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2022/04/07
シストレ活用事例

【2022年最新版】豪ドル/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

前回お伝えした豪ドル/円の見通しでは、1豪ドル85円をブレイクした場合は順張りでトレンドに乗ることをお勧めしました。2022年3月はまさにその状況になっています。なぜここまで急激な円安豪ドル高になっているのでしょうか?今回はその要因と、2022年のこれから先でも豪ドル/円で稼ぐための戦略についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
2022年3月からの豪ドル/円急騰の要因

2022年新年度に豪ドル/円で稼ぐための戦略



1.2022年3月からの豪ドル/円急騰の要因

2022年年初の豪ドル/円の為替レートは、1豪ドル83円台でした。1月下旬には一時期80円台まで下落する場面もありましたが、3月になって急激な上昇となっています。

安定したオーストラリア経済

相場が急変したのは2月24日にロシアがウクライナに侵攻を開始してからです。当初は短期終結という見方でしたが、ウクライナの予想以上の抵抗もあり、戦線は膠着。その間にアメリカやNATO、そして日本などがロシアに対して強固な経済制裁を課す状態になっています。地政学リスクによって有事のドル買い、またはユーロを売って豪ドルを買うという動きも強まりました。

アメリカをはじめとしてインフレ率の高まりによって利上げが目立ってきていますが、RBA(オーストラリア準備銀行)は未だに利上げという選択をしてはいません。2020年の頃の0.10%という政策金利は継続中です。それにも関わらず豪ドルが買われる理由は、オミクロン株による新型コロナウイルスの沈静化、労働市場の回復、アジア系市場でオーストラリアの資源が順調に伸びていることなどが挙げられます。ウクライナ情勢によって資源価値が高まっているのは、間違いなくオーストラリア経済にとって追い風となっています。賃金の伸び率は2月発表時点で緩やかではありますが、後半には賃金上昇率が高まり利上げになる可能性もあり、豪ドルはまだまだ堅調の様相です。

大きな問題は円安独歩

3月2日に豪ドル/円は84円の高値をつけると、10日には85円をブレイク、22日には90円にタッチし、28日には94円まで高値を伸ばしています。1ヶ月の中でのおよそ10円の上昇はかなり急激なボラティリティーです。これには豪ドルが買われているという側面とは別に、円が売られているという側面があります。

日銀はさかんに円安容認のコメントを発信しており、金融引き締めは時期尚早という姿勢を崩してはいません。28日には10年国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる指値オペを宣言。これで全面的な円売りが加速し、主要通貨だけでなく、新興通貨に対しても円安が広がりました。米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円ともの2015年以来の高値を記録しています。アメリカの財務相からは、日銀の大規模な金融政策が円安の要因だと指摘を受け、鈴木財務相は、悪い円安にならないように注視するとコメントを発表していますが、日銀は1ドル130円までの円安は輸出企業の利益増により日本経済にはプラスであるという見解を示しています。

もともと日本は液化天然ガス、石炭の輸入先の一番手はオーストラリアだったわけですが、ロシアへの経済政策によって、オーストラリアへの資源の輸入の依存はさらに高まることが予想され、より円売り豪ドル買いの動きが強まっています。

2022年3月からの豪ドル/円急騰の要因のポイント!
資源価値の上昇によってオーストラリア経済がさらに堅調である
日銀の指値オペにより円安に拍車がかかった



2.2022年新年度に豪ドル/円で稼ぐための戦略

3月30日、31日は年度末の調整もあり、1豪ドル91円台まで下げていますが、はたして新年度にかけて豪ドル/円はどのような動きになっていくのでしょうか?

ウクライナ情勢とオーストラリアの利上げ時期に注目

ロシアとウクライナの停戦協定が締結されると、ひとまず地政学リスクは低下し、市場はリスクオンになるでしょう。ただし、そこから円買いに傾くのはなかなか難しい状態です。理由はやはり日本と諸外国の金利差です。日本は当分の間、まだ利上げは見込めない展開ですが、オーストラリアは利上げの可能性が高まっています。

2021年第4四半期のインフレ率が7年ぶりの前年比2.6%上昇となっており、目標としている物価上昇の範囲内です。RBAのロウ総裁は、この状況が持続的かどうか懐疑的で利上げについては時期尚早とコメントしています。ロウ総裁は利上げの条件に失業率4%維持も指摘していますが、こちらも2021年12月段階で失業率が4.2%で、2022年内で4%未満に低下するという見通しです。様々な要素が改善され、オーストラリアの利上げの時期が近づいているのはほぼ間違いないでしょう。そうなると日本とオーストラリアの金利差はさらに広がりますので、円売り豪ドル買いは加速します。1豪ドル101円をブレイクしていく可能性は充分にあるのです。現状としてはトレンドに乗っての順張りが効果的となります

ループイフダンで上昇トレンドに乗りながら適度に利益確定

豪ドル/円はかなり高い水準になっていますので、ここから上昇していくとしても何度か反発を繰り返しながらの上昇になっていくことが予想されます。適度に利益確定をしながら、押し目を買ってポジション量を調整しながら利益を積み上げていくのがいいでしょう。

そこでお勧めするのが、アイネット証券がサービスを提供している自動売買取引「ループイフダン」です。利益確定の幅やポジション量を設定しておけば、後は24時間自動的に売買を繰り返してくれます。自動売買取引が初めての人でも設定が簡単なのですぐに始めることができますし、本業や家事で忙しくても取引回数を増やすことができます。寝ている間も利益を積み上げてくれるのでまさに不労所得といえるでしょう。

今後、豪ドルが下がるという状況があまり予想されませんが、仮に不測の事態が起きて急激な下落トレンドが発生しても、設定を変更すれば問題ありません。そのまま上昇トレンドを意識した設定のままにしておくと損切りが続くことになりますので注意してください。

2022年新年度に豪ドル/円で稼ぐための戦略のポイント!
日本とオーストラリアの金利差が広がることを想定して順張り
反発や押し目買いなどでポジション調整をしながら利益を確定していくには、ループイフダンを有効利用するのが効果的



3.豪ドル/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ

現状は日本とオーストラリアでは金利差がほとんどないので、ロングのスワップポイントはあまり期待できない状態ですが、ここからオーストラリアが利上げに踏み切るとスワップポイントも期待できるようになり、インカムゲイン、キャピタルゲインの両輪を回していくことができるようになります。高い水準まで到達しているので、買いを仕掛けるのに勇気がいりますが、先々を見越してロングポジションを仕込んでおくことはとても有効です。ループイフダンの設定を上手に利用しながら、ぜひ豪ドル/円で2022年の新年度からも稼いでいきましょう。

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了