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2022/05/09
シストレ活用事例

【2022年最新版】ユーロ/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

2022年、新型コロナウィルスの感染拡大がようやく落ち着いてきたところで、ロシアのウクライナ侵攻が始まり市場は大揺れの状態が続いています。ユーロ/円も2022年3月から4月にかけてのわずかな期間で「15円以上の変動」という大きなボラティリティーが生れています。すでに大きな利益や大きな損失が出ているところだと思いますが、今回はここから先、ユーロ/円で稼いでいくためにはどのような運用戦略をとるべきなのかについてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
2022年3月から4月のユーロ/円の大きな変動の要因

2022年5月以降にユーロ/円で稼ぐための戦略

当記事は4月29日までの情報を元に執筆しております。



1.2022年3月から4月のユーロ/円の大きな変動の要因

2022年のユーロ/円は1ユーロ130円でスタートし、3月7日には124円まで下落。その後に急騰し、4月21日には140円にタッチしています。なぜここまで大きく変動しているのでしょうか?

ウクライナ戦争とユーロ圏の経済情勢

年始から「ロシアのウクライナ侵攻」が懸念材料となっていましたが、2月24日に軍事作戦が開始され、地政学的なリスクもあってユーロは大きく値を下げました。度重なる停戦協議が行われるも改善される気配は見られず、さらにユーロ圏経済の物価上昇と景気減速が同時に起こるスタグフレーションが不安視されて3月7日には安値となる124円までユーロ/円は下落しました。ユーロ圏のエネルギー面で天然ガスの40%をロシアに依存していたため、経済制裁で禁輸措置に踏み切った際に大きな痛手を被るリスクがあったためです。しかし、天然ガスの禁輸措置までには至らなかったことから124円が底となって、上昇トレンドへの転換期を向かえました。

上昇トレンド転換の要因は、EUが大規模な共同債権を検討しているといったニュースや、ウクライナがNATO加盟を主張しないというニュースが流れたためです。ただし米ドルに対してはユーロ売りの圧力が強く、4月14日にラガルドECB総裁が「政策金利0.00%の維持」、「QT(量的引締め)は時期尚早」と発言したことで、2年ぶりの安値を記録しています。ですからユーロの上昇トレンドはあくまでも日本円に対してということです。

円安の加速が止まらない状態

つまり米ドルに対して、ユーロ以上に売りの圧力が強まっているのが日本円という状態なのです。日米の金利差による円売りドル買いで円安が急加速していく中、日銀の黒田総裁は一貫して円安容認発言を繰り返しており、4月18日になってようやく円安のマイナス面も考慮しなければならないという発言が見られたものの、市場は動意薄。鈴木財務相が、円安はデメリットをもたらす面が強いと発言してもやはり動意薄という状態です。実際に長期金利を0.25%までに抑えるため、無制限に国債を買い入れるという指値オペを実施しているため、これらの発言が影響力を持てなかったということでしょう。

4月27・28日の日銀金融政策会合に向けて、円安抑制のためのYCCの変動幅拡大などが懸念され、一時的に円高に振れたものの、蓋を開けてみると、「金融緩和政策の維持」、「連続指値オペの実施」などが明言されて再び円安に振れています。一方でユーロ圏ではデギンドスECB副総裁のタカ派発言などでドル売り、ユーロ買いの動きも見られています。ECBは年内にも利上げを決定することが予想されています。ユーロ/円は日銀金融政策会合前の段階で134円までは下がったものの、日本のハト派色の強さから136円台を回復しました。円安が止まらない状態が続いています。

2022年3月から4月のユーロ/円の大きな変動の要因のポイント!
・ウクライナ戦争の地政学リスクで米ドルに対してユーロ売りは続いている。
・日米の金融政策が対称的な方向に進んでおり、ユーロ売り以上に円売りが強い。



2.2022年5月以降にユーロ/円で稼ぐための戦略

ユーロ/円は上昇トレンドの状況ですが、はたして2022年5月以降の先行きはどうなるのでしょうか?この先、ユーロ/円で稼ぐための戦略についてお伝えしていきます。

ウクライナ戦争の行方によっては大幅なユーロ安もある

最も懸念されるのはウクライナ戦争におけるロシアの対応です。ロシア国営天然ガス独占企業であるガスプロムはルーブル建ての代金決済に応じないという理由で、ポーランドとブルガリアへの天然ガスの供給を停止しました。このような「エネルギー危機」が高まれば、欧州経済はスタグフレーションに陥り、ユーロ売りの圧力は強まります。また、ロシアのプーチン大統領が核の使用についてもほのめかしているので、リスクはさらに高まっています。ウクライナ戦争が悪化していくような状態であれば、日本円以上にユーロ売りが強まる可能性があります。ですから一方的な順張りは暴落の危険性がありますので、注意すべきです。上値には140円に強いレジスタンスラインがありますので、ここに近づくと反発を狙ってのショートが有効だと考えられます。地政学リスクが高まり暴落することを考慮し、情報の収集は日々怠らないことが大切です。ウクライナ戦争のヘッドラインには敏感になるべきでしょう下落トレンドに転換した際にはショートでトレンドに乗りたいところです。

トレンド転換までは自動売買取引で利益を積み上げる

EU圏、日本ともに金融緩和継続、金融引き締めに移行する時期を模索している状態に変わりがないので、134円〜140円のレンジで推移している間はもみ合いが予想されます。狭いレンジでの上下が繰り返されるので、取引量を増やして利益を積み上げていくのが効果的です。本業で忙しいとなかなかトレード機会も作れないので、自動売買取引を利用していくことをお勧めします。中でも「アイネット証券」が提供している自動売買取引サービス「ループイフダン」は操作や設定が簡単なので、システムトレードに不慣れな人でもすぐに対応できるでしょう。

トレンド転換まではロングで24時間自動売買を続け、下落トレンドになればすぐに設定を切り替えます。ただし、日本より先にECBが金融引き締めに動く場合が考えられ、その際には強い円売りユーロ買いのトレンドが発生し、140円をブレイクしていく可能性がありますので、ここは順張りのロングの設定で稼ぐべきです。この辺り柔軟に対応できるよう、FRBだけでなく、ロシア、ECB、日銀の動きには充分警戒してください。

2022年5月以降にユーロ/円で稼ぐための戦略のポイント!
・ウクライナ戦争がさらに悪化し、リスクが高まるとユーロ売り円買いにトレンドが転換する可能性がある
・ECBと日銀の金融政策の方針も見定めながら、ループイフダンを有効活用して、もみ合いの状況でも、トレンドが発生しても利益を積み上げる



3.ユーロ/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ

状況によってはまだまだ大きなボラティリティーが生れる可能性のあるユーロ/円。大きく稼げるチャンスでもありますし、逆に扱い方を間違えると大きな損失に繋がります。トレンドが発生している間は上手く乗っていき、トレンドの転換期が来たら即切り替えるというメリハリのある姿勢がとても重要になってくるでしょう。

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了