかじめ逆指値の注文を入れておくべきです。相場が最初の想定とまったく違う方向に動くことはよくある話で、ファンダメンタルズ要因で急変することもよくあります。
思惑通りに相場が動いて、「どれだけ儲かるか分からない」という状態ならいいのですが、逆行して「どれだけ損をするか分からない」という状態は、そのまま相場からの退場につながる最も避けるべきパターンです。
そして、最終撤退ラインが決まっていれば、そのトレードで一番悪い結果になった場合の負け金額が分かります。それをベースに、受け入れられるリスクからロットが決まります。これこそ勝ちパターンの要である資金管理です。
4.直近の相場から勝ちパターンを探る
私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。
勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、美味しい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。
「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。
勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。
ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。
もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。
私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。
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