このエリアにHTML要素を追加する
為替相場の強い・弱いってどう言う意味か知ってる?【西本豪】
皆様は、為替相場に『強い』と『弱い』が存在していることについてご存知でしょうか?
ここでは、FX初心者の皆様にも、ぜひ知っておいていただきたい『為替相場における強い・弱い』について紹介させていただきたいと思います。
1.為替には強い・弱いがある?
はじめに、為替相場には『強い』と『弱い』が存在していることについて紹介させていただきたいと思います。
為替相場における『強い』とは、買われる傾向にある通貨のことで、例えば、経済状態が良かったり、今後良くなっていくことが予想されている国の通貨は一般的に強い傾向があります。
一方で『弱い』とは、強いとは反対に、一般的に売られる傾向がある通貨のことで、経済状態があまりおもわしくなかったり、今後悪くなっていくだろうと予想される国の通貨が、弱い通貨とされています。
また、強い相場状況を示す他の表現方法として、オス牛が角を下から上に突き上げるイメージから『Bullish(ブリッシュ)』、弱い相場状況を示す為替用語として、熊が爪で上から下に切り裂くイメージから『Bearllish(ベアリッシュ)』という言い方もあるので合わせて覚えておくと便利です。
2.なぜ為替の強弱の情報が必要なのか?
さて、為替相場に強弱があることについて知っていただけたと思うのですが、そもそも、なぜ為替の強弱に関する情報を知っておく必要があるのでしょう?
それにはFXトレーダーにとって必須の理由があります。
■強い通貨は買われる!?
勘の良い方ならば、既になんとなくお気づきになっていらっしゃるかと思いますが、強い通貨を買っていれば儲かる可能性が高く、弱い通貨を買ってしまっていると損失が出やすくなるためです。
それもそのはず、強い通貨は買われやすく、弱い通貨は売られやすいという傾向があるためです。
そのため、FXトレーダーは必ず毎日、毎時間、「どの通貨が強く、どの通貨が弱い状況にあるのか?」を確認しながらトレードを行なっています。
■最大の儲けは通貨ペアの格差
そして、トレードで1番儲かる展開と言うのは、トレードを行なっている時点で、最も強い通貨を買い、最も弱い通貨を売っている状況です。
つまりこれは、例えば、アメリカドルが最も強い状況で、日本円が最も弱い状況となっている時に、「アメリカドルを買って日本円を売っていれば最も儲かる可能性が高い!」と言うことを意味します。
3.為替の強弱をトレードに活かす方法
さて、ここまでお話しさせていただきた内容は、なんとなくではあるものの、初心者トレーダーの皆様でもイメージできていた内容だと思います。
そこで続いては、「通貨の強い弱いをどのように利用し、実際にトレードを行っていくのか?」というお話をさせていただきたいと思います。
■通貨の強弱を利用したトレード
皆様は、既にレンジ相場やトレンド相場についての基本的なお話を充分知っていらっしゃると思いますが、この通貨の強弱こそ、まさにレンジやトレンド相場に当たります。
例えば、先ほど例に挙げたアメリカドルと円相場の関係のように、数ある通貨の中でアメリカドルが最も強い状況で、日本円が最も弱い状況となっていると、必ずと言ってよいほど、アメリカドル円の通貨ペアにおいて上昇トレンドが発生しています(トレンド相場)。
また、アメリカドルと円相場の強弱がはっきりしない場合は、レンジ相場が展開されることになります。
そして、発生したレンジ相場やトレンド相場というのは、大きなニュースでも起こらない限りは、そう簡単に変わるものではないため、トレードにおいての非常に大きな情報源となります。
■通貨の強弱に乗るだけ
つまり、相場の強弱についてさえ知っていれば、後は現在の相場に乗り、もし相場展開が変わるようであれば損切りをするだけで、太極を見失わずにトレードを行うことができるようになります。
もちろん、相場の強弱だけを見ていると細かなエントリーや利益確定ポイントなどが疎かになってしまいますので、その辺りはテクニカル分析等を加えて精度を上げていく必要があります。
たったこれだけのことですが、初心者トレーダーにとって大幅なレベルアップとなる相場に対する考え方となりますので、是非、参考にして頂けたらと思います。
4.まとめ
今回は相場における強弱について解説してみましたが、いかがでしたでしょうか?
初心者トレーダーにとって通貨の強い弱いを見極める事は非常に難しいのですが、ドルインデックスや円インデックス、それに通貨の強弱を示したチャートなどもあるので、気になるかたは、是非、調べていただければと思います。
また、複数のチャートを並べて比較して、通貨の強弱を感じる方法でも、かなりの相場観が養えますので、初心者の方には挑戦していただければと思います。
今回も長いお話に最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。

著者の他の記事も読んでみよう
【注意事項】
- 本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
- 本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
- 当コラムにてループイフダンの実績を紹介する際に使われている「年利」は元金に対する年間の利益率を指しており、金利や利息を指すものではありません。
- 筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。